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<<泣ける本・読んでおくべき名作>>

究極の名作、とにかく読んでおくべきベスト10を紹介します


(オールタイム名作・泣ける本!)


1位 アルジャーノンに花束を/ダニエルキイス
アルジャーノンに花束を
早川書房
ダニエル キイス(著), Daniel Keyes(原著), 小尾 芙佐(翻訳)

■世界の見え方は必ずしも一通りではないこと。
世界の全てを知るのはいいことだけど、人間はそれだけじゃ生きていけない。
最後のチャーりィの言葉に涙が止まりませんでした。

■これほどまでに衝撃を受ける作品があっただろうか?
これほどまでに読後に切ない気持ちになった作品があっただろうか?
これほどまでに人間の幸せについて考えさせられた作品があっただろうか?


■これはもしかしたら、原書で読むより日本語のほうがいいんじゃないか。
日本語だと、ページの密度が違うんです。前半と中間と後半で。
それが美しくも悲しくて。視覚的にも好きな本。


■細かい説明はいりませんね。世界が認めた名作です。



私のコメント*実はチャーリーの語る独特の文体がネックで読むのを
2回も挫折しました。でも、ようやく読み終えたとき言葉に表せない感動が
やってきました。胸が苦しくなるような、せつなくて、やさしくて、悲しくて、
あったかくて。。チャーリの「あの言葉」にどうしようもなく涙です。
読書が苦手な人も何度も挫折しながら読みきってください。
泣くことを期待して読むようなベタな本ではないです。注意♪
2位 塩狩峠/三浦綾子
塩狩峠
新潮社
三浦 綾子(著)

■「人はいかに生きるべきか」というテーマの基に書かれているので,
無宗教の私でも抵抗感はなかった。息子に学校で読ませたい本である。

■心が震えました。なんといっても、この主人公にとても惹きつけられました。
こんなに物事に真剣に向かい合い、考えることができる信夫はとても魅力的です。
人の心に深くズシンとくる。

■心がすさんだとき読み返してみたくなる本。
これ読んだ人はみんなよかったって言う。泣いたって。

■実話を元にした三浦さんの最高傑作です。主人公は、
幼いころ出合った少女に淡い恋心を抱きます。成人して、彼女が病気になって
結核になっても愛しつづけます。そしていよいよという日に、主人公の乗った列車が、
塩狩峠で暴走を始めます。
ラストは、読んでいて手がぶるぶる震えてとまりませんでした。



私のコメント:椎名林檎さんも、この本が自分のの人生に大きな影響を与えたと、
語っています。怒涛のごとく押し寄せてくるラストの疾走感。
小説の中から音と映像が現われてきます。
読んでいると小説の中の登場人物に同一化して、いてもたってもいられなくなります。
震えるような感動。まさに読んでおくべき名作です。
3位 ノルウエィの森/村上春樹

■何度も読み返しますが、歳を重ねるごとに微妙に感じ取るものは違ってくるけど
まさしくパーフェクトな作品だと思っています。

■人の想いにはいろいろな形があるのだということ
10代のうちにこの小説に出会うことができて本当に良かったと思っている。

■村上春樹と言ったらこの作品という代表作。村上春樹って誰?
と思っている方にお勧めの一冊です。どんな人でもスラスラ読めていいでしょう。

■ひりひり感では済まない悲しみと思い出せなくなっている自分への罪悪感。
狂ってしまうほどに。激しく壊れるならまだ良かったかもしれない。

■いい尽くされた言葉より 心に残る この物語を……。
激しくて、物静かで、哀しい、100パーセントの恋愛小説です。――村上春樹



わたくしのコメント:完璧なる恋愛小説。若き青年と女性たちの心の痛み、
衝撃、悲しみ、喜びがリアルに伝わってくる。世界中で受け入れられる
村上小説の一つの頂点。狂おしいほど熱く痛いあの青春の日々。
性描写がなまなましい。全ての男女は誤解だらけで付き合っているのだ、
と思い知らされます。そして恋愛に答えなどないのだと。
余韻が相当に後を引きます。中高年男性は改めて読みなす必要があります。
詳細(ハードカバー上) (下) 文章を抜粋してみた⇒ここ 
4位 鉄道員/浅田次郎

■短編もので ここまで奥深く感動させられた本ははじめてです。

■だいぶ前の話ですが・・・。。「角筈にて」を始めて読んだのは
北海道へ向かう飛行機の機内。読み終わったとたん目が止まらず嗚咽状態に。
それを見た横の席の方(他人)が心配してフライトアテンダントさんを呼び「この方、
だいぶ気分が悪いようです」と伝えてくれたほど(笑)。

理由を伝えたら
「そんなにいいなら自分も札幌着いたらすぐ本屋に行って購入してみます」と
お二人とも完全に私に感化されてました。ちょっと恥ずかしけど忘れもしないエピソードです。

■「奇跡」をテーマにした短編集でもあります。
ちょっと前の映画「フィールド・オブ・ドリームス」を思い出させます。

■本当に浅田氏は“泣かせの鬼”ですね。
個人的には『ラブ・レター』が好きです。泣けますよ、ホント。



私のコメント:直木賞受賞の短編集。これはずるい。
泣かせるツボを知りすぎている。あざといくらい涙腺にくる物語を見事な筆致で
書き連ねる。わたしはこのなかの「ラブレター」という短編に泣かされました。
浅田次郎のこの時期の作品には神が降りてきています。
誰もがどれかの作品に心動かされるでしょう。
分りやすく誰でも泣ける一冊と思います⇒詳細
5位 蝉しぐれ/藤沢周平
蝉しぐれ
文芸春秋
藤沢 周平(著)

■藤沢周平に初めて触れ、とんでもなく感動してしまった。
藤沢作品に共通する、気候を肌で感じるような描写・空気感が抜群。

■藤沢周平の最高傑作。青春と恋と戦いがこれ一冊ですべて堪能できます!

■思春期にみた大人たちの世界。遠い日の祭り、荒れ狂う闇の風雨、
運命の夏の1日、淡い想い、尊敬、どん底、友情・・。

■「蝉しぐれ」は、読み終わった後、ようやく思いがいたって、
じんわりしたり、すがすがしい涙を流したりするように書かれている。

■時代ものですが、すっと身体の中に染み込んでいく様に、
小説の中にどっぷりと浸ることが出来ますよ。



私のコメント:これは時代小説だけど、関係ない。最高の純愛小説です。
手にとって読み始めてください。あっというまにあま酸っぱいあの頃の自分
の気持ちに浸れます。少年少女を主役にして岩井俊二監督で映画化して
ほしかった。男儀と純愛。素晴らしい小説です。


追記:2005年公開の映画もよかったです
6位 錦繍(きんしゅう)/宮本輝
錦繍
新潮社
宮本 輝(著)

■最初から最後まで手紙でのやり取りのみで書かれた書簡体の珍しい小説です。
生きるという不可解なことを、1組の男女が半生を語りあう往復書簡を通して、
とても自然に、かつ見事に表現している。

■この作品の特筆すべき点は、元夫婦が書く美しい文体の手紙ではないだろうか?
 離婚後の二人が過去を語り、そして現在を語る。その手紙のやりとりの中には、
お互いを優しく想い合う共鳴鐘が響いています。

・男と女の機微をここまで丁寧に書き上げた著者はどんな恋愛の経験者なのか
思わずかんぐってしまうほどに、見事な大人の恋です。



私のコメント:人間の業。宿命。別れた夫婦の手紙のやり取りがなぜこんなにも
心に響くのか?手紙という形だからこそ、時間が経ったからこそ
正直に伝え合える想い。凛とした気持ちにさせる手紙文。分かり合えたから。
優しくなれるから。通じ合えたから。そのやり取りが永遠だから、
心地よい余韻をもたらすのです。
わたしにとって『錦繍』は大切な一冊になりました。心が綺麗になれる小説です
7位 秘密/東野圭吾
秘密
文藝春秋
東野 圭吾(著)

■自分自身に照らし合わせながら読みました。主人公の心の葛藤が、
よくわかるような気がしました。切なく、辛いながらも、爽やかなラスト。
そして最後は泣いてしまいました。

■ラストは2度3度読むたびに印象が違った。最初は直子に怒りを感じたが、
直子の立場で考えると、また切なさを感じる。立場を変えて考えると別の
味わいになるというのは、見事ではあるけど、同時にずるいと思った。
確かに素晴らしい小説だと思う。

■ラスト、呆然。あまりに悲しく、せつな過ぎて、おお泣きしました。
本は映画の数倍悲しく、切ないです。

■これをよんだ数日間は立ち直れませんでした。僕はまだ家庭をもっていませんが、
家庭をもつことの大切さ、人間と付き合うことの重み、相手を思うこと、
それらを真剣に考えることができました。

■これは、凄い!!読んでない人はすぐにでも読むべきだ!!



私のコメント:今まで読んだ本のなかで1番感動した小説かもしれない。
単純な文体でイクヨウニも読み取れる父と娘の想い。
読む人によって捉え方が全く違う。ひとつひとつの言葉の意味、ラストの意味、
二度の別れがあまりにもせつない。うるうるしながら全編を読み終え、
やりきれないでは済まされない、結末がやってきます。
とにかく読んでください。東野圭吾の最大の傑作。
間違いなく後世にのこすべき恋愛小説です。
8位 センセイの鞄/川上弘美
センセイの鞄
文藝春秋
川上 弘美(著)

■読み終え、思わずぎゅっと本を抱きしめてしまった。切ない恋の物語です。

■おもいっきり泣けます。この本を読んでいる間、主人公の月子さんに
なりきってしまい、ずっと、切なく息苦しい思いをするほどでした。
久しぶりに?恋に落ちた気持ちです。

■この作品は、容易に甘えられないひとが、心置きなく甘えられるひとを見つけた、
そんな恋愛小説である。だからこそ余計に、
おしまいの29行は、心の底が抜け落ちるように哀しい。(T.T.)

■美しい恋愛小説。 読むうちに、じわじわっと心があったかくなります。 
この作者の方の言葉が醸し出す空気がとてもきれいです。

■すっごい和み系の心地よいリズムの恋愛小説。
センセイと月子さんの会話の間合いがすごくいいです。
読んだ後すごく心地よい余韻に浸れると思います。



私のコメント:これほど後味の良い悲しい小説はないのではないでしょうか。
老センセイと自分を信じて生きている私。
唯一自分を解ってくれているセンセイとの恋。センセイの正直さに声をだして笑い、
そして最後には心地よく泣けた。恋とは、そういうものなんだな、と思える小説です。
9位 火垂るの墓/野坂昭如

■あのあまりに悲しすぎて、かわいそうすぎて、
繰り返し見られないくらいの重さは、あのアニメーション独特のものだと
思っていましたが、この原作にも、アニメ映画に勝るとも劣らない強烈な
衝撃性をもっていたことに驚きました。

■アニメ『火垂るの墓』で涙した人は原作も読むべし。
そして、原作を読んだ人は、もっと野坂昭如の作品が読みたくなったはず。

■火垂るの墓」は教科書に載るような反戦文学だと思って敬遠していたが
それは全く違った。その自戒をこめて是非とも皆に読んでもらいたいとお薦めする。

■太平洋戦争末期、空襲で母を失った兄妹が、
疎開先で親戚の家族と衝突し、家を出て穴ぐらで耐久生活を始めるが・・・
衝撃の結末が悲痛な、反戦的作品。。
10位 沈黙/遠藤周作
沈黙
新潮社
遠藤 周作(著)

■人は窮地に追い込まれたときに神にすがり奇跡を乞う。
しかし、神が目の前に現れ、その窮地を救ってくれるということはない。
ではなぜ人は信仰心を持つのか・・・

■この小説は、なぜ神は沈黙しているかという問いに、
1つの答えを出した作品ではないかと思います。神はなぜ沈黙し続けるのか?

■これまで読んだ本のなかで、恐らくいちばん好きな本です。
何度も読んでいますが、最後のロドリゴと、フェレイラの対決の場面では、
いつでも涙をこらえることができません。

■キリスト教って何だと思ったときに読みました。
江戸時代、キリスト教が禁止されていた当時の民衆の苦悩をヨーロッパから
やってきた宣教師を絡めて描く。作読み終わっても世界から抜け出せず、
絶句してしまう本です。



私のコメント:キリスト教の矛盾。なぜ神は沈黙するのか?
苦難を与えつづけるのか?どの世界にでも絶えぬ悲劇。
なぜ苦しませてまで神を崇拝しなければならないのか。
偶像を崇めなければならないのか。私にはわからない。
それでも遠藤周作はキリスト信者なのである。
少年の頃、この本を読んで、そういうキリスト教の存在が理解できなかった。
苦しくて哀しくてやりきれない。悔しくて悲しくて泣けた。
それが宗教というものなのか。人として読んでおくべき小説。

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