映画『ニューシネマパラダイス』には三つのバージョンが存在する。最初に世に出たのはヨーロッパの映画祭出品のために編集された『完全オリジナル版』で3時間の上映時間であった。
トルナトーレ監督はこの3時間版をイタリアの劇場公開用に2時間30分ほどに編集しなおして公開した。しかしこの2時間30分版は評判が悪く、ヒットしなかった。
そこでさらに世界劇場公開版として2時間版に再度編集して(123分バージョン)上映したところ、大評判になり、89年のカンヌ映画祭でグランプリ、アカデミー外国語賞まで受賞してしまった。
意外にも完全版やオリジナル版といわれているバージョンはむしろこの映画の感動のポイントや余韻を削ぐ形になってしまっているようだ。オリジナル完全版を見てガッカリした、後悔したという人は多い。
劇場公開版の編集が素晴らしかったからこそ、成功し泣ける映画になったのだろう。(ただ、完全版には、初恋の女性(晩年の姿)を、『禁じられた遊び』でポーネットをやったブリジットフォッせーが演じているので、別の意味で必見である) |
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123分劇場版 |
完全オリジナル版 |
Blu-ray |
15周年メモリアルDVD |
サウンドトラック |
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