千と千尋は援助交際の映画


千と千尋の神隠し(01年)もすごく持ち上げられてるけど、まず10歳の少女に向けて作ったって意味では「不思議の国のアリス」と動機は同じでしょ。

カオナシが千尋にお金をあげるじゃない、女の子にお金をあげるってどういう行為なの?あのシーンてみんな何も言わないけど考えてみないのかな。

あれって援助交際、売春でしょ? 

新聞やテレビでは「すばらしい」「国民的映画」とか絶賛だけど、少女にお金をあげようとする映画のどこがすばらしいの?「千と千尋−」ってあれだけ各メディアで論じられたけど誰も"カオナシの行為の意味"について論じてない。日本の映画評論ってでたらめなんだよ。

この映画は「もし、お父さんとお母さんがバブルなんかで投資に失敗して破産したら、子供が一生懸命働くんだよ」っていう話

豚になってしまったお父さんの世代が経済的に失敗したために、日本が現在のような社会状態になってしまった。その中で女の子たちは売春するしかなくなってしまった、ということを描いてる映画なんだよ。

バブル崩壊後の社会を背負わなきゃならない少女たちへのメッセージであるんだ。それ自体はすごく評価してるんだよ俺は。でも誰もそんなこと気がついてない。


なぜ飯を食って豚になるのか。

今10歳の少女の親になってる世代は、将来のビジョンもないままバブルを楽しむだけ楽しんだ。その結果、日本の経済はぐちゃぐちゃになっちゃって子供たち、とくに女の子は就職さえも困難な世界になってしまった。

そんな中でも一生懸命がんばってねって映画ですよ。

“千”って源氏名だし、「回春」なんて看板もあったしめちゃめちゃストレートに描いてるんだけど…。あと、千尋がおなか痛くなったりしてたし。なんで誰も触れないのか。


(ZAKZAK町山智弘インタビュー)