恋について
恋とは一種の病気である。 それはとても苦しくてせつなくて、、、、 でも世界で一番美しい病だ。 ただしそいつはいつも、まったく何の予兆もなくいきなりやってくる。そうやって恋に落ちるたびに、僕はいつもボロボロになってしまう。 ぼくは女性誌が 「おしゃれな恋がしたい」 だの、またそれと似たような男性誌が「 今年の夏こそホントの恋がしたい」 だの書いてあるものを目にするだけで 喉元までゲロがこみあげてくる。 「わかっている女」 や、いまどきの 「 モテル男 」 になりたければなればよい。おしゃれな恋 がしたければ雑誌の「ここいちばんのいい女、の演出法」なんぞを駆使して勝手にすればよい。飽きがきたら「傷つかないためのセリフ100選」を使えばよいだろう。 ぼくは4年前、天上的な恋をしていた。 それは決して許されず、そして叶うはずのないものであった。 恋というものは異様なまでに人を高みにおしあげる。 それはとても苦しくてせつなくて、、、 そしてこの世でいちばん美しくステキな病気だ。 いまだからいえるが、ぼくは恋愛なんてものは2度とごめんだ。ただし、恋愛というものはするものではなくかかるものであるのでこればっかりはどうしようも出来ない。どうしても止めることができないのだ。 らも氏のエッセイから |
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