10がつ28にち・・・
どうしてかなあ、眠れないの。
明日が来るのが怖くて眠れないの。
あたし、・・・もうすぐ死ぬと思う。
あのね、わたし達、もう会わないほうがいいと思うの。
あなたと過ごした永遠の何分の一かの時間が、
わたしの生涯の宝物です。
あなたがいてくれて、幸せだった。
いいよね、わたしたちは今日でお別れ。
あなたが大人になって、結婚して、仕事をして、
未来を行き続ける事を想像しながら、今夜は眠ります。
目を閉じると、やっぱりあなたの顔が忘れられない。
思い出すのは、焼きそばパンを頬張った大きな口。
顔をくしゃくしゃに崩して笑う笑顔。
ムキになってふくれるけど、
すぐに振り返って笑ってくれた時の優しさ。
夢島でのあなたの寝顔。
今もすぐ目の前にあって触れていたいょ。
バイクに乗せてくれたときの
あなたの背中のぬくもりが、一番大切だった。
あなたとのたくさんの思い出が、
あたしの人生を輝かせてくれた。
本当にそばにいてくれてありがとう。
忘れないよ。
あなたと過ごした大切な時間。
最後に一つだけお願いがあります。
あたしの灰をウルルの風の中に撒いて欲しいの。
そして、あなたはあなたの今を生きて。
あなたに会えてよかった。・・・・・・バイバイ
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