『ライムライト』 作曲*チャーリー・チャップリン



音楽家チャップリン


映画界で成功を収める前、チャップリンがチェロやバイオリストを目指していたということは、あまり知られていない。

毎日6時間にも及ぶほどの練習を積み重ね、結果名手とはなれず、音楽への道を断念する。しかし、それが映画を作るという才能が開花させる第一歩となった。

彼の音楽家としての才能は映画の中で開花する。どのチャップリンの映画にも、彼の作った音楽がメランコリックに生き生きと奏でられている。チャップリンはこう語る。


「僕はエレガントでロマンティックな曲を作ろうとしたのです。僕のコメディに、僕の演じる放浪者のキャラクターとは対照的な雰囲気を与えたかったのです。

音楽は、優雅さと魅力との対比であるべきで、感情を表現しなければならない。さらには、感情表現のない作品は不完全なものでしかないのです。

ミュージシャンたちは僕を前に専門用語で大討論会を始めようとしたのですが、僕は音楽の素人のように彼をさえぎってこういってやったものです。音楽をそんな言葉で表現しようとしても、それは無駄なことですよ・・・・・」






ライムライトあらすじ(ねたばれ)



かつてのスター喜劇役者のカルベロ。
いまでは年老いて、誰も見向きもしなくなってしまった。

彼はいつものように酔ってアパートに帰ってきたところ、下の階に住む女性がガス自殺を図っていた。

その女性テリーは、バレリーナだったが原因不明の病により
脚が動かなくなり、働くことも出来ず、家賃も滞納、絶望の末、
自殺を図ったのだった。

見かねたカルベロは、彼女のために大切なバイオリンを質に入れたり、安いギャラでの舞台に立って、彼女を助けようとした。

そして「人生は素晴らしいんだ。大切なのは勇気と想像力なんだよ」
と一生懸命彼女を励ました。
 
しかし、一方でカルベロ自身も昔ほどの喝采を得られず、絶望の淵にたっていた。芸人としての寿命を感じて嘆くカルベロをこんどはテリーが逆に励ました。

その時、テリーは脚が治って歩けることに気づき二人は喜び合う。

舞台に復帰したテリーはカルベロに愛を告白する。だが、テリーがかつて想いを寄せていた作曲家に、愛を告白されていることを知ったカルベロは、1通の手紙を残して失踪する。

そして月日がたちバレリーナとして成功したテリー。やっとカルベロを探し当て、今でも愛していると告げ、彼のために記念公演を計画する。
カルベロ記念公演の当日、場内は満員の観客。

・・・でもそれはテリーが用意したお客だった。

カルベロの数々の熱演で場内は、拍手大喝采、アンコールの渦。
が、アンコールで舞台からカルベロは転落。
彼は、心臓が弱ってもう絶望的な状態だった。

瀕死のカルベロは、テリーのバレエ姿をそばで見たいとテリーが踊っている舞台のそでにベッドを運んでもらう。

そしてカルベロは静かに目を閉じる。
 
それを知らず、カルベロのために舞台でテリーは踊りつづける・・・

 


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