カルの謎 Q&A


事実、感想の羅列、いろんなbbsより引用。


その他の意見抜粋(適当に気になる意見考え方を切り抜いてみました)

スンミンが白いワンピースに着替えた意味は?
→スヨンの罪をかぶって事件の犯人として死ぬ覚悟の、死に装束。

「ハムレット」のヒロイン・オフィーリアの入水自殺の絵の意味は?
→恋人に親を殺されて正気を失ったオフェーリア。
 親を憎んでいても殺されて衝撃をうけたスヨンの心の象徴

>スヨンがスンミンをタワーレコードで殺すシーンに
>流れている曲名なんていうんでしょうか?

ショスタコビッチの『ジャズ組曲』の1曲「ワルツ2」です。キューブリックの遺作
「アイズ・ワイド・シャット」でも印象的に使われています。
「アイズー」のサントラに収録されています。

・チョ刑事が発見する床の上に落ちていたCDは,PLACEVO(プラシーボ)の
「WITHOUT YOU I AM NOTHING」というアルバムです。
 スンミンとスヨンを暗示するような2人の女が、テーブルに向かい合っています。

 とくに、CDを開けけると、CDの下になっている面には、薄暗い建物のなかの、
がらんとして薄暗い廊下が写っているだけ・・・
この映画のなかで、ものすごく意味深であり、重要な小道具にはまちがいない。

BGMが印象的だった。
「小フーガ ト短調」REMIX(バッハ)

http://village.infoweb.ne.jp/~fwix6732/marubatuongaku/ongaku16.htm

・スヨンが解剖学を専攻していたと言うこと。遺物復元研究員に必要な学問。
ギヨンが取り調べで『専攻の為に必要な科目だったんです。』と言っている。
切り刻んだのがスヨンかも知れないという謎を暗に残している。

・スヨン単独の完全犯罪。(但しオ刑事殺しはスンヨン)
二重神格のスヨンの悪の人格がすべて周りの人を巻き込んで計画した殺人。
 
・水槽の中でかわれている魚。親(肉親)という囲いの中から逃げれないスヨン
 母親の延命措置を自らの決定で中止せねばならなかったチョ刑事。
 子供であっても肉親の命を左右することにわりきれなさを感じていたのと対照的。

・オ刑事が702の部屋で殺される時に、あの魚の入った水槽がありました!
そして、犯人が部屋に入ってきたら、魚がビクっと動いたのです。
チョ刑事にスヨンが水槽を渡す時に、「この魚足音がわかるのよ」と言っている。


・「カルの謎」に載ってるんです。
 スヨンにお別れにサカナの瓶をもらったチョが、鑑賞魚専門店に行って、そこの店主に教えてもらうっていう・・・。
 あの魚はブルーベターって名前で、なわばり意識が強くって他の奴と一緒に居ることが出来ない。
 フランス行きを断ったチョにスヨンは「ありがとう、ここに残ってくれて」って言ってたよねえ?
 本では 「ありがとう、生き残ってくれて」って台詞になってた。


・ミレイのオフィーリアの絵は、恋人ハムレットに残酷に捨てられたばかりか、父親までも殺され発狂したヒロインが、誤って水に落ち、小川を流されて行く場面を描いたものです。僕も複製を持っていますが、なんといってもその少女の表情が印象的です。それというのも、彼女は自分がもうすぐ死ぬと言うことにも気づかず、ひたすら無邪気に歌を歌い続けているのですが、その幼女のような無邪気さの下から、焦点の定まらないうつろな狂気の目が明らかに覗いていて、見る者に哀れみとともに耐え難い恐怖感をも呼び起こすからです。
シェークスピアの戯曲「ハムレット」で、狂気の後に水死したオフィーリアを題材に、精緻に仕上げられている。http://www.geocities.co.jp/Berkeley-Labo/2094/mile01.htm


・スヨン宅襲撃は狂言。スヨンは27センチの男物の靴を履いて歩き回っていたのです。完璧な狂言
「誰も家に入っていかなかったので、犯人は家にはいりこんでいたと思われます。そして窓から出て行ったようです。足跡がありますから。
 27センチの男の靴です」


・謎 8 スンミンはなぜ着替えたのか?
 スヨンを殺した後、自殺するつもりだったので身なりを整えた。
 謎 9 スヨンを殺すなら、人気のないところの方がやりやすかったはず・・・。なぜタワーレコードで?
 タワーレコードはスヨンが指定した。




・カラオケにいたスンミンに合いにきたスヨン。そして2人は車の中ではなす。
今までとはまったく別人のように暗い顔のスンミンですが「あなた、死ぬようなタイプじゃないわ」。
スンミンはほんとうに自殺を繰り返すかわいそうな女の子、かつて隣に住んでいて憧れていた
あの女の子だと思って、愛していたのです。守っていたのです。

 それがすべてはじめから計画されたものであり、自分がスヨンに利用されている以外のなにもの
でもなかったことを悟ったのです。

 ですから最後に、心中をはかろうとしてタワーレコードに呼び出したのです。
自分たちの姿の真実を知って欲しくて、遺書のかわりに,浴室の壁に血を塗ったのです。。

スンミンはレズ関係において女でした。だから最後はワンピースを着たのです。
それで、オ・刑事が見つけたポラロイド写真には、スンミンも魚の入ったビンを持たされて写っていたのです。
はじめから,スヨンは、スンミンを利用したあとは、殺すつもりだったから。あのびんは、スヨンの殺人予告です。
それを死って愕然と倒れるチョ・刑事。




・絵の勉強には解剖学が必要なんです。


・死体が6等分されていたことを考えると、ポラロイドの6人でヨンフンを殺して6つに分けて
処分した?その時スヨンは頭をうけもったのでしょう。スンミン宅で押収された肉片はその時の物。
最後の縫合死体はウジンの胴体・ヒョンスンの両足・ジュンヒョンの両腕だろうから、ヨンフン
の頭以外の死体が出てきてないことの説明もつく。


・スンミンは、(幼馴染でもある)スヨンに対して、レズビアン的な感情を抱いていた。
彼女は、スヨンが縫合死体の「頭部」に、自分ではなく、
チョ刑事を選ぼうとしていることに対して、最後まで嫉妬した。


・うーん…私は二重人格だと思うな〜、銃を構えていた手って右手でしたよね?! 
でも最後のシーン監視カメラでカップを持っていた手、左手じゃなかったっけ??
ボタンをまさぐる手も左、あとスヨンを撃ったときも左手 ど〜も凶暴性を持つとき
のスヨンは左利きなのでは??
スヨンが刑事さんの横で添い寝してたときも、刑事さんの腕つかんでたのは右手でした。
(もうひとりのスヨンの無意識のSOSでは?)




・黒い服を着てるときが殺意を抱いてる印。白い服だとその逆。
 こんな風に仮定して二人が主なシーンを例としてあげてみましょう。
 黒い服を着てる時は、
 スヨン/ タワーレコードで(スンミンを意図的に殺害?)
      ギヨンの部屋の大きい写真(ギヨン殺害を示す?)
      チョ刑事との別れのシーン(チョ刑事も殺害する予定で?)
  
 スンミン/バスルームに血を巻いたシーン(?)
       ポラロイド写真の中(スヨンのためにヨンフン殺害)
      
 逆に、白い服の時は
 スヨン/ ポラロイド写真の中(実は父親に対し殺意無かった)
       フランスへの機内で(まだ標的が定まっていないため殺意は生まれていない。)
      部屋で侵入者に気づくシーン(ホントに侵入者はいた?)
    
 スンミン/ タワーレコードで(スヨンを殺す気は無かった?)
 ってなりますよね。



・スヨンがチョ刑事に渡す金魚。あの魚は言わばキッシング・グラミーの正反対の性質らしい。
喧嘩ばっかりするという。
スヨンは「あなたを愛したいけど、愛せない」「男を許せないけど、あなたは殺したくない」
と二律背反的な感情の表れとして渡した?
それともタダの犯行予告?


何気なく観ると、スンミンが指定したように思われますが、「タワーレコードに8時に」とスンミンが言ったあと、先に電話を切ったのはスヨンなんです。
これは、スヨンが指定した場所と時間を、スンミンが復唱したセリフと考えられます。


・すべての罪を自分が着て、刑事に射殺されようとした。
自分の家のバスルームに血を塗りたくったり、わざわざタワーレコードで待ち合わせをしたのも、そのため。
自分が容疑者のまま死ねば、スヨンに疑いの目が向けられることはない。
自己犠牲こそ、究極の愛。

しかし実際に自分を撃ち殺したのはスヨンだった。
ナイフを向けた行為を、演技だと分からなかったか? 
それとも、分かった上で撃ち殺したのか?
どちらにせよ、自分の命を賭した愛情表現さえ無駄だったと知り、
絶望に打ちひしがれながら、スンミンは息絶えることになった。


・トラウマによる心の病でスヨン(二重人格)は、もう一度絶対的な
父親を作り上げようと思った(父親のヌード絵画でも描きたかった)。


・ギヨンは体ではなく父と同じく偏屈な愛を持っているから、殺害の時に心臓(ハート)
を匂わせたのだ。ただ単に、スンミン自身が捜査線上に挙がったので
そのまま罪をかぶろうとして、派手な演出をした。

ここでも、スンミンはスヨンを救おうという思い。自分が罪をかぶるor心中するつもりだった。
だが、スヨンは今まで殺害したように、スンミンはその他大勢の人、あっさりと撃ち殺した。
見つめあう二人はここでも違う思いなのだ。


・「カル」の謎には、”汚れたコートには似つかわしくない金ボタンが付いているのだ”
とかいてあります。おそらく盗んだ服のサイズが合わなかったためボタンだけ取って
自分の服に付けたんだとおもいます。
ひょつとすると盗んだ服は702号にあったヨンフンか、ウジン(最初の犠牲者)の服だった
のかもしれません。スヨンにとっては見覚えのあるボタンだつたのでついもって帰ってしまったのかも。


・少女時代のスヨンがドアを押さえてヨンフンが入ってこれないようにしているシーンで、
スヨンのすぐ横に金ボタンの付いたヨンフンのジャケットがあるんですよ。




・画廊に絵を売る男がいて、オ刑事が食事中に携帯が鳴り画廊へ行く。
行くと、明かに盗難を受けたヨンフンの絵でした。 
そこへバッドタイミングで、その絵を売りに来た男表れる。 
男は少年から絵を買ったと言う。ゲーセンに行くとその少年、耳つかまれて盗んだ場所へ案内する。
少年は(映画、はじまってすぐの)転落少年の弟。702にたどりつく。 
黒ずくめに、少年ぶつかる。オ、ポラ見つける。オ刺される。ポラ隠す。鑑識発見せず、チョ見つける。
オの携帯おきっぱなし。(捜査しろ!)


・チョ刑事、転落死体からボタン取るわ泥酔して現場に勝手に
 入るわ、最後に水槽割ってしまうわと、とんでもないこといっぱいしてます。

・ギヨンのメディアアート研究所って、研究対象が彼女のみって、
 なんだよそれ!

・全然関係ないんですけど,ホルマリンづけの部分遺体の処分って,燃えるゴミ扱いなんですねぇ・・

・水槽の液体がホルマリンかどうかも私も疑問。
チョ刑事はホルマリンまみれになったの?大丈夫?(いらぬおせっかいか・・・)



最後の縫合死体を見たチョ刑事は、ヨンフンじゃなくて縫合死体が入っていたことで、すべてを
見破り、すべてはスヨンの計画的猟奇殺人であったことが分かった。「素直になったらええ子やなぁ」
と思っていたにもかかわらず、そんなヤツやったんやー!!!
って爆発してバァーンとホルマリン槽を割ってしまったのね、と思います。


・チョ刑事は母を愛するがゆえに多少悪い事してでもお金を集めて
母親を長生きさせようとした(自己犠牲)。
スヨンは父親から受けた虐待で本当の愛情を知らぬまま育ったが、
それでも自分は父親を愛していたので、
自分を本当に愛してくれる父親を創るために、自分を愛してくれた人達
の身体を用いてつぎはぎ死体を作った(他人犠牲)。

そのため、最終的にはヨンフンの頭をのせるつもりで冷凍保存しておいたが、
チョ刑事も自分を愛してくれている気がしてフランスに誘い、ついて来た時は
殺して頭をのせるつもりだった。


・最後にパリについていくとは言わなかったチョに
対して、「ありがとう」といったのは、スミンは正常な愛を
チョに向けていた。(ついてきたら、スミンはチョを殺さなければならない)


ギヨンはヨンフンの生前、連絡を取り合っていて、スヨンの見張り役的な役割をしていた。
ヨンフンとは意見も合い、家に隠しカメラをつける時にも協力してもらい、ヨンフンからの
資金援助でスヨンの美しさを保存する為のラボを作ることになる。
ストーカーであり、スヨンの為であれば、何でもする奴隷でもあった。
スヨンは、3人の恋人達とギヨンはおびき出し、スンミンと共に殺害した。
死体の始末はスンミンが行った。(ギヨンはパーツとして不要であった為に高速道路に放置された)


・犯人はスヨンで、単独犯行です。犯行動機は復讐、誰の復讐かと言えばヨンフン!
ヨンフンを殺したのは最後の写真に写っていたスヨン以外の5人。
ヨンフン殺しは、スンミンは子供の頃に父親から虐待を受けていたスヨンを可哀想に思いヨンフン殺しを
計画し他の男4人に持ち掛けます。
殺しは成功しますが・・・その頃には父親に何だかの愛情が芽生えていた?スヨンにとっては
憎しみの念だけが残ります。ここでスヨンは復讐に乗り出します。なぜ死体をバラバラにしたか、
それはヨンフンもバラバラに殺されたから。


・オ刑事はスンミン単独での殺害。捜査の手が広がっていることで702号室の
遺留品を移そうと訪れた時に出くわし、反射的に殺害した。スヨンは自分からの命令以外
で勝手に行動したスンミンに腹を立て、カラオケBOXに。
「父の頭はどこにやったの? 勝手なことをしないで!!」

という状態であり、スヨンの愛がいつになっても自分に向けられない事に絶望したスンミンは
スヨンとの無理心中を計るがあえなく殺害される事になる。

結局、父親修復途中で大切な頭部のパーツが無くなった事により、スヨンの犯行は継続されることになる。
当初の目的は父親修復であったが、理想の恋人のオブジェ作成に変わっていった。
自分を汚さない(求めない)「モノ」、自分だけが愛せる「モノ」を作るという目的に。



・スンミンが隣に住んでいたのをチョに言わなかったのは、
スンミンに対しても自分は知らない事になっているので。
スンミンはスヨンが知らないと思っているので、ワザと火傷の跡を見せる服を着た。
ずっと愛していたことを知らせるため。スンミンのトラウマ。


・シンプルに!
このバラバラつぎはぎ事件はスヨン1人の犯行ですね。スンミンはスヨンをかばってオ刑事を殺
して、タワーレコードにて警察に射殺されようとしていたのだと思います(逮捕かもしれないけど)。
殺された男友達4人とスンミンとスヨンはみんな知り合いだった。

これはスヨンが自分で作るつもりだったつぎはぎ死体のパーツとなる人間をあえて引き合わせ
たのだと思います。そしてこのときみんなに花瓶をあげた。
最終的につぎはぎ死体の頭の部分になるのはスンミンだったのでしょう。父親はただむかつく
から殺しただけ。彼は殺されて当然のことしてたみたいだし。

まあ結論としてスヨンは自ら楽しんで犯罪を犯していたのでしょう。エンディングの飛行機の中
でのスヨンの様子やチョ刑事の本当に悔しそうな感じからもそういえると思います。そして最終的
にスンミンの頭をつぎはぎ死体に乗せることができなかったので最後はチョ刑事の頭にしよっかな
ーなんて考えて彼にも花瓶をあげたのだと思います


・ヨンフンを殺害する動機を持つものは、スンミンの名前があがってくる。幼少時代のスヨンを家に
閉じ込めて、虐待(中の様子がわからないスンミンには、こう思ったはず)を繰り返すヨンフンが憎かった。
ただスヨンを救いたかったのである。ここをスヨンが利用した。


・ふたりの立てたシナリオは、チョ刑事の見ている前で、スンミンがスヨンを殺し、 
スンミンは、すべての罪をかぶって、チョ刑事に射殺されると言うものではなかったでしょうか?

で、シナリオ通りに、チョ刑事をタワーに呼び寄せ、チョ刑事が現れたその瞬間、行動を開始します。
予想通りに、チョ刑事は、銃を構えるのです。
しかし、スヨンは、自分が死ぬ気は、なかったのです。


・スヨンとスンミンが共謀してギヨンをだまそうとした痕跡のようなものがある


・最初の殺人は誰からだったのか、これはたぶんヨンフン。
ヨンフン殺害からすべてが始まった。誰が殺したのか、それはあの6人。
スヨンが元彼たち、そのころ普通の友人だっらギヨンに身の上話をして、別荘に集まり、
それでスヨンの父を殺した。ポラロイドを撮ったのは、それを記念して。それは5年前のこと。

それが最近になって、元彼3人を相次いで殺した理由、それは書き込みにもあるように、理
想の男性像を標本あるいは芸術作品として作りたかった猟奇殺意。それをスンミンには
「彼らに父殺しの件で脅されている」と言い、ギヨンは死体を弄ぶための小道具を仕入れる
「道具」として利用した。スヨンを守りたいスンミンは彼らを殺してバラバラにした。スンミン
にしたら、元彼3人は「スヨンをいじめる裏切り者」だから。

ギヨンは殺人に関しては知らなかったけど、殺人が起こる前にホルマリンや解剖道具を買
ってスヨンにあげていた、ということもあって、これをネタにスヨンを自分のものにしようと考えた。
だから、警察でも口を割らず、スヨンに702号室に呼び出されて、彼は殺された。

ただ、
次の対象はアンタやで、ということで、チョ刑事の車にギヨンの首を置いた。特に好きでも
無かったから高速道路で粉々にさせちゃう。縫合はいらないから、分割も道路に置き去りも
スヨンの仕業。
それを知ったスンミンは、これ以上殺人をスヨンに起こさせないため、無理心中を図ろうとした
が、正当防衛という舞台を作ったスヨンに殺されてしまう。
父殺しのことを知っている奴はこれで誰もいなくなり、スヨンは、フランスへ旅立って、新しい
自分に生まれ変わりたかった。だから、飛行機で素人のふりをした。


・スンミンは7人姉妹の末っ子。
勧告では「スンミン」という名前は男の名前。
女の子はあまり使いません。


・父親の死体死体をばらばらにしたのは5年前。
 (細かくした方が保管もしやすい)
 防腐剤の使ってあった身元不明の死体は父親のもの。


スヨン  :28歳(85ページ)。父ヨンフンに最後に会ったのは
      5年前。留学前の1994年2月(この作品は1999)。
      その後パリへ留学。
      大学時代の友人の証言「彼女は異常者」「冷たくて偏屈」
      博物館の同僚の証言「誠実」「素晴らしい性格」から
      留学を気に性格が変わったかのよう。
ギヨン  :スヨンの大学からの同期。
      スヨンを追って2ヶ月後にパリへ。
      専攻に必要科目だったため解剖学を学んだ。
      ギヨンに関してスヨンは「彼はパリに来てから
      私に合わせて専攻を変えてしまいました。
      人生を左右する問題だったからそれが重荷でした」
      変えた専攻=解剖学かは不明。 
      帰国後はスヨンと同じ博物館の同僚。   
スンミン :スヨンとは高校の同窓で、実習に行っていた病院の
      救急室で再会したという。
      手首を切って運ばれてきたと証言(87ページ)
      しかし1994年5月(インターン職開始月)以降の
      ある時期に一週間の休暇を取り、問題のフランスへ。
      旅先から辞職願いを出したが、帰国後もう一度
      インターン課程をやり直して、レジデントまでになった
      経緯がある。現在はレジデント2年目(180ページ)
      「スヨンは(留学時に)絵をあきらめてから
      変わったんです」という証言もしている。
ソ・ウジン:1番目の恋人で職業は画家。スヨンとは同じ大学の
      西洋画学科の同期。
ヒョンスン:韓国生まれで妻と6歳の男の子を持つパリ在住の
      バイオリニスト。35歳。妻子を残し、1年前に韓国。
ジュンヒョン:一番最近付き合っていた哲学の教授。
ヨンフン :スヨンの父であり有名な画家。国内画壇とは5年程前から
      連絡が取れず。彼の作品は4年以上も新作は発表されて
      いない(158ページ)となっている。
      彼のパスポートはスンミンが持っていた。



 

・殺してしまったからバラバラにしたのではなく、
肉体を切り刻むことも殺人の目的。
快楽殺人犯の一種である。


・幼い頃から、父親の異常な愛情を受けて育ってきたスヨンは、
理想の男性を造るため、自分を愛してくれる人間の体を繋ぎ合わせ、
一体のイデアを生み出すことを考えたのではないか?
(最後の頭部は、ヨンフンの首を乗せる予定だったが、
 チョ刑事の出現により、予定を変更した)

・自分を愛してくれる人間を殺そうと考える。
・人間を、生きたままバラバラに切り刻む。
・バラバラ死体を、見つかりやすい場所に放置する。
これらの状況から、スヨンは明らかに異常者だと思われる。
そう言えば、被害者の写真を見せられた時の、驚きの表情は演技なのだろうか?
…多重人格の可能性もある。

それらの原因を探れば、彼女が幼児期から受けていた虐待に行き着くのだろう。

・スンミンは愛するスヨンと心中するつもりだった

・キーワードとして黒の服を着ている人が殺人を犯すようです。
或いは殺意があると言う暗示

・スヨンが主犯、解剖もしてると思った。
 証拠隠滅の為に色々しているのはスンミン。

・水槽の首無し死体は、スヨンの憎悪と忌しい過去の象徴。
 スヨンの自画像は、スヨンが切り離したかったもう一人の自分(父親への憎悪や思慕、
 殺人を犯した自分かも)を絵の中に葬ったものでは?
 スヨンは父親と縁を切りたくても切れず、殺した。
 自由になれたと思ったのも束の間、恋人たちが自分を見つめる視線の中に父親を見てしまう。

 だから、恋人たちを殺した。父親への復讐であったのかもしれない。
 スヨンの最終目的は、完全に父親を葬り去り、新しい人生を始めることだったんだと思う。

 水槽の死体と自画像は過去と決別するための道具で、そんな形をとらなければならないほど、
 スヨンは深い傷を抱えていたんじゃないかな?

・オ刑事が何故、少年に会いにいったのかというと、
 「ヨンフンの絵が(どこかの絵画店に・・でしょうか)持ち込まれた」
 という情報から。その絵を売りに来たのがあの少年、

 つまり、初めの事件の「少年墜落事件」で墜落した少年の弟です。
 弟は初めのシーンで「兄ちゃんは盗みなんてしていない」という様な事を言っていましたが、
 盗みをしていた。

 オ刑事は、事件に関連しているヨンフンの絵がどこから出てきたのか
 知るために少年に会いに行ったというわけですね。

・最後にスヨンがパリへ向かい、飛行機にのっているシーンでは白いノースリーブのワンピース
を着てそれまでのスヨンと雰囲気が違うように思えたのですが、父親への思いor憎悪(?)を断ち
切リすっきりしたのか?新しい獲物探しをしようとしているのか?彼女の気持ちよくわかりません。
快楽殺人者なのか多重人格なのか


・スヨン宅襲撃事件はもちろん二人の狂言

・チョ刑事が襲われた件も、1日に一回は必ずスヨンに連絡をさせていたスンミンが、
 話の流れで拳銃を預かったというのを聞いて企てた


 

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