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リップスティック 口紅は、スティック型でなくてはならない。
なぜ人を殺してはいけないか 曰く、解なし」
幸せを祝うか呪うか 高いところから夜の街を見下ろすとき、みんな似たようなことを考える。
百万回泣いた猫 死んでは生き返ってを繰り返し、100万回もの生を受けた猫がいました。
恋人達の予感 「一日の最後に話をしたいのは、君なんだ」
人間の性格 人間には、、「男性的性格」と「女性的性格」がある。さらには「サド的性格」と「マゾ的性格」がある。
父親の日記(←号泣!!) 嫁が長女をこっぴどく叱っている。私が「なんでそんなことしたん?」と聞くが長女は答えない。
バトルロワイアル こんな時、大人は子供になんて言ったらいい?
マラケッシュ心中2 完璧な美は耐えがたい。ミロのビーナスが人々に愛されるのは、片腕がもがれているからだ。
明日、私は旅に出ます こんな形で終わることしかできない私を 許してください
愛は負ける 二人の男が一人の女を争った場合、「より少なく、好きになっている男」の方が女をものにすることができる。
トラウマ 人は皆、生まれた瞬間からトラウマを背負っている。誰もが、生来、心に傷を追っているのだ。
恋愛至上主義(らも) 僕にとって恋愛というのは一つの「点」であって永遠を孕んだ一瞬のことだ。
らいおんハート 君を守るため そのために生まれてきたんだ あきれるほどに そうさ そばにいてあげる
もう一度生まれ変われるなら 誰かを憎んだり、蔑むことのない 優しい世界に生まれたい
怒ったとき どうしようもなく怒りにかられたら、ぼくは心の中で天を見上げ、無条件にこう呟くんです。
30男の駄洒落 『天国の小話』をします。 「あのよ〜」
right here waiting 君がどこへいこうと 何をしようと ここでまっているよ

 


思い切り泣ける映画とか


■心の底から思い切り泣きたい

●「めぐりあう時間たち」

ニコールキッドマンがオスカー受賞。文芸大作。女性に圧倒的に支持される。3人の女性の生き様に号泣。

●「ホワイトオランダ―」

刑務所内から影響を及ぼす母との葛藤。娘は解放と自立の道を模索する。ミシェルファイファー。アリソンローマン。レニー・ゼルウィガー。

●「酔っ払った馬の時間」

イランとイラクの国境に住む少年。過酷な日々を懸命に生きる姿をドキュメンタリータッチで描く。カンヌ2冠受賞。

●「戦場のピアニスト」

主演男優。ポランスキー監督がオスカー受賞。ナチス支配下でのユダヤ人の受難劇。

●「7月4日に生まれて」

トムクルーズが初のオスカーノミネート。オリバーストーン監督。絶望から這い上がろうとする人間の姿が涙を誘う。

●「奇跡の海」

トリアー監督。事故で不能になった夫から「愛人を見つけて情事の模様を話してくれ」、と頼まれる主人公。自己犠牲を演じるヒロインの存在に圧倒される。

●「わかれ路」

オトナの三角関係を描く。リチャードギア主演。シャロンストーン。主人公の揺れ動く心模様が綴られる。

●「ある愛の詩」

「君にお金より尊い僕の愛を捧げる」などの名台詞。フランシスレイの音楽。白血病を題材にした定番泣き映画。



■おいしい料理でハッピーになりたい

●「昨日・今日・明日」

イタリア映画。人情喜劇。3話オムニバスの艶笑コメディ。ソフィアローレン他。恋して食べて笑ってイタリア風味!

●「ディナーラッシュ」

ニューヨーカーたちが集うレストラン。戦場のような調理場の描写はリアル。特に主人公がカッコいい。

●「マーサの幸せレシピ」

マーサはフランス料理店の鴨料理とソースの達人。姉の死により悲しむ姪に料理を作るが食べてもらえない・・。泣ける映画です。

●「アメリ」

他人を幸せにすることに喜び感じるようになったアメリ。自らの幸せには異常に奥手。クリームブリュレがおいしそう。

●「クレイマー、クレイマー」

ダスティンホフマンとメリルストリープ。離婚した夫婦のほろ苦いヒュ―マンドラマ。フレンチトーストのエピソードが印象的。

●「タンポポ」

ラーメン通のタンクローリー運転手がラーメン屋を再建し、どこかに去っていく。ウエスタン風映画。伊丹十三監督。



■音楽で心を綺麗にしたい

●「ミュージックオブハート」

バイオリンの音色。可能性や夢を信じることの大切さが音楽を通じて描かれる。カーネギーホールでの演奏シーンが圧巻。

●「天国の日々」

ギア主演。エンニオモリコーネの音楽が、自然の風景と重ねられ、郷愁に満ち溢れていて、とても美しい。

●「マンハッタン」

ウッディアレンの芸術的な作品。男と女の劇と日々の悲哀などがテンポよく描かれる。マンハッタンの町とジャズが粋。

●「地獄の黙示録」

コッポラの問題作。オープニグのヘリの音とシンクロしたドアーズの「ジエンド」は圧倒的。

●「ブルースブラザーズ」

レイチャールズ、Jブラウン、アレサフランクリン達も登場。80年代最高のミュージックダンス映画。ドタバタ劇が超楽しい。

●「ほんとうのジャクリーヌデュブレ」

多発性硬化症にて28歳で音楽界を去った英国最高の女性チェリスト、デュプレを描く。悲痛のチェロの音色が胸を打つ。

●「ファンタジア」

幻想的な映像と美しい音楽が融合。ディズニーならではの夢の世界にうっとり。あなたも魔法使いに会える!

●「2001年宇宙の旅」

キューブリックの最高傑作。ヨハンシュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」のBGMは荘厳。


「FRaU 2004年1月号」より







Right Here Waiting


Wherever you go wherever you do
I will be right here waiting for you

Whatever it takes or how my heart breaks
I will be right here waiting for you



君がどこに行こうと 何をしようと

僕は君を待ってここにいるよ 

何がおころうとも どんなに心が痛んでも

僕はここで君を待っているよ


メロ♪




三十路男@だじゃれ



三十路男@だじゃれ 12月09日 21時26分04秒

『天国の小話』                               
あのよ〜
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関東人K 12月09日 21時42分02秒
  なんかイヤなことでもあったんですか?

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  あの世ってのは 12月09日 21時51分26秒
  この世の人間の頭の中にのみ存在するんだよ。


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  妄想系 12月09日 22時14分07秒
  「悪の十字架」

  イトーヨーカドーって、朝、「あくの10時か?」

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  人間は 12月09日 22時29分15秒
  その存在そのものが周りに影響を与えている。
  その伝播こそがその人間が生きた証であり、それが魂である。

  人間の魂は、宇宙と等速に無限に広がるのだ。

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  艶女医 12月09日 22時49分16秒
  妄想系さん
  鶴光師匠のラジオを聞いていらした世代ですか?
  「悪の十字架」とか「血を見た話」とか懐かしいです。

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  妄想系 12月09日 23時13分15秒
  「猫の怨念」

  うちの裏にはもう何年生きてるか分からない老婆がいる。
  その家には、老婆の他に、「猫がおんねん」。

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  眠たい通りすがり 12月09日 23時20分21秒
  「恐怖のみそ汁」

  「ママン、今日のオカズ、何?」
  「今日、麩のみそ汁」

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  ↑なんか知らんけど 12月09日 23時27分00秒
  「ママン」で笑ろてもたわ。

  あんたの魂、まちがいなく俺のところまで届いたよ。


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  レッサーパンダスンスン 12月10日 01時05分10秒
  少年「パトラッシュ,・・僕もう眠くなってきたよ」
  犬「ネロ」

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怒ったとき



相手に理不尽なことで怒られたり、怒鳴られたり、嫌味を言われたりして、  「てめぇ、ふざけんなよ!」って思うことは、まぁ、よくあります。

特に自分に非がない場合は、本当に我慢ならないです。

でもその相手に対して、いいかえしたり、怒鳴り返したりすると、結局こっちが気分が悪くなってしまいます。

そんなとき僕は、こう心の中で呟くことにしています。どうしようもなく怒りにかられたら、無条件に心の中で天を見上げこう呟くんです。

 「神さま、この人を許してやってください」

こういうと、なぜかスッと怒りが静まるのです。この人はかわいそうだな、僕のような温厚な人間をもカッとさせるとは不幸な人だな、と思うことができるのです。

別に神様を信じているわけではないです。これは手段です。

相手も感情的になっていて、思っても無いのに口走っていたのかもしれない。だから、一応許すのです。いや、神様に許すように頼むのです。自分まで怒るのは無意味なことです。

逆に自分が悪い場合、この言葉を呟くと「あれれ?」自分が悪いのだな、とはっきりと認識できます。

どうです?一回やってみませんか。試す価値はありますよ。










もう一度生まれ変われるなら



もしも僕がもう一度生まれ変われるなら

争いごとのない世界に生まれたい

誰かを憎んだり、蔑むことのない

優しい世界に生まれたい


競争もなく、互いにいたわり合うその世界では

傷つけ合うことや、まして殺すことなどありえない

人間としての尊厳に満ちているんだ


人間・失格より









ライオンのオスは、なんの仕事もしないんだよ。

子供ができても、その世話は一切しないし、
狩りをするのもメスの役目。
子供に餌をやるのもメスの役目なんだ。

お母さんは飯は作る、子供の世話をする、
お父さんは、なーんにもしない。
 
でも、ママを、お母さんを守る為に生まれてきたのが
ライオンのオスなんだよ。
 
だから他には何もしないけど、自分の奥さんが何かに襲われそうになった時、命をかけても守る。
それが、ライオンのオスなんだ。

これはね、そんなライオンの気持ちを表した歌なんだ。
 
自分の子供から、
『私の事、好き?僕の事、一番好きなの?』
って問われても

大好きだよ。でもごめんな、一番目はママなんだ。おまえも大きくなったら、素敵な人に出会うはずさ。パパがママに出会ったようにね
 

っていう、そういう歌なんだ。
 

中居正広


らいおんはーと

君は いつも僕の薬箱さ
どんな風に僕を癒してくれる

笑うそばから ほら その笑顔
泣いたら やっぱりね 涙するんだね

ありきたりな恋 どうかしてるかな
君を守るため そのために生まれてきたんだ

あきれるほどに そうさ そばにいてあげる
眠った横顔 震えるこの胸 Lion Heart
 


いつか もし子供が生まれたら
世界で二番目にスキだと話そう

君もやがてきっと巡り合う
君のママに出会った 僕のようにね

見せかけの恋に 嘘かさねた過去
失ったものは みんなみんな埋めてあげる

この僕に愛を教えてくれたぬくもり
変わらない朝は 小さなその胸 Angel Heart
 
 

見せかけの恋に 嘘かさねた過去
失ったものは みんなみんな埋めてあげる

この僕に愛を教えてくれたぬくもり
君を守るため そのために生まれてきたんだ

あきれるほどに そうさ そばにいてあげる
眠った横顔 震えるこの胸 Lion Heart








僕はしいて言えば、「恋愛至上主義者」である。

恋愛至上主義者というのは、誤解を恐れずに言うと、ある種の「刹那主義者」でもある。

僕にとって恋愛というのは一つの「点」であって、生活の持続であるとか、結婚という、うつろななりわいをゴールにした、日々の営為のことではない。

恋愛が「点」だというのは、それが、夜どこかで唇と唇が初めて触れ合う至高の一瞬、時間の流れの外にある切断面。ただしその無の中に永遠を孕んだ一瞬のことだからである。

それ以外はただの「生活」でしかない。

僕らは、その恋愛の至高の一瞬を心のどこかに封印して、そこから放たれる光輝だけをエネルギーに、腐って退屈な日常をやり過ごしていくのだ。

「想い」があれば人は明日の岸辺までたどり着くことができる。

つまり恋愛とはそういうものなのだ。



らも氏のエッセイから










トラウマ



人は皆、生まれた瞬間からトラウマを背負っている。誰もが、生来、心に傷を追っているのだ。

親しい人と別れるとき、人は悲しみに暮れる。親に死なれたり、夫や妻に先立たれるのは、その最もたるものだろう。実際、夫や妻に先だたれたあと、急に覇気がなくなって、一気に老け込んでしまう人も少なくない。

こんな悲しい別れは経験したくないところだが、実は、人間誰しも生まれながらに、こうした辛い別れを経験している、

それは出産である。人はこの世に誕生した瞬間、居心地のよかった母親の胎内との別れを経験しているのだ。それはあまりにも悲しい旅立ちである。事実、赤ん坊は、生まれた瞬間号泣する。

そうした出産こそが、人間が体験する根源的ショックであり、その後に体験するさまざまな不安の原型になっているのである。これは「出産時外傷」と言われるもので、人はこのトラウマを解消しようとして、深層心理の中で母親と再結合したいという気持ちを一生涯もち続けるのだ。

この気持ちは、強い不安や悲しみにうちひしがれているときほど、強く現われる。ひどく落ち込んだとき、部屋の片隅でひざを抱えてじっとする人がいる。これは胎児のときと同じポーズをとることで心に安定をもたらそうとしているのである。夜眠るとき、体を胎児のように丸くして寝ている人もいる。これもそうだ。

恋愛も、人間本来のトラウマを解消するための手段である。孤独や不安をもつ男女が、精神的にも肉体的にも交わることで、母親の胎内にいた頃の感覚を疑似体験する。それが心を癒すのである。

しかし、それは疑似体験である以上、癒される不安や孤独は、一時的なものに過ぎない。一人になれば、また不安になってしまうのである。

<この説は、精神分析学者のオットーランクが唱えている>







愛は負ける



「愛は勝つ」という。

嘘である。恋愛の成立そのものにも、技術が必要である。愛という感情とはまったく別の計算が必要になる。相手をものにしようとするなら、愛情だけではダメなのである。

あるプレイボーイのモテ男に
「女を誘惑するもっとも重要なカギは何なのか?」
と質問した。

言下に、彼はこう答えた。
「女に惚れないことです」

そしてこう付け加えた。
「女が自分に惚れるよう仕向けることです。こっちから先に惚れてはいけません。ぼくは自分が惚れた女に手を出しません。そっと大切にしておきたいからです。それにこっちが惚れているために失敗する確率が高いからです。負ける可能性の高いゲームをしてはいけません」


例えば、二人の男が一人の女を争った場合、もしその二人の男が同じくらいの好ましい容姿であったなら、
「より少なく、好きになっている男」が女をものにすることができる。強く愛していた方ではない。

女は、必ず自分のことを「より少なく、好きになっている男」の方に心を動かされるのである。理由は簡単である。それだけ戦術を駆使できる余裕があるからである。自分の感情にとらわれず、相手のことを考え、より冷静に行動できるからである。つまり、愛しすぎていると負けるのである。



富島建夫のエッセイより











 明日 私は旅に出ます

 あなたの知らないひとと二人で
 いつか あなたと行くはずだった
 春まだ浅い 信濃路へ

 行く先々で 想い出すのは
 あなたのことだとわかっています

 そのさびしさが きっと私を
 変えてくれると思いたいのです

 さよならはいつまでたっても
 とても言えそうにありません

 私にとって あなたは今も
 まぶしいひとつの青春なんです



 都会のすみであなたを待って
 私は季節にとり残された

 そんな気持ちの中のあせりが
 私を旅に誘うのでしょうか

 さよならはいつまでたっても
 とても言えそうにありません

 こんなかたちで終わることしか
 できない私を許してください

 8時ちょうどの あずさ2号で
 私は 私は あなたから

 旅立ちます










パリのルーブルで本物のモナリザを見たときも、ヴァチカンで本物のピエタを見たときも、胸が痛くなり呼吸ができなくなりどうしてか泣きたくなって、わたしは一分と見ていられなかった。

そのときと同じだ。あまりにも完璧な美は、わたしには堪え難いのだ。ミロのビーナスが人々に愛されるのは、片腕がもがれているからだ。




泉の涙はもう乾いていた。

でも睫毛の先に滴のあとがほんの少し残っていて、それは夏草に宿る朝露のように清涼でなつかしい眺めだった。

先程の泉との甘やかな接触を、わたしはその夜から幾度も幾度も反芻することになった。わたしの肩を掴んだときの掌の熱さまでも、わたしははっきりと思い出すことが出来た。



「マラケシュ心中」より









バトルロワイアル



キタノ「いいのかよ。」
典子 「え?」
キタノ「こんなとこ見られたら、また便所に閉じ込められんだろ?」
典子 「ああいうの順番だから・・・・」
キタノ「つまんねぇか、オレの授業」
典子 「はい

キタノ「なんだと・・・・。
    授業で教室入ってくだろ?
    おまえらみんな同じに見えんだよ」
典子 「・・・・・・・・?」
キタノ「昔は殴ってるうち、だんだん違いがわかって、可愛くなったんだ」
典子 「・・・・・・・・」
キタノ「今はダメだ。生徒に刺されても怒っちゃいけなくて、
    逆に殴るとこっちがクビんなる。
    いつまで経ってもおまえら何考えてんのか、
    さっぱりわかんなくてよ・・・」
典子 「・・・一つだけ教えちゃおうかな」
キタノ「なんだよ?」
典子 「やっぱやめよ」
キタノ「このヤロ」
典子 「先生刺されたナイフね、実はあたしの家の机の引き出しに
     しまってあるの」
キタノ「・・・・・」
典子 「拾った時はどうしようって困ったんだけど。
    でも今じゃなぜか大切な宝物なんです」
キタノ「・・・・・・・」
典子 「秘密ですよ、二人だけの」
キタノ「・・・なあ、中川」
典子 「はい?」
キタノ「こんな時、大人は子供になんて言ったらいい?」



  こんな時、大人は子供になんて言ったらいい?








「とある父親の日記から」



<最近の娘との会話。>

★二女が庭にラムネ菓子を埋めていた。

私「なにしてんの?」。
二女「お父さんも前に埋めとったやんね。そやけん、朝顔が咲いたり、トマトが出来たっちゃろ?ラムネを埋めたらラムネの木が出来るっちゃないと?」。

★二女を連れてスーパーへ買い物に行った。

二女「お父さん、おんぶして」
私「もう4歳になったんやから、自分で歩きなさい」。
二女「お父さん、最近、運動不足やろが」。

★長女が言う。

長女「お父さんが会社に行っちょる絵を描いたとよ」。
私「どれ、見せて」。
その絵を見たが私の姿がない。
私「お母さんやみんなは描いてあるけど、お父さんは描いてないやん?」。
長女「会社に行っちょるから、おらんに決まっちょるやんね」。←なるほど。

★嫁が長女をこっぴどく叱っている。

私「キョーコがなにかしたのか?」。
嫁「私のクルマを釘みたいなもんでひっかいとるとよ!」。
私「なんでそんなことしたん?」と聞くが長女は答えない。

気になってクルマを確認しに行った。懐中電灯に照らされて浮かび上がったそれを見て言葉が詰まった。覚えたばかりのひらがなで『おかさん そだてくえて あいがとお いつもくるまにきおつけて』と書いてある。

自宅付近で死亡事故が続き、子供にも注意していた頃である。もちろんその‘落書き’を私は今も消していない。




(「零細企業 経営者」の日記より)







人間には、、「男性的性格」と「女性的性格」がある。
さらには「サド的性格」と「マゾ的性格」がある。

これを組み合わせると、
以下のような四種類の性格の類型が出来上がる。

■男性的サド。

理性的で実行力がある。細かいことには気にとめない。
男だと政治家、裁判官など。組織のリーダーになりたがる。
女性だと家庭向きではないタイプになる。

■女性的サド。

このタイプの女性は突拍子もない化粧をして人目を引こうとする。
危険なのは、その女性が醜い容貌を持っていた場合。
少女漫画に出てくる意地悪娘のタイプになる。
俳優とか空想小説家、ロマンチストなどもこのタイプに多い。

■男性的マゾ。

これは科学者のタイプである。また純文学者などもこのタイプだ。
愛といったような永久的なテーマを追い求めたりもする。
教育者などもこのタイプが多い。求道者タイプ。

■女性的マゾ。

多くの女性がこのタイプであり、理想的な家庭婦人になるわけである。
もし家庭婦人になれなかった場合は娼婦になるしかない。








室内 大晦日パーティ

サリーは人混みの中を歩いている。突然、立ち止まる。ハリーがやってきて、サリーの前に立つ。

ハリー:
ずっと考え続けてた。結論は、君を、愛してる。
サリー:何ですって? 
ハリー:愛してる。
サリー:どう反応しろっていうの?
ハリー:君も僕を愛するっていうのはどう?
サリー:立ち去るっていうのはどうかしら?

サリーは人混みから離れて歩き出す。ハリーがその後を追う。新年のカウント・ダウンが始まる。

ハリー:僕が言った事は、君には何の意味も持たないのかい?
サリー:ハリー。ごめんなさい。今日は大晦日で、あなたが寂しい気分でいるって事もわかってる。
急に現れて、愛してるだ、と言ってうまく行くなんて思わないで。物事はそんなにうまくいかないの。
ハリー:じゃ、どういう風にいくんだい?
サリー:わからないけど、こんな風ではないことは確かよ。

一斉に「ハッピー・ニューイヤー」の声が響き渡る。紙吹雪が舞い、カップル同士がキスを交わし合う。

ハリー:じゃあこんなのはどう? 
気温が、22度あるのに寒がる君が好きだ。サンドウィッチをオーダーするのに1時間半かける君が好きだ。 
僕が馬鹿なことをしたときに鼻にちょっとしわを寄せるのが好きだ。君と一日中過ごした後、僕の服に君の香りがするのが好きだ。そして一日の最後に話をしたいのは君なんだ。これは僕が寂しいとか、大晦日のせいじゃない。

「蛍の光」の音楽が流れ出す。

ハリー:今晩ここに来たのは、残りの人生を誰かと過ごしたいって思ったときに、出来るだけ早くその残りの人生を始めたいと思ったからだろ?
サリー:ほらね、本当にあなたらしいわ、ハリー。そんなことばっかり言って、あなたを嫌いになれないようにするのよね。あなたなんか大嫌いよ。本当に大嫌い。嫌いよ。

ハリーはサリーに腕をまわし、長いキスをする。ミラーボールの光が二人を照らす。バックに「蛍の光」の音楽。

ハリー:この歌はどういう意味?今までずっとこの歌の意味がわからなかったんだ。「古い知り合いは、忘れられるべき」。これって、古い知り合いを忘れるべきなのか、それとも忘れることがあるから、覚えておくべきなのか。でも、すでに忘れてるんだから、思い出せないだろう?
サリー:それは多分、忘れた友人がいたことを思い出すとか、そういう意味なんじゃない? とにかくこれは古い友達のことを歌った歌よ。

ふたたびキスをする。


ハリーの声:僕たちが最初に会った時、お互い嫌い合ってた。
サリーの声:いいえ、あなたは私を嫌ってなくて、私があなたを嫌ってたのよ。2回目に会った時、あなたは私を覚えてもいなかった。
ハリーの声:覚えてたとも。3回目に会った時、僕たちは友達になった。
サリーの声:私たちは長い間友達だった。
ハリーの声:そして友達ではなくなった。
サリーの声:そして私たちは恋に落ちた。




蛍の光の意味






死んでは生き返ってを繰り返し、100万回もの生を受けた猫がいました。猫にはいつも飼い主がいました・・・その数100万人。

皆、猫が死ぬとワンワンと嘆き悲しみましたが、猫自身は一度も泣いたことがありませんでした。誰も好きじゃなかったのです。

ところが、この猫に見向きもしないものがいました。それは美しい白い猫でした。猫は腹を立てました。そして毎日毎日、白猫に「俺はすごいんだぜ、なんてったって100万回も生きたんだから」と、自慢話をしに行きました。

白猫は気のない相づちを打つばかりでした。今日も猫は「俺はすごいんだぜ」と言いかけて、途中でやめました。そして「そばにいてもいいかい?」と尋ねました。白猫は「ええ」とだけ言いました。

2匹は常に寄り添うようになり、一緒にいることがなによりも大切に感じるようになりました。

それからかわいい子猫がたくさん生まれ、猫はもう得意の台詞、「俺はすごいんだぜ」を言わなくなりました。いつのまにか自分よりも、白猫や子猫たちのことを大切に思うようになっていました。

やがて子猫達は巣立って行き、白猫は少しお婆さんになりました。猫は、白猫と一緒にいつまでも生きていたいと思いました。

ある日、白猫は猫の隣で、静かに動かなくなっていました。

猫は白猫の亡骸を抱いて、生まれて初めて泣きました。100万回泣きました。そしてぴたりと泣きやみました。

猫は、白猫の隣で静かに動かなくなっていました。それから猫は、もう決して生き返りませんでした。












「幽霊ちゃんが、言っていたことがあるの。

高いところから夜の街を見下ろすとき、みんな似たようなことを考える。あの小さな灯りの一つ一つに、知らない人のささやかな、それでもかけがいのない暮らしがあるんだって。でも、そのあとは二つに分かれるの」

真由子の声は素直に闇に溶け込んだ。

「そのささやかな暮らしのために祈る人と、そのささやかな暮らしを呪う人と」

僕は、真由子から目を逸らすため街を見下ろした。

「私は」真由子は呟いた。

「祈る人になりたい」

(「MISSING」から)













なぜ人を殺してはいけないか


悲しむ人がいるから?それが答えならば、悲しむ人ごと殺してしまえば済む。悲しむすべての人を殺してしまえば、殺していけない理由はなくなる。


教師 そんな事をしてはいけない。
生徒 なぜいけないんです。
教師 悪い事だからだ。
生徒 どういうことが悪い事なんです。
教師 禁じられている事だ。
生徒 禁じられている事をするのがなぜ悪いの。
教師 言付けを守らないと罰せられるぞ。
生徒 他人に知られないように、こっそりやって、嘘を吐きます。
教師 嘘を吐いてはいけない。
生徒 なぜいけないのです。
教師 悪い事だからだ


人を殺す事は悪いと誰でも思っている。だが、戦場で敵兵を沢山殺せば勲章が貰える。洋の東西を問はず、今も昔も、人間は矛盾の塊りで、時たまその矛盾を本気で怪しむか否かが人間の価値を決定する。


大人 人を殺してはいけない。
子供 どうして?戦争で人を殺したら英雄じゃん。
大人 悪い人は殺してもいいんだ。
子供 悪い人って、どういう人なの。
大人 善良な人々を殺そうとしている人だ。
子供 良い人が殺される前に、悪い人を殺すってこと。
大人 そうだ。やらなければ殺されるから、まとめて殺すのだ。
子供 悪い人って、誰が決めるの?
大人 大人が決めるのだ。

        ・
        ・


「なぜ人を殺してはいけないの?」

「やっぱり自分がそうされると嫌だから。
でも僕は、こう考えます。人を殺すことよりも、自分が生きることを考えたほうがいいからだと思います」

「人を殺すと言うことはやっぱり気持ちが悪いと思うから」

「悪いことだが、人を殺してもいいと思う。道徳的にいえば"自分がされて嫌なことは他人にするな"みたいな事で当然いけない事になる。でもどんな生物も他の生物の命を奪って生きていく。人間も同じで他の生物を殺して生きている。じゃあなぜ人間を殺してはいけないのか。"なぜ人を殺してはいけないか"という質問にうまく答えられないのはやっぱり"人は殺してもいい""人は人を殺してしまうこともある"ということがあるからだと思う」

「人は人殺しをする生き物。だから殺してはいけないと決めたのではないだろうか?いつ自分がターゲットにされるかわからない。それでは不安にとりつかれてしまう。まして、無差別でおこなわれるかもしれない殺人があれば、社会活動が停止する恐れがある。人は人を間違って殺す、迂闊に殺す。それで、道徳的にも殺人はいけない、世の中そうなっていると教え込む」

「別に殺してもいいと思います。罪の意識、刑務所、殺人者としての人生。これらを背負って生きていけるのなら。ところで人を殺すのがいけない理由は"誰かが悲しむから”。これが多いのが目立ちますが、正直言ってずっと悲しむ人なんて居るのでしょうか?2.3年、多くて10年でも経てばその人のことなんて忘れる(もしくは特に気にしなくなる)と思います」

「"人はいつか必ず死ぬから”。 だから、わざわざ殺してはダメなのです。ただ、ふと、そう思うのです」


*********************


結論。

なぜ人間は道徳的でなければならないのか。なぜ人を殺してはいけないのか。

答。曰く「解なし」と。


「否。存在する!。『人を殺してはいけない』のである。あたりまえである。自分がやられて嫌なことを、人にするな!!これで、十分だろう。財布を落とした。困った。どうしよう。そういうときに、誰かが拾って警察に届けてくれたりしたときの、あのなんとも言えない悦び。自らがとても嬉しいことを、人にも与えたいという、愛さえあれば良い。これ以外に、いったい何を言うことがあるというのか」




夕焼けはなぜ美しいのか――。
神を持たないわれわれは、夕焼けの美しさを疑うべからざるものとして信じながらも、その理由を一言で語ることはできない。どうしてこんなことを言い出したかと言えば、近年、若者から「なぜ人を殺してはいけないのか」と質問されて、大人が答えられない、という場面を、テレビや新聞の報道で、しばしば見聞きするからである。

そうした報道に接したとき、われわれはおおむね、まずむっとする。そんなわかりきったことにどうしてちゃんと答えられないのか、知識人や文化人などといわれて人前に出ているわりには、あまりにも情けないではないか、と。しかし、賭けてもいいが、あなたもおなじ立場に置かれたら、すくにはうまく答えられず、あらかじめ解答を用意していたとしても、相手を納得させることは、決してできない。

なぜいけないのか、という質問は、それに対し、簡単に言葉にできる理屈としての、いわば「頭」だけの回答を求めており、そこに根本的な無理があるので、たとえどのような理屈を考え出したとしても、相手を全面的に納得させることは、決してできない。質問者は実は、人を殺してはいけないことを、すでに知っている。だから、「なぜいけないのか」と聞かれたら、「夕焼けはなぜ美しいのか」と問い返せばいい。(長部日出雄「なぜ夕焼けは美しいのか」  毎日新聞 2001,4.3)








リップスティック


ところで、口紅がスティック型をしているのはなぜだろうか。

むかしの人は小さな皿に紅を溶いて小指で口紅をつけた。今でもパレット型の口紅は、くり返し発売される。しかし私は、リップスティックがこれからも廃れることはないと考える。

と、いうのはスティック型の口紅は、たんに使いやすいだけでなくある意味を帯びているからである。

口紅は、スティック型でなくてはならない。


なぜなら、唇が女性器のコピーであるのに対して、リップスティックは男性器のコピーだからである。口紅をつける女たちは、いつも陶然(とうぜん=うっとり)としている。

女たちは口紅に犯される秘密の楽しみを持っているのだ。


上野千鶴子「女の読み方・読ませ方」から




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