映画感想残骸(2003年後半7月〜)HOME ナキボー   2004年度感想

ネタバレはしてないと思いますが、少ししてるかもしれません。ご注意ください。
それは違うだろ!と言う人もいるかと思いますが、こういう見方もあるよ、ということでご了承ください。

2003年度前半 2003年の総括、ベスト 

ラストサムライ ・・・・興奮した!幕末うるるん滞在記 Good!
g@me ・・・東野圭吾原作。意外に良く出来てます。
東京ゴッドファーザーズ ・・・本年No1のXmasファンタジー。Good!
蜜愛 ・・・18禁!!キムユンジンさん。もぅ、誠意みせてくださいよぅ
昭和歌謡大全集 ・・・村上龍原作。おばさん対青年の血みどろの戦い
死ぬまでにしたい10のこと ・・・死期が2ヵ月後。あなたならなにをする?
マトリックス・レボリューションズ ・・・難解なエンド。ナウシカとの類似性。
キルビル ・・・タランティーノの怪作!!EDに演歌がかかる(笑)
クレイマー、クレイマー ・・・メリルの名演技、アカデミー賞受賞の名作
アイデンティティ ・・・推理小説のような展開、想像できない結末、えーー!

恋は邪魔者
 ・・・ユアン&レニーコンビの魅力
陰陽師U ・・・野村萬斎の魅力が満載
パリのレストラン ・・・ウイ、ムッシュ!心暖まる極上のレストラン映画
ジョニーイングリッシュ ・・・ビーンのおじさんが、ドリフな007になった。
インファナル・アフェア ・・・スリリング!トニーレオンがいい。Good!
マッチステックメン ・・・ニコケイ・リドスコ。お勧めです。
ドッペルゲンガー ・・・可笑しくも怖い、奇妙な映画。役所が巧い。
釣りバカ日誌14 ・・・ハマちゃん、合体!
ラストシーン ・・・泣ける映画発掘。しみじみ良作
閉ざされた森 ・・・あーだ、こーだな映画

ロボコン ・・・挫折、友情、勝利!感動のアイドル映画?
千年女優 ・・・不思議な日本アニメ。
ホテルハイビスカス ・・・元気印の少女が微笑ましい
28日後・・・ ・・・ダニーボイル監督のとにかく怖い映画
座頭市 ・・・ビートたけしの存在感。そして北野武は凄かった。Good!
天使の牙 ・・・あまりの展開に演出追いつかず。
ゲロッパ ・・・一徳がすごい
ファムファタール ・・・デパルマのオタク魂
コンフェッション ・・・クルーニーの才能、バリモアの魅力。
10日間で男を上手にフル方法 ・・・ケイトハドソンのキュートさ
Good!

英雄 HERO
 ・・・イーモウ監督の職人芸。いーのよね〜、もう〜。
ハルク ・・・パンツが破れない理由とは
パイレーツ・オブ・カリビアン ・・・デップの怪演

永遠のマリアカラス ・・・マリアカラス珠玉の歌声
さよなら、クロ ・・・まさかの号泣。純愛映画の佳作。
Good!
シティオブゴッド ・・・少年版、仁義なきたたかい
デッドコースター ・・・ノンストップ事故連発。ハラハラドキドキ。人死にすぎ
踊る大捜査線2 ・・・TVのほうが面白いね
マイビッグファットウェディング
 ・・・寅さん的シンデレラストーリー
夏休みのレモネード ・・・禁じられた遊び?だよね

ターミネーター3
 ・・・ジョンコナーの鼻の穴がぁ〜
バトルロワイアルU鎮魂歌
 ・・・「竹内力です」の登場に笑った。
トークトゥハー
 ・・・ベニグノ、キモイ?それとも同調?



(さらに2003年前半へ!!)





●yoshi 題名:ラストサムライ 投稿日:12月 7日(日)15時54分39秒

●ラストサムライ

こ、これは・・・・
日本人として、冷静に見てはいられません。
しょうがない。あえて言いましょう。

トム君、いや、トム様、あんたは偉い!!
あんた、本格的時代劇つくちゃったよ!!

まさに、これ、邦画じゃん。
しかも、昨今の日本人より、日本のことをよく研究し、
リスペクトしちゃってる。
日本人が作る時代劇より、あらゆる意味で完成度が高い。
イヤハヤまいった。

とにかく。
渡辺謙の格好よさに、身がうち震えました。
ラストサムライの生き様に身が引き締まりました。

誰のために、なんのために、死に、生きていくのか。
単なる「サムライの滅びの美学」じゃない。
言葉では表せない尊厳ある世界観。

たとえば「キルビル」が、突っ込んで面白がる映画
だとして、この「ラスサム」に関していうと、
突っ込むところなど、ない。

あるけど、ない。断じてない!
そういう映画じゃない。
トムくんが、「意外に、着物似合いすぎ!」とか、
むしろ小雪が「似合わなすぎ!」とか、そういう
突っ込みを入れる映画ではない。(ん?突っ込んでる?)

渡辺謙の表情を追え!とにかく追え!
是非とも目の演技を見てくれ。

同じズウィク監督の戦史ものの映画「グローリー」
でデンゼルワシントンがオスカー(助演男優賞)を
とっている。それに匹敵する、渡辺謙の名演。
贔屓めでなく、オスカーとってもおかしくない。

そしてトムクルーズの渡辺謙の引き立て役とも思える
抑えた表情を観てほしい。微妙な感情の揺れを表現して
いるのだ。決して、トムは大根ではない!!
と思う(←弱気?)

内容的にはエンターテイメント性は低く、前半のもったり感
(でもいい感じ)やラストの合戦のスケールの小ささ
(近年のCG大作等に比べて)、そして大きくは米国を批判する
内容の為、アメリカでは大ヒットにはならないかもしれない。
映画としては古臭いかもしれない。

だけど、ここ、日本の映画館の一つで、
映画が終わり、エンドロールに切り替わった瞬間、
満員の映画館で拍手が上がった。
外人も結構いて、彼らも拍手喝采していた。
思わず、私も拍手した。

そして、クレジットの最初に「KEN WATANABE」
と名前が出たとき、ぶわーと涙が出た。

日本の根底にある精神を正当に描ききったトム君を
落胆させてはならぬ。少なくとも日本でメガヒット
しなければならない作品だ。
日本人ならば、映画館に
行って観るべきだ。

いま、我々にできることは、それだけだ!



PS.あとから考えると、ハリソンフォードの「目撃者/刑事ジョンブック」
(←傑作)に物語の流れ似てる・・。なんとなくね。アーミッシュとサムライ。

謙 過去の競演女優5人  
若村麻由美、荻野目慶子、
高島礼子、
斉藤由貴、池上季実子 (深い意味なし!)





●yoshi 題名:g@me 投稿日:12月 6日(土)01時03分23秒


●「g@me」

ほほ〜う。結構面白いじゃん。
東野圭吾の原作。なるほど。
元がしっかりしているのね。

オープニングは、デパルマタッチ。
しかも「サンセット大通り」を意識した
導入部分。つい引きこれる。なかなか巧い。

誘拐、脅迫、恋愛、サスペンス。
2時間ドラマとしてみるなら、
非常に出来がいい。

仲間由紀江、藤木直人。
にやり。彼らの顔のアップ多いのは、
アイドル映画としても作られているのだろう。
ファンなら、観といて損は無い。

東野圭吾らしい切ない物語。
案外、悪くないっす。





●yoshi
題名:東京ゴッドファーザーズ
  投稿日:11月23日(日)01時16分21秒


●「東京ゴッドファーザーズ」みた

キターーーーー!!

わたしはこういう映画が見たかったのです。
ファンタジックで暖かくて、泣けて、笑えて
心が洗われる。そんな映画を。

途中から、もう泣けて、泣けて・・・
そして笑いに笑いました。
言うことはありません。

好きだー、この映画。

今の時代、邪悪な映画が多すぎる。
みなさんフランクキャプラをご存知か。
あれの現在版ともいってもいい。
この映画は、「愛が微笑むとき」や
「素晴らしき哉、人生」にも通じる、
そして優るとも劣らない傑作です。


人生を儚んだホームレスと、愛を失恋い
傷ついたオカマ、そして、親をナイフで
刺してしまった家出少女の3人が、
捨て子の親を探し回るロードムービー。

ホームレスたちが必死に親を探す様(さま)に、
生きていく様に、大いに泣き、大いに笑った。
それぞれのキャラクターもみ〜んな大好き。

彼らが全力で走り回っている姿がとても楽しかった。
ずっと見ていたいと思った

ご都合主義なんていわないで。
これはクリスマスに起こる「奇跡と偶然の物語」。

理屈じゃない。
是非とも見て、そして優しい気持ちに
なってください。

「千年女優」の今敏監督のアニメ作品。

Yes, I do.
今年のマイベストであります。



PS.今年のクリスマス・年末を一人で過ごすというあなた。そう、そこのあなた。この映画みてあったかい気持ちになってくだせー(笑


祝!平成15年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞!!! ここ 

祝!2003年 nifty 映画大賞受賞!!!
ここ





●yoshi 題名:蜜 愛  投稿日:11月20日(木)06時27分46秒

●蜜愛 みた

キムユンジン主演。韓国映画です。
あの「シュリ」のミョンヒョンさんの
体当たりの演技なのであります。
濡れ場は、5回も、6回もあるのです。
R18!18禁なんです。

いえいえ、違います、違います。
そんなんじゃありません。
べつに不埒(ふらち)な気持ちで見に行った
んではありませんよ。大人のラブストーリー
をですね、見たかっただけなのでうよ。

で。ですね。
これ、つまらんかったー。
不倫、不倫。切なくない不倫。
浮気の行く末にあるものは・・・という話。

登場人物はみな暗く、マイナス思考。
ラストにも、全然感情移入できず。
演出もまったりで、途中で出たくなった。

でも、ハードな濡れ場があるってことで
我慢して見つづけましたよ。あっしは。

しかーし!!
私は、あれでは興奮できぬ。
バストトップは見えない。ぎりぎりで見えんのです。
全裸の後姿はありますよ。あるけど、
アート系なのです、エロチックじゃないのです(涙)
とても悲しい。悲しいでーす。
ユンジンさん!
もう。誠意みせてくださいよぅ

それにベッドシーンで相手役の男性が、
淡白というか、しつこくないというか、
えーと。
ぶっちゃけ、早いしょ。早過ぎない?
ねえ。あれ。そう思いません、奥さん。
彼、候じゃないすか?
あっし、ちょっと笑ってしまったよ。

だから、ねえ、もうエロくないんです。
って。
全然バリバリ不埒な気持ちでみにいってんじゃん!!オレよ!!





シュリのページ


●yoshi 題名:昭和歌謡大全集  投稿日:11月19日(水)21時31分34秒

●昭和歌謡大全集 みた

なんなんだ、この映画は(笑)
トンデモな設定に、はちゃめちゃな結末。
村上龍の原作?
ん?そうか、そういうことか。

村上龍は、映画監督でもあります。
彼を映画の世界に引き込んだのは、あの大傑作
「太陽を盗んだ男」を作った、長谷川和彦。
村上龍のこの話は、まさに「太陽を盗んだ男」
へのオマージュではないか。ぶはは。

おばさんと青年たちの血みどろの戦い。

こういう映画も、まあ、有りであろう。
でも、何かが欠けている気がする。
いまいち、爽快感がない。
名場面、名シーンがない。
要は「少林サッカー」とか「キルビル」のように
はじけてない。だから迫力がない。
こういうストレンジな映画は、なにか突き抜けないと
だめなんです。

でも、見所は、結構ある。
熟女たちのさまざまなシーン。
おばフェチにはたまらないはず。
喪服のシーン。食事のシーン。
トイレでの情事。ソファでの自慰シーンなど。
萌える人はかなり萌えるでしょう。

森尾由美、岸本加代子、樋口加奈子。
細川ふみえ。鈴木砂羽。
それぞれ、枯れてますが、よいです。

注意しなければならないのは、残酷なところ。
鮮血がほとばしる殺戮場面などが多数ある。
生理的に血をみるの嫌いなので、少し引いた。

松田龍平、安藤政信は、いい演技だった。
普通の映画に飽きた「奇特な」方にお勧めかな。





●yoshi 題名:死ぬまでにしたい10のこと  投稿日:11月16日(日)22時39分36秒

●死ぬまでにしたい10のこと

死を悟った人は、残された時間で何をなし、
どう生きるのか。

「マイライフ」では、残される子供のために
ビデオレターを作り、「八月のクリスマス」では、
何も言わず去っていく。

「つきせぬ想い」や「命」では、理不尽な死の宣告に
泣き叫び周囲を困惑させる。

どれもそうだろう。正しいだろう。
なにをすべきかなんて答えはない。
それは自分がその立場になってみないと分からない。

ちなみに。
私の友達で死を悟った人がいた。(まじ)
彼は、カネが続く限りキャバクラ通いをつづけていた。
でも、なぜかいまでも生きている(爆笑)


この映画の中では、あと二ヶ月と宣告されたアンは
10のことをノートに記し、それを実践する。

(ネタばれます)

それは、あまりにもわがままだけれど、悔いのない
人生のために自分に正直に生きたかったのだろう。

残された子供達に残そうとするメッセージ。
"新しい母親をこまらせちゃダメよ"
とテープに吹き込む姿が、わたしは泣けた。

夫や子供のことを考え行動したり実践するのは泣ける。
自分なら・・・と考えたりもしたし。

だけれど・・・
あれは、やっぱ、やはり、許されないよ。
だってあんないい旦那がいるのに浮気しちゃうんだもん。

不貞、裏切りですよ。いくらなんでも死後でも、
そうした事実がわかちゃったら、子供も夫も悲しく
なるでしょ。死後バレない保証はない。
言い訳も出来ない。しかも遊びじゃない、本気だから、
見ていて、夫や子供の顔が浮かんできて辛かった。

ただ、自分だったらどうかというと、いい出会いがあって
ばれないなら、同じようにしただろうな。矛盾するけどさ。

彼女が誰にも死の事実を告げないという選択、
残された時間に隠れて新しい恋(浮気)をすることの賛否、
ここらへんが、評価の別れどころかな。

淡々と描かれる世界は、わりと好きな演出。
でも、内容自体は、都合がよくかなえられていくので、
そんな巧くいくのか、という感じもした。

泣ける映画ではありましたよ。一応。





●yoshi 題名:マトリックス・レボリューションズ  投稿日:11月12日(水)21時10分29秒

●「マトリックス・レボリューションズ」みた

壮大なる終章。
あの深遠なる終わり方にいろいろな解釈が出来て、
よかったと思う。でもかなり難しいとも思った。

この映画を観て、大きく想起した点は二点。

まず、日本の漫画、アニメの影響。
とくに「風の谷のナウシカ」。
重要な場面でかなり影響を受けていた。
そして、その他にも日本のアニメを下地にした
描写は多かったように思う。

もう一点は、パレスチナ問題。
今のイラク戦争、9.11テロの原因でもある。
だから見ていてすこし鬱屈した気持ちになった。
ザイオンが文字どうり、今のイスラエルに重なりあう
ように見えたから。

ザイオンに閉じ込められた人々、逃げ出した人々は、
ユダヤ側、アラブ側、どちらとも擬える(なぞらえる)
ことができるだろう。
(リロでは、スミスはゲシュタポとも呼ばれていた)
いずれにしても、現在、毎日意味のない戦闘、
インティファーダ、自爆玉砕、殺し合いがおこっている
「かの地・パレスチナ」を想起させた。

歴史的に虐げられてきたユダヤ人。
ナチスに収容所に入れられた彼らがこんどは
同じようなことをアラブ人にしている。

単純にユダヤ人が悪いのではない。パレスチナ地方で
最もアラブ人を支援し、助けているのが、そこに住む
ユダヤ人なのだ。

同じようにこの映画の結末はどうにもすっきりしない。
かりそめの平和でしか、終わらせることが出来なかった。
現実の世界でも、幾度も和平がもたらされたにもかかわらず、
戦闘がおこってしまう。

それがパレスチナ地方である。


上記視点を離れてみた場合、
三船船長の壮絶なる戦い振りには感動したし、三部作を
通してみて、哲学的な側面には、語り尽くせない程に
見ごたえがあったと思う。

結果的にハリウッド的な終わり方でなかったのも
よかったと思う。善、悪の区別をせず、なんとも
いえない余韻をもたせた。

また反戦、愛と平和をテーマにしており、ある意味、
反米的のようにも思える。

こういう議論に値する映画、いろいろに解釈できる映画。
だからこそよかったと思う。

PS.ちなみに「マトリックスリローデッド」はあまりに
ユダヤ的、シオニズムに傾倒しすぎだ、ということで
エジプトでは上映禁止になっている。



【【ナウシカとの類似性】(ネタバレ)】

まず、あのイカの大群とオウムのデザイン。
よくみるとそっくりですよね。↓
www6.plala.or.jp/PSO/diary/2003-11-07.html

あと、ナウシカもネオも触手のようなもので
宙に持ち上げられるシーンもありました。

で、なんといってもラストが、
同じだなぁと感じた。

最後、救世主(ネオ及びナウシカ)のお陰で、
イカの大群もオウムの大群も
引き上げて、共存することを選びます。
最後まで戦わない。そして平和が訪れます。

途中で引き上げちゃうとこなんか同じじゃないですか。
ナウシカは自然と人間の共存。
マトレボは機械と人間の共存。

マトレボの世界では、実は、なにも変わって
いない。人間たちの殆どは、あい変わらず
仮想現実の中で生きたままです。
そして、いつかまた揉め事が起こるだろうことを
予感させて終わります。

ナウシカのラストも共存共栄を選び、
平和にはなりますが、なにも解決していないように
思えます。ナウシカがいなくなったら、
また諍い(いさかい)がおこるのではないか
という印象が残りました。(これは私の印象ですが)

だから、同じだなぁと思ったのです。


【【キリスト教的見地からみた場合】】

モーフィアス:モーセ(ユダヤ人をエジプトからZion[イスラエル]へ脱出させた人物)
オラクル: バプテスマのヨハネ(救世主の登場を予言し、イエスを洗礼した人物)
ネオ:イエス
マシンシティのウニ: サタン(人間を呪縛する悪魔)
スミス: 人間の「原罪」の象徴。

モーセは、イエスより前にユダヤ人をエジプトから
ザイオンへ脱出させていた。バプテスマのヨハネは
救世主の登場を予言し、その救世主に洗礼を授けた。
洗礼を受けたイエスは、その後40日間荒野に留まり、
サタンの誘惑を受けた。最終的に、イエスは人間の
「原罪」を引き受け、磔にされた。


PS.元々はかなり反体制・反米的・テロを賛美するような映画だったのに911のせいで少し趣旨が変わってしまった気もしますね。最後は曖昧で丸く納まってしまった。その他、ガイア理論(地球全体を生命体にたとえる)、コンピュータの内部構造(OS、プログラム、バグ、ウイルス、ファイアーウォール、無線LSN,HDD)、などにも置き換えて説明できるかもしれない。




●yoshi 題名:KILL BILL  投稿日:11月10日(月)22時56分40秒

●キルビルみた

タランティ―ノ。脚フェチ全開フルクルックルゥ!
彼が異常な「脚フェチ」ということを知っていると、
この映画かなり笑えます。

脚の指グリグリやっているシーンで、わたくし一人大笑い。
GOGO夕張の鉄球蹴りのシーンは、タラちゃんならずとも、
「俺にも蹴って!俺にも蹴って〜!ガルルルルッ」
って感じです、はい。(失礼)

さて。

日本大好き、マニアックなるチャンバラムービー。
これ確かに、賛否両論、好き嫌いがかなりでそうです。
ネットでは絶賛の感想が多いですが、巷ではさんざんな
批判が出ています。CMのミスリードが影響したね。

凄まじい血飛沫。首がボンボン飛ぶ。
足首をざくざく切り裂く。腕が切り落とされる、
残酷なスプラッタ部分がありますから、
そうとう覚悟しないといけない。
これは深作というよりも、三池監督の影響がありあり。

映画の中身ですが、かなり後半の2に繋がる伏線が
ちりばめられている様子。この1作だけで評価は保留かな。
通してみれば本当はパルフィクションのようになっている
のではないか。ただのアクション映画ではないと思うし。

それと。
ウマサーマンがカッコいいのは言うまでのないのですが、
なんつっても、特筆すべきはルーシーの存在でしょう。
綺麗でも可愛くもないし、なぜ人気あるのか?
と、いつも思っていたが、今回、初めてイイッ!!と思った。

深々と雪降る日本庭園での対決は名シーンになったね。
モトネタはなんだろう。なかなかな立ち振る舞い。
詩的表現をうまく演出していました。
よっ、ルーシー姉ィ!って感じでした。

音楽とカメラワークもこの映画のスタイリッシュな印象を
ひっぱりあげているし、エンドロールで流れるスタッフが
殆ど日本人なのは、見ていて面白かった。不思議な感覚。

結論。
超B級というかZ級ムービー。
絶対デートムービーじゃない。
普通の人にはお勧めはできないです。

でも、いろんな意味で面白かった。
旨く整理して語れないっすけど、とりあえず。
やっちまいな!!(意味不明)


PS.以下は東スポのコラムに載った「井筒監督」の発言。
2chから拾ってきた。わたくしは全然そう思わなかったし、
井筒監督もかなり古き良き正統派映画への憧れから、
そういわせているのだろう。こうい意見もあるということです。

タランティーノ某のキル・ビルゆう殺戮映画
アレ面白いという奴とはおさらばや

オレ、もうアメリカ映画見るのやめたいです。先週、「虎の門」の
「自腹コーナー」でも宣言した通りです。「キル・ビル」なるとん
だくわせ物に40年間ほどアメリカ映画を見続けてきたオレは、つい
にゲロをあげたくなるくらいにへきえきしたわけです…。
あの殺人だけの反映画、あの愚劣な紛いモノ、あの下品を通り越し
た救いのない無用モノ、あの三流以下のキャストらが全シーンあき
れるくらい間抜けな顔をして殺人ごっこに明け暮れているだけの子
供だまし、オレの人生に何の反応もないモノ、時と対価ノ無駄…。
そしてなによりも人を殺すことにちゅうちょのカケラもないような、
あのゲーム脳に毒されながら見に行ってるクソガキたちの、むごた
らしい地獄の共存そのもの。映画に刑法があれば極刑です。
ホンマにオレ、映画見てゲー吐きたくなったん生まれて初めてや。

あのタランティーノという青二才の顔は二度と見たくないし、アレに
群がって「オレってあのノリわかるんだなぁ」とかうそぶいている、
サブカルチャー気取りのアホバカ百円ライターどもとは、もう将来無
縁でいるつもりです。
今後、血しぶきカットしか見えない、無慈悲で無能な、燃却炉行きア
メリカ映画は絶対見ない決心をしました。こんなものに自分の感性が
侵略され、がんになっていくのが一番怖いからです。もちろん、オレ
らの子供の優しい心にも、それは悪性がんのように取りつくわけで。
もっと賢くて優しくなれる映画だけを探しながら、人間らしく健やか
に生きていきたいと思います。
くどく言います。
アメリカの燃却炉行き映画にサヨナラです。幼児向けのスピルバーグ
や拝金主義のブラッカイマーなんぞに、毒まんじゅうを食わされて小
遣いをカツアゲされてきた幼稚な500万人の観客、フジテレビのレイ
ンボー小手先封鎖リストラ差別映画なんぞにほうけている1000万人
もまだまだかわいいものでした。この「タランティーノ某」にはもっ
と底深ーい悪意さえ見えたし、無知とぶざまさを感じました。

冒頭に出る「仁義なき戦い」のフカサクキンジにささぐ、ってどこの
キンジにやねん?アホも休んでから言え、ばかタレが。アホ言うとっ
たらしまいに、亡くなったシナリオ作家の笠原和夫巨頭(「仁義なき
戦い」第4作までシナリオ担当)に八つ裂きにされるぞ。お里に戻っ
てロッキー山地の薮寺にこもって、断食でもしさらして、笠原さんが
書いて示した「骨法十か条」を1000回ぐらい読んで、10000回ぐらい
写経でもしとれ。
一体、お客はあの殺戮コントにどんなふうに酔ってるのか? あの学
芸会もどきの剣劇ショーにどんだけ堪えてるのか? アレを面白かっ
たぁと口走るサブカルチャー系のヤカラと地続きの土地にオレも生き
ているのかと思うと腰が抜ける。もうどうでもいいっす。オレから抜
けます。抜けさせてください。もうこの手の映画について一生しゃべ
りません。何一つかかわりません、何も与えません。さらばです。
人間を愚老するアメリカ製のセルロイド。タランティーノ君、お前、
どこか田舎でガチョウでも飼うとけよ、もう。


てか、映画よりもこの予告編に痺れました。布袋のギター最高です。



●yoshi 題名:クレイマー,クレイマー  投稿日:11月 6日(木)21時39分16秒

●「クレイマー、クレイマー」みた

近くの映画館でかかっていたので見ました。
ダスティンホフマンとメリルストリープが
自分達の子供を取り合う映画。

今見ると、生ぬるい。
今、このような映画を製作したなら
暴力的なDV描写が出てくるのではないかな。

とても静かな映画で、まったりとした展開だけれど、
さすがはアカデミー賞をとっただけあって、見せます。
名作といえましょう。なんてことない描写が染みる。

子供に自転車の乗り方を教えるシーン。
法廷でのメリルの名演技。
あの、フレンチトーストを作るシーン。
ニューヨークのセントラルパークの風景。

名シーンが多い。
そして子供の涙に、もう泣かされてしまいます。

この映画は、もし結婚する相手がいたならば、
結婚する前に一緒にみておきたい映画です。

「このようなことにならないようにしようね」
と誓い合うと同時に、そうした事態もありえるのだと、
一緒に考えておきたい、そんな映画なのです。

<<フレンチトースト作り方,メモ>>

材料(2人分)
 食パン...2枚
 卵...2個
 スライスチーズ...2枚
 ロースハム...2枚
 牛乳...40cc
 バター...20g
 塩、コショウ...少々

<作り方>
 1.食パンを半分に切り、横に切り込みを入れて(いなり寿司の要領で)
   袋状にする。その中にスライスチーズとロースハムをはさむ。
 2.ボウルに卵と牛乳、塩、コショウを入れてよく混ぜ合わせる。
 3.2の中に1を入れ、両面を液に浸す。
 4.フライパンにバターを敷き、3のパンを両面こんがり焼く。



●yoshi 題名:アイデンティティー  投稿日:11月 3日(月)08時24分52秒

●“アイデンティティー”みた

あっと驚くミステリー。

嵐の夜に、田舎のモーテルに9人の男女が
引きあうように集まっていく。
連絡も取れない外界から閉ざされた世界で、
一人、一人と、なにものかに殺されていく・・。

推理小説を読んでいくように物語は進みます。
サイコサスペンスでもあるし、「es」のような、
パニックムービーのようでもあるし、、

ああ、もうこれ以上いえない!(笑)

私の好きなジャンルの映画。
意外な展開、結末にびっくり。

曲者(くせもの)レイ・リオッタも参上、
ひ〜伊良部かと思ったぜぃ(笑
不気味な緊迫感、煽りまくり。

とにかく。面白かったです!




●yoshi 題名:恋は邪魔者  投稿日:10月29日(水)23時17分17秒


●「恋は邪魔者」みた

レニーの魅力。ユアンの歌力。
ぎっしりと詰まった華やかなラブコメディ。

まるでこれは60年代のスクリューボール
コメディーを模した恋愛映画のよう。
あのころはモノクロで描ききれなかった色調を、
この映画でははふんだんに生かして、
ハッピーなラブロマンスに仕上げています。

カラフルな色あいとレニーのファション七変化、
(30着以上の服装に注目!)
ユアンの男前ップリが満載。ファンならば必見!

まるでそう、映画雑誌の「スクリーン」誌や
ファッション女性誌をパラパラパラとめくって
いるようです。

物語は、レニー演じるさえない作家が、編集者で
プレイボーイのユアンに翻弄されていく・・・、
とまあ、よくある男と女の「騙しあい」が
繰り広げられます。

これは「10日間で男をフル方法」にも通じる
ラブコメの王道。そしてハッピーエンド。
気持ちよく劇場を去ることが出来ます。
特にこれは女性にお勧めでしょう。
妙齢の方々、カップルたちによいでしょう。

しか〜し。わたくし個人としては、前半、
ユアンがレニーを落とし入れるため騙すシーンが、
少しイヤなのです。その後の展開をみれば、
そんなこと気にせず楽しくみりゃーいいのですが、
女性を傷つけようとする騙し方がちょっと引っかかった。

でも、ユアンの踊りと歌もみることが出来、
レニーもファッショナブルで美しいので、
気にしないでみればいいんだけどね。





●yoshi 題名:陰陽師U 投稿日:10月25日(土)18時10分02秒

●「陰陽師U」みた

野村萬斎が満載。
最後は、おかまの格好して、踊るんです。
以上。

っていうか、そういう映画なんですもん(笑)
萬斎を観る映画、堪能する映画。

しかし、なんていうか、惜しい映画だった。

まず。
中井喜一がきっちりいい演技をしているので
浮いてしまっている。彼だけが巧すぎて浮いている。

他の役者たちは舞台チックな大袈裟な演技、
学芸会的演技で統一されているので、
それはそれで、楽しめるでしょう。

ただ、もったいないんです。
脚本と演出、もう少し中井喜一(出雲の王役)の哀しみを
描くように工夫すれば、かなり泣ける映画になっていたはず。
泣けるのに、泣かせないように話が進んでしまう。

そこまで描いたら、泣かせてくれよ!
簡単にお涙頂戴の映画になるのだから、
そうして欲しかった。

実はテーマは、「天皇暗殺」。
意外に深いのかもしれません。原作はもっと歴史的史実が巧く
盛り込まれているのでしょうか。ちょっと興味深いです。

PS。あと、深田恭子ちゃんのあえぎ声とにせ裸身は・・・、以下略。





●yoshi 題名:パリのレストラン 投稿日:10月25日(土)01時04分49秒日

●「パリのレストラン」みた(95年、フランス映画)

レストランを描いた映画が好きだ。

「ディナーラッシュ」、「リストランテの夜」、
「恋人達の食卓」、「マーサの幸せレシピ」etc・・・
どれもよく出来た映画だし、しかも泣ける。
なにより、おいしそうな料理が出される。

而して、「パリのレストラン」。
これはフランス映画。そう。だから。
普段めったにお目にかからないフランス料理が出ます。
ウィ、ムッシュ!


舞台は30年の歴史に幕を閉じるパリの小さなレストラン。
集った人々の人生を丹念に綴ったドラマです。

レストランものにありがちな移動カメラで、
人物が群像的に描かれ、さまざまなドラマを生み、
余韻の残る終息にいたる。

シェフにとって、その小さなレストランは人生であった。
そこで育ったわがままな子供達は、それぞれの人生を選択し、
大人になった。閉店を迎える日、店に皆が集合する。

シェフが作った極上のフレンチで内輪の閉店パーティが始まる。
料理人として、父親として、皆がその頑固な男を尊敬し、
そして、愛していることを知る。


暖かい視点で描かれる映画。
優しい気持ちになれる。暖かい気持ちになれる。
フランス流の家族劇。極上のレストラン劇。

はっきりいって、お勧めです。もちろんputit泣けますよ。





●yoshi 題名:ジョニーイングリッシュ 投稿日:10月14日(火)22時34分53秒

●「ジョニーイングリッシュ」みた

早くもヤツが帰ってきた!
英国諜報局には007ジェームズボンド以外に、
もう一人、巨悪から世界を救うスーパースパイがいた。
そのスパイの名前は、ジョニー・イングリッシュ!


おばか!面白い!くだらなギャグ!グー!
基本的には、007のパロディなのね。
演じるは、Mrビーンのローワン・アトキンソン。

伝統的なイギリスVSフランスの皮肉ジョークや
ドリフ的ベタなお約束ギャクもあり。
とにかくローワンがおもいっきしのボケをかましてます。

ストーリーもきちんとある。
オースティンパワーズのようなあくどい笑いではなく
日本人でも多分面白く見れる。

倦怠期のカップルには、いいでしょう。
初めてのデートで、相手の感性を試すのもいいでしょう。
でも、そのあとは保証はしませんが(笑




●yoshi 題名:インファナル・アフェア 投稿日:10月13日(月)08時12分41秒

●「インファナル・アフェア」みた

こ、これは、サスペンスものの傑作だ!!

マフィアへ潜入した警察官と警察に潜入したマフィア
の対比で進んでいく手に汗握る群像劇。


潜入スパイネタはというのはよくある話です。
しかし、この映画は一味違います。
恋愛的要素を少なく抑えた硬質な作り。
脚本にいたっては、これは、完璧に近い。


マフィアへ潜入した警官役のトニーレオン。
これがまたいい!本当に内面の演技ができる役者だなぁと
思うし、存在感がある。

彼の憂いを帯びた眼(まなこ)を観るだけでも
この映画を見る価値がある。
その哀愁を帯びた立ち振る舞いを
みるだけでも1800円の価値がある。

一方、警察に潜入したマフィア役のアンディラウも
またいい味出してる。

ただ、ラウ側の演出が少し弱いのが気になる。
哀しみと焦燥の描写が、トニーレオン側に較べて
描ききれていない気がした。

だけれど、「潜入捜査官」ものとしては
類を見ないほどの卓越した作品であります。

見えない相手への心理的駆け引き。
意表をついた展開。

二人の心情の機微。
深く苦い余韻・・・

見終わっあと誰かと語りあいたくなります。

映画好きの方は、絶対抑えておかなければならない
傑作といえるでしょう。



バレ追加)

最後にトニー演じるヤンは、いろんな意味で無間地獄
から開放されます。一方ラウは、結局は罪をおかし、
先の見えない無限の地獄のなかを生きていく。
善として?悪として?

ラウは「ヤンのようになりたい」と思った。
しかし、ヤンのようには解放されなかった。

もしラウに善の心が芽生えていたなら、
彼は永遠に罪悪感に苛まされることになるだろう。

秘密を知った恋人との関係もまた地獄になるのだろう。
他にもいるはずの潜入スパイの存在も、今後、
彼を終わりのない地獄へと、
誘(いざな)っていくのだろう。

あとから思ったのだが、ラウ側の演出の弱さに関して、
あれはわざとあいまいにして善と悪を観客にゆだねている
のかもしれない。いろいろな見方ができる。
ラウ自身も分からない、善悪区別のつかない、多重人格に
なっていたとも考えられる。

こうした描き足りない伏線をあえて残して、続編
(2,3と続編が作られてる)があるのかもしれない


いや、むしろ、ラウ側の苦悩を描かなかったのは、
本作でトニー側の苦悩を描き、次作でラウ側の苦悩を
描くつもりということなのだろうか。




●yoshi 題名:マッチステックメン 投稿日:10月 5日(日)13時52分51秒

●マッチスティックメン

この映画をみるなら、どんな映画かを一切知らないで、
みることをお勧めします。

できれば、なんの情報を要れず、以下の感想も読まず、
いきなり映画館に入り、ニコラスケイジのなさけない顔
とリドリースコット監督のの映像美をを堪能しましょう。

「SWAT」「閉ざされた森」と「マッチスティックメン」で、
どれをみようか、悩んでいるのなら、迷わずこの映画を
お勧めします!


では、感想。

とっても面白い!好き!
映画自体にどっぷり浸かり、うっとりして、
心地よくみさせてもらった。

とくに前半が素晴らしい。
後半、ストーリ展開に関しては、評価が分かれると
思うが、ああいうのも悪くないと思う。


まぬけ顔のニコケイ。
なんで、あんなカッコいいのか。体全体からにじみ出る
色気というか、やさしさ、というか、
彼が銀幕の画面に出て動き出すと、
異常に魅力的に感じる。

リドリースコット監督の映像感覚。
どの部分を切り取っも、絵になる。
どの場面も額に入れても部屋に飾れる。
演出も絶好調。
あれなら恋愛映画も十分撮れる。
リドリー演出のラブストーリーも見てみたい。

あの終わりかたも、あれ?と思う人もいるだろうけど、
私はじんわりといい感じだと思う。


★ネタバレ★(見る前に読んじゃダメ)
この映画は、決して騙しあい、詐欺師の物語などではなない。
最後、主人公が最も望む結末になったという、ハッピーエンドな話なのである。
彼は、なにより、ずっと自分の子供が欲しい。安らぐ家庭が欲しかった。
実は、それが彼の本当の望みであった。金や仕事はモトからどうでもいいのだ。
そういう伏線がずっと描かれていたことに気がつくと面白い。
だから、家族と子供が出来たゆえに、潔癖症も治り、
最後にアンジェラを許すどころか気遣うことができた。
これは、主人公が幸せになるという、あったかい映画なのです。




●yoshi 題名:ドッペルゲンガー 投稿日:10月 3日(金)00時28分12秒

●「ドッペルゲンガー」

とにかく。役所幸司が巧い。
彼以外では、あの役は難しいでしょう。
ジギルとハイド的演技。唸らせてくれます。

黒澤清監督は相変わらず。
人を選ぶ映画と言うか、分けわかんない系の、
でも、決してつまらなくはない、ストレンジな映画。
今回は全体的にコメディタッチ。

黒澤kiyosiの映画を観た人と議論すると、全然違う見方を
していたり、解釈がまったく違ったりする。
後から考えると、あれはそう言う意味だったのか?とか、
あの描写には深遠な理由が隠されているとか、そう思わせる。

実は、そうではないのに、勝手に観客の想像を逞しくさせる。
そういう面で、突出した稀有な才能を持っている。
ある意味スゴイんだけど、日本ではあまり評価されていない。
フランスでは、いまでは日本の黒澤監督といったら明でなく清、だとか。


黒澤清監督は、怖い映画がのほうが、いい。
この映画も十分怖い映画なのだけれど、
軽い印象を受ける。不思議なコメディなんです。

本格的にホラーにしてくれれば、「cure」にも
勝るとも劣らない傑作になっていたかもしれない。

結果。全体の印象は、まぁまぁ。
俳優も脚本も演出もみんないいんだけど、
突き抜けていないんだよね。
面白いのだけどね。




●yoshi 題名:釣りバカ日誌14お遍路大パニック 投稿日: 9月27日(土)15時22分23秒

●釣りバカ日誌14お遍路大パニック

なんで観たのか、聞かないで(笑)

予想どうりの、それなりの、
「ハマちゃん合体!」みたいな、
そんな映画です。(ってなんだそりゃ)


女性にとっての人生最大のイベントが結婚式ならば、
男性にとっての天下分け目の大勝負とは、
間違いなくプロポーズ。

どのように結婚を申し込むのか。
男は、すべてをかけて、命をかけて、
そうとうな思いをもって、告白する。

相手の人生を背負う。その決意たるやスゴイのです。
尋常ではなくなるのです。
たんに好きというだけでなく、自分の人生を賭ける一瞬。
断わられるかもしれない。

それは、やっぱり人生の中でもっとも緊張する
素晴らしい瞬間。脳内麻薬なしには、告白できない。
言っている方は間違いなく逝っちゃっているのです。

あのプロポーズする男の瞬間は、
バカだなぁと思うけれど、バカだからこそ、
人の心を動かすのだなぁ、と思った映画でした。

って、なんだか分からん感想だね(笑)






●yoshi 題名:ラストシーン 投稿日: 9月23日(火)21時18分34秒

●ラストシーン

泣ける映画を発掘しました。

「女優霊」「リング」の中田秀夫監督作品。
2002年の公開作品。ビデオで観ました。

<<かつての 映画スターが、落ち目になり映画スタジオを去る。
 彼が、老人になって、また映画スタジオに戻り、テレビ番組の
 映画化に出演するのだが・・・>>

これは「女優霊」の感動版とも言えるでしょう。

エンドロールに入って、
胸に込み上げてくるものを抑えきれなかった。
ずっと、ずっと、しばらく感動が収まらなかった。

超ダメ映画「ガラスの脳」で完全に裏切られ、
中田監督には、もう期待していなかったが、
これは、しっかりとした、素晴らしい作品でした。

ベタな描写が多いし、古き良き邦画テイストなので、
好き嫌いは別れそうですが、とってもよい映画なのです。

この映画のラストシーンに、前向きに生きていこうと、
勇気づけられる、そんな良品であります。





●yoshi 題名:閉ざされた森 投稿日: 9月23日(火)08時38分40秒

●「閉ざされた森」

観終わった観客が、あーだ、こーだ。
ざわざわざわざわ。あーだ、こーだ。

まず、物語の語りが、少し混乱しているので(わざとなのだが)、
人物と名前とが一致しずらい。
さらに、彼らが語る内容もまた分かりにくい。
だから、みな、あーだ、こーだ、周りに訊く。


ふーん、なるほどねぇ。
ハリウッドが韓国映画の「JSA」をパクルとこうなるのか。
ラストはあんな風になっちゃうのか。
これは羅生門を真似たというより、JSAを真似てる。
でも、JSAが羅生門を真似ているので、同じようなものなんだけど(笑)
「英雄」もそうだが、最近この手の話、多いね。

監督は、「ダイハード」「プレデター」のジョンマクティアナン。
評価もあーだ、こーだ。

って、なんのこっちゃ(笑)

【豆知識】

冒頭にラヴェルの「ボレロ」が流れます。

「ボレロ」は、旋律を繰り返すだけという他に類を見ない曲。
延々と同じメロディーを反復する。テンポも変わらない。
曲が進むに連れて楽器が次々と加わっていき、音量を増していく。

もともと「ボレロ」はバレエ曲。
ストーリーは、゛街で乞食が1人、踊っていました。
また1人、また1人と 踊り始めました。気付いたら、街中の
人が踊りまくっていました"というものです。

で、黒澤明の「羅生門」にもボレロ(っぽい曲)が流れます。
デパルマの「ファムファタール」にも。うふ。

あ、それからトラボルタが絞ったいい体見せてくれてます。
シャワーシーンのサービスカットもあります。うふふ。



●yoshi 題名:ロボコン 投稿日: 9月20日(土)21時07分23秒


●「ロボコン」みた

うーん、拙い。でも、面白い。

高専の甲子園・ロボットコンテストにおける、
おちこぼれ学生の挫折、友情、勝利、ちょこっと恋愛。
まるで少年ジャンプの世界であります。

素人が作ったのかとも思わせる、安っぽい演出、演技、
間の取り方。かなり自主映画っぽいのですが、
それが逆にこの映画の魅力なんですね。

たとえて言えば、「ウォーターボーイズ」みたいな
映画です。裸の男生徒はでませんが(笑)

そのかわり、長澤まさみちゃんがカワイイ。
アイドル映画といってもいいくらいな作りです。

映画としてはどうかと思うけど、
楽しかったから、これはこれで、いいや(笑)



●yoshi 題名:千年女優   投稿日: 9月18日(木)00時18分09秒

●「千年女優」みた

不思議な映画であった。

現在、北米で公開されているそうである。
なんとアカデミー賞のノミネートが有力だそうだ。
(長編アニメーション部門)
と、いうわけでビデオを借りて見た。

往年の大女優が、生涯、憧れの人を追いかけ、
役柄の中でも、その影を追い求めていく、というお話である。

現実と空想が錯綜して、あたかも群像劇のように、
場面が切り替わっていく作りは、かなり斬新。
狂言回し的役割があるのは、あの「エビータ」に近い。

流れを掴んでくると、大体、結末も予想できて、
途中から、何度も早送りして、飛ばし飛ばし観ていた。
オチも予想どうり。冗長である。だけど。

泣いてしまった。


人を好きになると言うこと。

それは自分自身を愛することでもあるだろう。
自分を好きになれない人は、本当には他人を
好きになれないのかもしれない。

愛することは同時に傷つくことであり、
傷つくことは生きることでもあるだろう。
傷つくことなしに生きていくことはできない。
でも、だからこそ、生きる楽しみ、悦び、幸せを
得ることができる。

あきらめきれぬ片想い。
切ない想いを、追いかけて、追いかけて、
結局たどり着くことはなく。。
もし会えるとしても、いまさら会えるわけない。
自分も相手も年をとり、会うには怖すぎる。

あの頃の泣きたくなるほどのせつなさ、
震えるまでの想い。

いまだ引きずるその想い。
声が聞きたい、微笑みあいたい、見つめあいたい、、、
その想いを、ただ伝えたい、、ただ知ってもらいたい・・・

そんなことを、唐突に蘇られてしまう、
不思議な映画だった。





●yoshi 題名:ホテルハイビスカス 投稿日: 9月15日(月)00時37分14秒

●ホテルハイビスカス

沖縄、米軍基地近くに住む少女が、
巻き起こす一夏の物語。
監督は「ナビィの恋」の中江監督。


めいっぱいの元気印の少女。

あまりの屈託のなさに心が和み、優しい目で
この映画を見守ることが出来た。

いろんな事を経験して、ちょっぴり傷ついたり、
まだ理解できないものを不安に思ったり、
お母さんに甘えたり・・。
お父さんと喧嘩して、でも結局仲直りして
おんぶされたり。

ホテルハイビスカス一家。
騒がしくも、あったかい家族の
生活が微笑ましい。

だれもが元気になれる冒険ムービー。
楽しい映画ですぞ。

オナラがプー!!(笑)




●yoshi 題名:28日後・・・ 投稿日: 9月13日(土)23時39分50秒

●「28日後・・・・」みた

唾液や血液感染で、人を凶暴にしてしまうウイルス。
それがイギリス中にひろまり28日後、人っ子一人いなくなる。
生き残っている人たちは、数人程しかみあたらない。
あとは凶暴化したゾンピ人間達だらけ・・・・。


何という映画だろう。
いろいろな要素が組み込まれています。

ディザスタームービーかとおもいきや、ゾンビ系ホラーだし。
しかし、人間の恐ろしさを描くドラマという側面が色濃くて・・。
でもやっぱりこれはパニックムービーかな。
単純にあのドイツ映画『es』を思い出します。

いかなる状況になれば人は、あれほどまでに凶暴になるのか。
いま、戦争や意味のない殺戮が繰り返されていることを見れば
ウイルスがなくったて、人間は十分凶暴なんだよ、
って劇中でも話している。そういう意味でもほんと恐い映画。

トレスポでもそうだったけど、悲惨な状況下でも、
どこかコミカルに描かれたりしている部分もある。
だけど本質考えてみると、笑えない。

いずれにしても、
ハリウッドとは違うイギリス映画ですね。
人を選ぶようなマニアックな映画ですが、
ダニーボイル健在なり、と思わせる良く出来た作品です。

ただ、2時間を切る映画なのに、なんでこんなに長く感じたのかしらん。




●yoshi 題名:座頭市 投稿日: 9月6日(土)6時05分25秒

●座頭市 みた

いやー痺れました。

北野武監督の映画の中では、一番面白かった。
もともと武の映画は、独自の感性をもち、
一般客を寄せ付けない雰囲気をもっている。

DOLLSやBROTHERなどは、あまりにあざとく外人向け、
賞狙いで、観客が置いてきぼりにされていた感もあった。

しかし、この映画は、とてもよかった。
たけし流のエンターテインメント。
全編、リズムがあり、退屈する直前に、
群像劇に移るためにテンポもよくなってる。
武にしては、賞狙いではなく、力を抜いてわりと客観的に
撮ったのかもしれない。


監督としても非凡ではあるが、『座頭市』においては、
演技者としてのビートたけしが、圧倒的な存在感。
とくに後半からラストに向かってのたけしは、
無茶苦茶かっこよい。殺陣、剣術部分の演技・演出も超一流。
バッタバッタと斬りまくる。切れ味抜群である。
(血糊も大量だが)

ただし、中盤だらけた印象もあり、笑いもいまいち、
まあまあの出来かな、と、終盤まではそこそこの満足で終わっていた。

でも、ラスト近くの、あのキメセリフには痺れてしまった。
すべてがこの言葉のためにあったとも思える武(座頭市)の捨て台詞。
この言葉を言うためにそれまでの映像があった。そう思わせる。
それまでの映像があるからこの言葉が光るのだ。

あっといわせるどんでん返しのあと、その言葉が放たれる。
「メクラの方が、人の気持ちがわかるんだよ!!」

ゾクゾクッとした。さすがです。武流の悪の論理。
ヤクザな市がもつ世界観。漢の美学。悪が裁く悪党への答え。

やっぱ、武は凄かった。

 
善悪
**************************
追記

実は武の映画はあまり好きではなくて、今まで面白いと思ったことは
ないんだよね。「HANABI」や「この男凶暴につき」「ソナチネ」
にしても途中まで見て、つまらなくて見るのを辞めてしまったし、
「3×4」は最後まで見てあまりの酷さに怒り狂い、もう武の映画は
見るの辞めようと思ったほど。

今回の映画にしても、だめだなぁ思うのは、たとえば、あのタップ
のリズムを出したいという意図が見え見えなんだよね。
農家が桑を入れる場面、大工のシーンもわざとらしい。
もっとさりげなくできないのかと思うし、相変わらず外人に媚びた
日本紹介的部分を入れているのがあざとい。

監督の意図が透けて見えてしまっている。そういうところが世界的な
賞を取った監督には失礼だが、下手だなぁ、と思う。
(わたしが思う分にはいいでしょう?)

しかしながら今回はそれ以上に俳優ビートたけしの圧倒的な殺気と切れ味、
そして全体に流れるテンポのよさ、殺陣の驚異的なスピード感、収束に
向かっての高揚感が本当に見事だった。それらはダントツの迫力があった。

クライマックスに叫ぶ「メクラ」と叫ぶ場面のインパクトもさることながら、
その苦悩や痛みをすべてしょって、悪党を退治するさまには、あっしは
痺れましたよ。

あれには武の屈折したやさしさを感じた。座頭市というより、あれは
北野武そのものなんだなぁと感じました。「勧善懲悪なんて絵空事だけど、
オイラがゆるさねぇと思った悪い奴はたたっ斬る!」って感じかな。
でも後のことは考えないから、最後は一人ぼっちになちゃう。
だからいつまでたっても孤独なんだ。

たけし自身は、市のことを殺人マシーンだの、イラク介入した
アメリカだのになぞらえているけど、たしかにこの世の中をどうにか、
変えていくには悪党を上回る大悪党じゃないと、変えられないんだろうね。

ま、そうはいっても、一人の人間の中には善人も悪人も一緒に住んでいる
から、なにやってもこの世の中もうまくいかないんだろうけどね。






●yoshi 題名:天使の牙B.T.A 投稿日: 9月6日(土)6時05分25秒

●天使の牙

アイタタタタ。やっちゃた。
こりゃまた、とんでもな映画でした。
見終わったあと爆笑してしまった。

途中までは、許せるのです。
黒谷友香が、結構いいですし、
大沢たかおも、悪くない。
なんとなく、思わせぶりな序盤。
もしかして、いいんではないか?

しかし、かかし。細川たかし。
黒谷さんの脳を、悪の親玉の愛人の脳に
入れ変えるあたりから、おかしくなる。
は?
ラストに向けて、二転三転とんでもない展開。
は?は?
しまいには、もうどうでもよくなってくる。

クライマックス。
逃げないといけない緊迫した場面なのに,
ちんたらちんたらと思い出話が始まるところは,
もう、笑いを堪えるのに必死。
そんなくだらない話してる場合じゃないだろ、逃げろ逃げろ!
志村、うしろ!うしろ!(笑)
で、やっぱり、悪役に見つかっちゃうのです。

そういう展開も去ることながら、主役の女優さんがヤヴァイ。
佐田真由美さんというモデルあがりの人が、ですね、その。
下手なのです。(私にはそう思えた)

いや。というよりも。監督さん!
あんな小難しい役、やらせちゃだめでしょーよ。難しすぎる。
それにあの臭いセリフを言わされる彼女がかわいそうだよ。
いずれにせよ、いきなりの初主演では、無理があった。

ショーケンこと萩原健一も変。
ゴッドファーザーを気取ってマーロンブランドぽくしようと
したのだろうけど、そういうオーラなし。
台詞回し、演技とも、ダメ。どうしちゃったの?

続編を作ろうとして追加されてる、エンドロール後の
エピソードも失笑ものです。

PS. t.A.T.u.のノッコナゲラはよかったス。




●yoshi 題名:ゲロッパ 投稿日: 8月30日(土)18時05分25秒

●ゲロッパみた。

いや、面白かったことは、面白かったのです。
映画の基本を抑えた演出、さすが井筒監督、
いうだけのことはあります。

だが、お笑い部分に関して、監督が意図して
笑わせようとしている場面であまり笑えない。
逆に、山本太郎、岸辺一徳、西田敏行のアドリブの
リアクション演技が笑える。ここは俳優個人の力。

映画の中身のほうは、
西田敏行のステージのパフォーマンスまでが退屈。
それまでは、つまらな〜い、冗長だ〜と思っていたが、
そこから俄然映画が面白くなってくる。

泣ける部分、笑える部分もある佳作だが、
傑作とまではいかない。普通に出来のよい映画。

ただ、冒頭のグロイ描写も意味不明というか、
いらないと思うし、すべてにおいて古臭くも感じた。
次はもうすこしエンターテインメントに徹して、
見に行きたくなるような題材で勝負して欲しい。

PS.岸辺一徳のリアクション、これには爆笑。
 思い出しても可笑しい。あとオープニングは、渋い。





●yoshi 題名:ファムファタール 投稿日: 8月30日(土)18時05分25秒 )

●ファムファタール

デパルマ節炸裂!
ブライアンデパルマ監督、恐るべし。
やっぱ、こういう映画作りたかったのね。

あの特徴あるカメラワーク。
ヒッチコックもどきの演出。
B級臭漂う、配役、ストーリー。

妙なところにこだわっている(てか、こだわらない?)
妖しいオタク臭がむんむん(笑)

でも、面白いじゃん。
スネークアイズ、火星の映画よりは楽しめると思います。

ラスト近くで主人公が溺れて顔を水面に出すシーンでは
思わず笑ってしまった。そ、そんな!
デパルマさん、あんたいまさら、またそんな展開を
やっちゃうのか?、と。

そしてバンデラスのおバカ演技にも注目です。
これも微妙に笑えます。

とにかくも、初期のデパルマ作品など、彼の作風が好きなら
楽しめるはず。あのデパルマだからこそ受ける。

これ、車での婦人追いかけ、高所からの転落など、確信犯的に
ヒッチコックの「めまい」(「レベッカ」とかもか?)のパロディだよね。

しかし、まぁ関係ないんだけど、「アンタッチャブル」や
「ミッションインポッシブル」って彼が本当に撮った映画なのか。
いまさらながら疑問に思う次第です。あまりに作風が違うのよね。


追記*なんとあの「シベ超3」からのパクリ疑惑浮上。水野晴郎がデパルマに強引にビデオを渡したのちこの映画が作られたそうです。そういえば内容が似ている?(どうだったかな、完璧に内容忘れた)。そんなバカな!(笑)




●yoshi 題名:コンフェッション 投稿日: 8月28日(木)23時44分44秒

●コンフェッション 見た

元有名TVプロデュサーの生涯を映画化。
あの「ゴングショー」の司会者が、実はCIAの
工作員で、要人の暗殺を手がけていた!

これは実話なのだろうか。フィクションなのだろうか。
というところが、本質、面白くなるところみたいです。
んーと、でも、どっちでもいいや(笑)


監督は、ジョージクルーニーです。初監督作品。
これが意外や意外、なかなか巧い。

ソダーバーグ譲りの粗い画像、演出
時間軸を微妙に組替えていく手法も
なかなか手馴れたもの。
監督としても、いけるんでないの。

でも映画としては、普通かな。
なんとなく中途半端な感じがしたな。






●yoshi 題名:10日間で上手に男をフル方法 投稿日: 8月25日(月)

●10日間で上手に男をフル方法

これは、ひさびさのラブコメの傑作!!
笑える。泣ける。そしてハッピーエンド。

なんといってもですね。
ケイトハドソンが可愛いのよ!

食い物ほおばって、しゃべくる顔が
なんであんなに可愛いいの?
表情もクルクルかわって、ひとつひとつが
宝石のように輝いております。
眼に涙がたまる表情もたまりません。

映画も必要以上に面白く感じます、ぐるぐるぐる(猫なで声)


さて、映画の内容ですが、これがまたとっても楽しいのです♪
主人公は「こうして私は10日間で男にフラレれた」、
という体験記事を書くはめになった女性雑誌記者。
かたやその女性を10日間で永遠を誓う程の恋人にすれば
広告を任せてもらえることになった広告マン。

お互いにそのことを知らず、相手を騙しているつもりが、
ともに騙されていて。恋のゲームの行く先は?・・・


「ブリジットジョーンズの日記」より上品で、
「ノッテイングヒルの恋人」よりもせつなく。

おしゃれなファッションも感じいい。
名台詞あり、後味も申し分なし。
定番のNY恋物語。

ありがちなラブコメならではのご都合主義の展開も
気持ちよく見せてくれてGOOD。
ラストシーンがまたいいのです。

ブーシッ!!

大好きだな。こういう映画。




●yoshi 題名:英雄 HERO 投稿日: 8月22日(日)23時247分

●英雄 HERO みた

内容は薄い、というか単純ではあります。

秦の皇帝を暗殺しようとする刺客が語る
嘘か誠か分からぬ告白。而して、
帝と刺客による心理戦が繰り広げられる。

チャンイーモウ監督。
あの脚本であそこまで深遠に、かつ壮大に
見せきった監督の手腕はお見事。
情感をこめた遠映のショットは「初恋のきた道」でも
ありましたが、やはり巧いです。

ワイヤーアクションとか芸術的な映像美とか、
そういう部分が見所と聞いていたので、それほど期待は
していなかったけど、思わず泣けるシーンもあり、
意外なほど満足できた。

クリストファードイルのカメラも久々にいいお仕事♪

俳優陣に関して。
こはたあつこ、じゃなく、浅野温子じゃなく、
マギーちゃんのワイヤーアクションの数々は思わず、
ププっと笑いそうのなったが、次第にその
おばちゃん顔(失礼)も切なく、そして儚げに
おもえてくる。

それはなんといってもトニーレオン(坂本教授似)の
名演技、名表情があったればこそ。その相乗効果。
彼がこの映画の質を引き上げている。

ジェットリーは相変わらず。(99岡村似)
チャンツイイーは、添え物の華。(やぱり美人だ)

総じて、荘厳な劇画ドラマという印象。

これはビデオでみるような映画ではないかもしれない。
迫力ある広大な自然と美しい色調。
気になる方は、映画館でみることをお勧めします。


PS.秦の皇帝の鼻くそが気になったのはわらしだけ?




●yoshi 題名:ハルク  投稿日: 8月16日(日)17時33分58秒

●ハルク

と、言うわけで「ハルク」をみてしまった。

つ、つ、つまらん(笑

大きくなったハルク。
あのCGの出来栄えがそもそもヘンでしょ。
動きもカクカクして違和感たっぷり。

公式HPの掲示板には、なんで大きくなったハルクの
ズボンがちぎれないで残っているのか、とかそういう
書き込みばかりで笑った。削除の嵐。管理人さん必死。

でも、ジェニファーコネリーの眼差しは良かったと
思うのです。そして頑固なまでに主張するあの眉毛。
圧倒されました(笑)

ま、予想していたとはいえ、私にはダメでした。はい。


cf
パンツが破れない理由(アンリー監督へのインタビューより)
「それはね、PG-13というレイティングの問題があるからさ(笑)。ただし、犬と闘うシーンは裸だったんだ。でも、見せる訳にはいかないから、木の葉で隠し、影で隠し……とやっていたんだけれど、撮っている間になんだか『オースティン・パワーズ』みたいになってしまってね。やめたんだよ(笑)」





●yoshi 題名:パイレーツオブカリビアン 投稿日: 8月15日(日)4時12分02秒

●パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち みた

ん。もぅ〜、ジョニデ最高!

ジョニーデップのバカ演技萌え!
こりゃー、シザーハンズに並ぶ最高の演技でしょう。

おちゃめなデップ、おとぼけデップ、粋なやつだぜデップさん(笑)
彼以外がやったらこの映画は面白くないと断言します!

奥様は魔女のダーリン的演技とでも申しましょうか、
ケンケンの飼主のブラック魔王的演技とでも申しましょうか。
わざとら一人芝居が楽しいのよ。


映画のほうは、戦闘シーンやCGがしつこく、ちょいと
くたびれましたが、いや、それでもディズニーの
「カリブの海賊」だもの、面白くないわけがない。

キーラ・ナイトレイも麗しく。
キャスティングも、みなまでよし。

スクリン見ながらニヤニヤできる、冒険活劇。
同じキャストで、続編あらば、これは見たい。

注意としては、エンドロール後の猿、見てから帰りましょう。
ウキキッ!





●yoshi
題名:永遠のマリアカラス 投稿日: 8月10日(日)17時41分02秒

●「永遠のマリアカラス」みた

<<天才オペラアーチスト、マリアカラス。
かつての威光は、どうしてもとりもどすことはできない。  
過去の音声にあわせて、口パクで、カルメンを演じるのだが・・>>


劇場から零れ出るマリアカラスの歌声。
脳の奥底に震えるように響くソプラノ。
そのビブラート吸い込まれるように、
引き込まれるように、映画館に入った。

そしてーー映画鑑賞後。

エンドロール。流れるマリアカラス。
その歌声そのものが、この映画のすべて。
その歌声で、この物語のすべてを語り尽してしまう。
それは圧倒的、感動的である。


人は必ず何かを失いながら生きていく。
才能、地位、気力、人間関係、、、そして若さ。

最後にプロデューサーはこう問い掛ける。

「この先、どうするんだ?」
彼女は答える。
「答えられない質問はしないで」

そこではじめての笑顔になる。
なにもない彼女は本当にすがすがしい。

人の生き方に理由は必要ない。
唯一、自分の人生は、自分で決められる。
誰がなんと言おうと、自分は自分でしかないのだから。



●yoshi 題名:さよなら、クロ    投稿日: 8月 2日(土)06時21分12秒


 君の心へ続く 長い一本道は いつも僕を勇気づけた 
 とてもとても険しく 細い道だったけど 今君を迎えに行こう
(→この歌ね)


まいった。やられました。ごめんなさい。
号泣です。凄い映画でした。すんばらしい。

感想書こうとすると、涙がでそうになる。
まじでやばいです。

●さよなら、クロ みた

これは侮れない映画なのです。
単に犬の話かなと思ったら、違うのです。
映画として良く出来ているのです。

岩井俊二の「loveletter」やチャンイーモウの
「初恋のきた道」などに通じるせつない純愛映画なのです。


人が自ら幸せになろうとすること。

それを優しく待ってくれる友人たち。
あえて口出しせず見守ってくれるやさしさ。

いつの間に、そばにいて癒してくれている犬の存在。


この映画では、クロという犬の生涯を映し出しながら、
その犬の存在が、そこにいた人々の心のわだかまりを、
ゆっくり溶かしていく、その情景を美しく描き出しています。

オムニバス形式で、それぞれが癒されていきます。

あの列車が走りだそうとしている場面、
財津和夫の歌声が入るタイミング、
セリフを極力少なくして描き出す心情表現、
抑えた演出は、素晴らしいの一言。

そこに犬の生涯が重なり合う。

だから、号泣してしまった。
涙が止まらなくなった。

妻武器くんと伊藤歩の恋愛物語での告白の場面は、
あまりにも直球なるがゆえ、鳥肌が立ちました。
恥ずかしさを通り越して、感動しました。

久々にやられた。

単純なストーリーをココまで泣かせる映画にした
松岡錠司監督、ありがとう。

彼らをいつまでも見守ってくれた、
クロ。ありがとう。



●yoshi 題名:シティオブゴッド  投稿日: 7月27日(日)23時07分58秒

●シティオブゴッド みた

<<ブラジルの貧民が吹き溜まる"神の街"の少年たちが、
麻薬売買に手を染め、縄張り抗争を繰り返すさまを、
カメラマン志望の少年を通して描いていく。>>


この映画を、“面白い”といって、いいのだろうか。
虫けらのように人が殺される様子がガンガン描かれる。

少年たちがラテンのリズムよろしくノリノリで人を殺しまくるのだ。
殺し合い、暴動、暴力、麻薬、強姦。カナリ過激だ。
アメリカでは上映禁止になる程、アンモラル。

ただ、意外にさらっと描かれているので、生理的嫌悪感はない。


物語は、いくつかのチャプターに分かれ、それらが
絶妙に繋がっていき、冒頭に起こる描写にループする。

しかし本当に良く出来ている。
「パルプフィクション」、「バトルロワイアル」、
そして「仁義なき戦い」を織り交ぜたような映画だ。

血が燃え滾ってくるほどに強烈な出来栄えである。

この映画は、実際に起こった少年グループのギャング抗争
を元にしているらしい。

驚いたことに、出演している子どもたちの多くが素人で、
さらに6割くらいはアドリブで演技しているとか。
こりゃスゲー。


結論。

いやー、とっても面白かったです。あ(笑

http://www.so-net.ne.jp/movie/soon/city_of_god.html


●デッドコースター みた

<<ハイウェイで悲惨な事故が発生。主人公の少女は
予知夢によって事故を逃れたが、その後、彼女のおかげで
救われた人々が次々に不審な死を遂げる。救われた人々は、
その定められた“運命”の仕業を逃れようとするが…>>


この映画を、“面白い”といって、いいのだろうか。
人が死に行く残酷な場面が、まさに見所な映画なのだ。

人が事故死する場面をリアルに見せるという、
なんとも悪趣味なホラー映画なのだ。

さまざまな形で不意に起こる予想も出来ない事故。

くるぞくるぞ!あ、あれ?よかった〜大丈夫だ、ホッ。
とした瞬間、ドカーン、グシャっと人が死ぬ。死ぬ。

あまりにもスリリング、息をつかせぬ展開に画面にくぎ付け。
ノンストップで突っ走り、あっというまに時間が過ぎた。

しかし、グロイ映像満載で、お勧めできないなぁ。
たしかにR15だよなぁ。

結論。

いやー、でもね、とっても面白かったんです。あら(笑





●yoshi 題名:踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ 投稿日: 7月26日(土)13時44分05秒

こういうイベントムービーは思い切って楽しむ。
四の五の言わずに面白がるのが一番!

わたしは、この際お台場に足を伸ばし、
シネマメディアージュにて鑑賞してまいりました。

うんうん、面白かった、楽しかった。
これは夏休みにお台場で観客満杯の中で見るべき映画なのでしょう。


笑えない小ネタ、寒い間の取りかた、腑に落ちない部分、
前作と変わらぬ展開も、お台場なればこそ、まったく
気にならないどころか、ここでみないでどこで見る、
という感じです。5割増しで楽しめました。

わたしくは涙もろい野郎ですから、超ベタな展開、セリフで、
しっかり泣いちゃいました。

単純ですみません(笑)

演出、テンポ、脚本、の拙さもあり、
映画通のかたには決してお勧めできませんが、
テレビドラマの延長として間違いなく楽しめます。

映画としては、前作のほうが良く出来ていたと思います。
海外、世界レベルでは決して受け入れられない出来では
あるでしょう。

しかしやはりこの映画にはほとばしる何かが
あるのだと感じました。


・・・なんてな(笑)

      ↑注)ドラマの中での、いかりや長さんの口癖



●yoshi 題名:マイビッグファットウェディング   投稿日: 7月21日(月)09時24分01秒

●マイビッグファットウェディング

<<いまいちイケてない30才のギリシャ系女性が主人公。
厳格なギリシャ家庭に育った彼女が、ギリシャ系ではない
男性と結婚するまでを描く。

アメリカにて、500万ドル(約6億円)という超低予算で製作された
このインディペンデント映画は、観客の口コミでロングランを続け、
その売り上げは、なんと2億ドル(約238億円)に到達した。>>


なるほど。

心暖まる結婚式に出席したときのような、
心地よい疲労感をもって映画館をでられました。

ドタバタ人情コメディ。日本人が好きそうなお話です。
これは単純にお勧めです。

とにかく、かなり笑えますし、うるうるウルウルもできます。
とても楽しいコメディ映画です。


しかし、なんですな。結婚式って。

愛する男性が隣にいて、それが皆から祝福される、ってのは、
女性にとって生涯で最も幸せなひと時なのでしょう。

男性にとっては結婚式なんてどうだっていいけど(!?)、
女性にとっては一世一代の晴れ舞台。

失敗したくないし最高の舞台になって欲しいのでしょうね。

参)http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/2003062700026.htm(少し重い)


ただ、この映画、男の私から見て、一つ気になる点があります。

(少しネタバレ感想)
男性側が、女性の家族の言うがままなんです。
そして、彼が彼女に至れりつくせりなのに、彼女が愛する
彼側に対して、なにかをしてやったのか。
なにもしないのです。彼女側が彼側にまったく合わせない。

彼としては"愛する人がいれば、なにも求めない"というのは、
分かります。ただもうすこし、彼の家族に対して、そして彼の
側を尊重する場面が欲しかった。
(少しネタバレ感想終わり)


さて、この映画、カップルで見に行くときは、当然結婚の話題に
なりそうなので、男女とも、微妙な関係の方は注意が必要です。

宣伝にもあるように、女性が見たら結婚したくなるような
映画だと想います。なかなかいい映画だな、、


追記:

と、おもったら、世の日本の女性にはあまり評判が芳しくない様子。
賛否両論といったところ。うーむ。へぇ。

なるほど。(笑)

ギリシャ家族が強引過ぎとか親戚が面倒とか慣習に縛られすぎとか、
いまの日本では古くさい映画と捕らえられたみたいです。

でも、こういった問題は日本では身近なお話しですよね。
ああいうドタバタ話は良く観たでしょ。
そうです。この映画。寅さんの映画と同じじゃないですか!
近所の人がかってに家に入り込んで下世話な話をしまくる、あれです。

はっ!

ということは、アメリカで寅さんをリメイクすれば、大ヒットか?(違



●yoshi 題名:夏休みのレモネード    投稿日: 7月14日(月)23時19分17秒


マットデイモンとベンアフレックがプロデューサーとして、
脚本を一般募集し、1万2000本の中から選んだ最優秀作品を
映画化した。2人の少年のひと夏の友情を描く。


●夏休みのレモネード みた

まさしく小品ではありますが、
この夏一番の感動作といって間違いないでしょう。
あの名作「マイフレンドフォーエバー」を思い起こさせます。

純粋な心をもつ子供達。

「天国に行く」ために小さな頭で彼らなりに考え、
後先考えずに突っ走る。

こういう心温まる良作を見るとほっとします。
間違いなく泣ける映画です。


子供と言うものは何をするかわからない。
子供の論理の中で正義が決定し、強引に後先考えず行動する。

大人から見ればとんでもないことだが、それが純粋な
やさしさからくることだから、叱れないし、
叱ってはいけない とも思う。

かすかな記憶でその気持ちを思い出す。
良かれと思ってやったこと、相手が喜ぶだろうと思って
やったのに、叱られ、怒られてしまったこと・・・

だからこそ胸が苦しい。
子供の頃のレモネードのような記憶。

子供たちの危険な友情、大人たちの都合の良い論理、
親子の時間をかけた和解。神様の存在、宗教の矛盾。

それぞれへの思いが交錯していく。

子供の演技やその行動にいまいち納得できない部分
はあります。

でも、いい映画みたなぁ。と素直に思える作品でした。



●yoshi 題名:ターミネーター3 投稿日: 7月13日(日)01時54分57秒

●ターミネーター3

うー、なんと申しましょうか。

しょうがないのだろうけど、ジョンコナーが酷い。
許せないくらい、ニック・スタールが格好悪い。

薬物問題でE・ファーロングのキャスティングが見送られたそうである。
しかし、チャンスとして、更正の機会として、なぜ起用できなかったのか。
ジャンキー役、まさにうってつけの役ではないか。
というか、前作とのつながりから彼でなくてはならないのに。

この映画のマイナス部分はこれに尽きる。
ジョンコナー演じるニック・スタールのミスキャスト。

あっ。クリアディーンズも可愛くないんだよね・・・


ストーリーやアクションは、まずまず。
映画としては面白い。
巧く1や2にもつながるようになっている。
意表をつくエンディングもなかなか。

女性ターーミネーターは、美し過ぎで、あっしもうっとり。
このキャスティングだけは良い♪


私は、アクション映画はそれほど好きではない。
が、アクション部分はかなり頑張っていたように感じた。

しかし、なまじターミネーターとT2があまりにも素晴らしい映画なので
割を食っている。小さくまとまってしまっているように感じた。
Gキャメロン監督の偉大さが分かってしまった映画だ。

でも監督のジョナサン・モストウは悪くない。
悪いのは、ジョンコナー役の猿、、じゃなくて、
ナイナイの岡村でもなくて、小堺君でもなく・・、ニック・スタール・・・

じゃなく彼を配役した人だね。



●yoshi 題名:バトル・ロワイアルII 鎮魂歌 投稿日: 7月 8日(火)00時46分25秒

●BRUみた

びーあーるつー!!

これは映画なんかじゃねぇ〜。

竹内力兄いの怪演を満喫せい。
前田愛ちゃんのピュアな唇を堪能しろ。
酒井彩菜ちゃんのおでこを楽しめぃ。

って。もー、出来が粗い〜。

人間ドラマ部分を削って、戦闘シーンを優先したのでしょう。
人物多すぎて、わけわからんちん部分も多いし、
脚本、演出ともに雑。はっきりいえば、勢いだけの映画だ。

しかし、この映画では稀にみないことをやってのけている。

テロ賛歌。
ここまで正面きってテロリストの主張を代弁し、
アメリカを批判してる映画を見たのは初めて。
戦争批判や暗にアメリカ批判している映画はいくらでもあるが、
ここまでハッキリやるとは、アッパレ。

そういいう意味では、評価する。
前代未聞のストレートな非道徳?メッセージ映画。

あと、主役級の忍成 修吾、なかなかいいね。
完全に藤原竜也を食ってました。

全体的には、グロイ描写も多く全くお勧めしない。
どのサイト見ても評価は最悪。
もし見るなら、覚悟して見ましょう。

とにかく、竹内リキ兄いのおバカ演技を笑って見る。
まずは、これが正しい見方かと思います。

あっしは結構楽しめた。ぜ。




●yoshi 題名:トークトゥーハー 投稿日: 7月 1日(火)23時04分33秒

●トークトゥーハーみた

<<事故で昏睡状態になった憧れのバレリーナを
介護しつづける(献身的な介護士)ベニグノ。
同じ病院で、植物状態になった恋人である女闘牛士を見守る
旅ライターの(泣く男)マルコ。

生き方が不器用で、孤独な男二人。

昏睡状態で反応をしめさない愛する女性を通じて、
彼らに不思議な友情が芽生えていく・・・>>


無償に愛しつづけること。

それは結局は自己愛に根付くものだ。
自分が納得しなければ、そして自分が満足しなければ
愛を与えることさえできない。

ベニグノの愛は、間違った愛の与え方、異常な“愛のかたち”だろう。
しかし、それゆえに、せつない。

そして、たった一人の友人マルコのやさしさ。
それも、またせつない。

いつしかマルコはベニグノの孤独を共有する。
苦悩しているのは、彼ではなく自分。自分でなく彼。

最後にマルコに一つの愛が与えられエンディングにいたる。

愛される弱さと愛する強さ、愛する喜びと愛される儚さ。
それは、救いなのか、またしても"孤独"への序章なのか。

これは泣けるというより、
時間を置いてからずっしり心に染みてくる映画だ。

「愛することとは?」を考えさせてくれる奥深い映画だったように思う。




(2003年1月〜6月)

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