人は他人から嫌われることを嫌がります。
人から好かれようと努力します。でも、自分のことを嫌っている人に好かれようとすることは、自分を変えるか、そうでなければ他人を変えようとすることです。
そんなことをするから、お互いがおかしくなってしまうのです。人間関係も、そして日常生活までもが、うまくいかなくなってしまうのです。
黄色が嫌いな人に「黄色が嫌いのままでいいんだよ」といっている人は、他人から嫌われることはありません。相手を何とかしよう、自分を何とかするより、黄色は黄色で輝いていればそれでいいのです。
それと同じように、私は、私です。あなたはあなたです。私は人を変えられないし、あなたは「あなた」のままでいいのです。
たとえ、あなたが、私のことを嫌っていても私は一向に構わない。あなたは誰かに嫌われても、それはそれでいいのです。
もし、あなたが誰かに嫌われていたとしても、あなたに嫌がらせをする人がいたとしても、あなたには本当には困ったことはおきません。
あなたが誰かに悪口を言われたら、あなたの食べるものがなくなってしまいますか。たとえ、ご飯ものどに通らなくなるほど悩んだとしても「ちょっと、太りぎみだし、ちょうどいいか」と考えるとなにも困らないものです。
人とうまくやっていくときに大切なのは、
「このままでこの人をどうやったら、好きになれるか」を考えることです。
相手を変えることでも、あなた自身を変えることでもないのです。
斉藤一人