映画感想残骸(2003年前半 1月〜6月)HOME ナキボー

ネタバレはしてないと思いますが、少ししてるかもしれません。ご注意ください。
それは違うだろ!と言う人もいるかと思いますが、こういう見方もあるよ、ということでご了承ください。

(2003年後半 7月〜)


ミニミニ大作戦 ・・・セロン嬢のスタイルのよさを満喫せよ
ヤァヤァシスターズの聖なる秘密 ・・・老女3人スリーアミーゴス暴走
アンダーサスピション ・・・人を疑うときりがないね
二重スパイ
 ・・・ハンソキュのお尻
NARC
 ・・・サスペンス映画の傑作。黒澤映画だね。
Good!
トゥーウィークスノーティス ・・・お約束のキャスティング、展開も許す
北京バイオリン ・・・これは泣かない人はいないんじゃない。強引だけど
アバウトシュミット
 ・・・ニコルソン、哀愁のブラックコメディ
ダブルビジョン ・・・タイの憑き物落とし的ブラックレイン風映画
マトリックス&リローデット
 ・・・ドイツ哲学とCGの実験映画。途中で終わる。

めぐりあう時間たち
 ・・・キッドマンの不機嫌ビーーム
DI ・・・私にはわからなかった。
あずみ ・・・オダジョーの女装、素晴らしい!
おばあちゃんの家 ・・・郷愁、自然。子供がむかつくが、最後は心が晴れる
きれいな涙
 ・・・馬の眉毛が動く
魔界転生 ・・・窪塚くんがミスキャスト
シカゴ ・・・酒飲みながら見たいねGood!
クレヨンしんちゃん焼肉ロード
 ・・・見ていてつかれた
リロ&ステッチ ・・・キャラが可愛くないのん
007ダイアナザーディ ・・・007格好つけすぎ

スパイダー ・・・クローネンバーグ枯れた
アナライズユー ・・・デニーロ枯れた
キャッチミーイフユーキャン ・・・クロストファーウォーケン存在感
青の炎
 ・・・二宮君の存在感
ボーリングフォーコロンバイン ・・・ねじれたアメリカを知る上で必見。
Good!
ダークネス ・・・アンナパキンちゃんの白Tシャツ
ロードオブザリング/二つの塔
 ・・・ゴラムの名演技

レッドドラゴン ・・・演出巧い!でも地味なんです
戦場のピアニスト ・・・生きることの悲しみを考えさせられた
Good!
至福のとき ・・・幸せとはなんなのか

アレックス
 ・・・酷い。見るのに覚悟がいる。だが今思うと切ない映画だ
猟奇的な彼女 ・・・笑い、感動、おバカ、いっぱいつまった映画
タイタニック ・・・何回見てもスゴイ
アイリス ・・・ケイトの脱ぎたがる症候群
アカルイミライ
 ・・・オダジョーの可能性は、いかに
黄泉がえり
 ・・・予想外の大ヒット。多くの中毒者を生んだ
壬生義士伝 ・・・中井喜一の表情
ラストプレゼント ・・・ベタだけど泣いた
TRY ・・・すべてがずれていた気もする
ギャングオブニューヨーク ・・・いまいちだね。

ウォークトゥーリメンバー ・・・要するに「ある愛の詩」
AIKI
 ・・・ともさかりえのベッドシーン
運命の女 ・・・ダイアンレインの苦悩の表情が悩まし
Good!
グローリー ・・・ラストサムライの監督
パーフェクト・ワールド
 ・・・イーストウッドとケビンコスナの旬の出会い
K-19
 ・・・原子力発電の制御に難しさ、仲間を救う心意気
ブラッドワーク・・・老体!イーストウッドのベッドシーンあり








●yoshi 題名:ミニミニ大作戦 投稿日: 6月28日(水)00時55分28秒

●ミニミニ大作戦

終了後。
「あーおもしろかった」と子供の感想が映画館に響いた。
そういう、誰もがすっきり楽しめる映画なのでしょう。

大泥棒たちが緻密に計画を立て、どのように
難航不落の金庫を破って逃げ切るのか。

はらはらどきどき。どっかーん、ばっかーん。

カーチェイスも楽しい♪
TAXIやマトリロのカーチェイスよりも、こういう遊びがあるほうが好きだ。

「オシャンズ11」「黄金の7人」「大列車強盗」など
いろいろな映画に較べられる大泥棒物語だと思う。
少し小粒な感じはしましたが。

なにか懐かしい映画を見ているようだった。
というより。
子供の頃みたアニメ「ルパン三世」、あの感覚に近いかな。

シャーリーズセロン嬢も相変わらずお美しい!
ミニの車もかわいい!

夕食前にさっぱりと見れる映画です。
さぱーっと、お勧めいたしま〜す。



●yoshi 題名:ヤァヤァシスターズの聖なる秘密 投稿日: 6月21日

●ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密

『テルマ&ルイーズ』の脚本でアカデミー賞を受けた
カーリークーリー(女性)の初監督作品。
母娘を描いていく痛快コメディ。


こんなに面白いのに、こんなに涙が出るのは
なぜだろう。何で泣けるのか、説明が難しい。
自分でもよくわからないが、途中、涙が止まらなかった。

母と娘のヒステリックな確執は見ていて楽しかったし、
親友たちの異常ともいえるおせっかいもゲラゲラ笑えた。
そして、そうした女性たちがもつ特有の絆の深さが、
とても温かく描かれていた。

女性向の映画だなぁと思うが、男のわたしも彼女達に感情移入し、
一緒にヤァヤァシスターズの人生を楽しませてもらえた。

女性向の映画という意味で比較すると、
「めぐりあう時間たち」はたしかに芸術性が溢れ、完璧な傑作だった。
だが見ていて重く暗い気分にさせるし、私の心には響いてこなかった。

一方、「ヤァヤァシスターズ」はビンビン響いた。
このような良作が、単館公開だなんて信じられない。

映画館を爽快な気持ちで出て行ける、
今年一番の"笑って泣ける"映画です。

実は、途中ツラく厳しい描写もあるのだけど、
とってもお勧めしたい映画です。


ps、でもこの題名じゃ誰もみないんじゃないのかな。


●yoshi 題名:アンダーサスピション 投稿日: 6月17日(水)00時55分28秒

●アンダーサスピション

地元の名士、高名な弁護士が、少女レイプ容疑者。
彼の証言は、嘘でちりばめられ、状況証拠から言って
犯人に間違いない。

老刑事による容疑者への白熱した取り調べが続き、
隠された事実が徐々に明らかに・・・。

モーガンフリーマン(刑事)vsジーンハックマン(容疑者)。
モニカベルッチが事件の鍵を握る。


胸にグサリときた。
なんてこった。あぁ。
鑑賞後に重い余韻が残る。

信じるとは何なのか。
疑うとはなんなのか。
絶望の果てに残される決断。

まったく予想もしない、できない結末。
重い重い余韻だ。

何人も席をたつ人がいる。
つまらないという人もいるだろう。

だが、これはみてよかったと思える佳作である。
ナークもそうだったが、勧善懲悪型のおバカ系作品が
少なくなり、深く考えさせるアメリカ映画が増えてきた。

あまりの美しさは罪にもなる。
疑うこともまた罪でもある。

疑いと諦めと許し。

絡み合いながら、あれから彼らは、
どこにどのように進んでいくのだろうか。

ネタバレ解説メール採録


●yoshi 題名:二重スパイ 投稿日: 6月14日(水)00時55分28秒

●二重スパイ見た。

うーん、適当な感想が思い浮かばん。

ストーリー、演出も、まったりとして、
あのエピローグもひと昔まえのお金をかけた
テレビドラマのよう。

まず。
主演女優。コソヨンさん。美しいです。
が、終始暗い目をしているのが気になった。
彼女の表情に希望の輝きがあってはじめて
悩みが浮き彫りにされるのに。
彼女の幸せの笑顔が、どこか欲しかった。

ずーと暗いまま。
あれではこちらまで悲しくなってしまうよ。

一方、ハンソキュさん。
お尻丸出しの熱演。プリプリッ(笑)
なのです。です。が。
二重スパイの悲しみ、せつなさが
いまいち伝わってこなかった。
これは演出、脚本の問題だろうけど。

今回は、辛口らーめん。



●yoshi 題名:NARC 投稿日: 6月11日(水)00時55分28秒

●ナーク(NARC)見た。

トムクルーズが製作総指揮。
麻薬捜査官(NARC)が巻き込まれていく
超ハードボイルドな物語。


久々に骨太の濃厚なサスペンスを見た。

一瞬たりとも見逃せない用意周到な伏線が、
絶妙なフラシュバックを挟みながら巧みに描かれていく。

内容的には、フレンチコネクション、トレーニングディ、
ユージュアルサスペクツ、セブン、トラフィック、
等に並び評されるだろう。 

しかし、これは、単なる刑事アクションものではない。
黒沢映画を髣髴させる人間ドラマだ。

考えれば考えるほど、すべての描写に意味があり、
奥深く感じられる。

そしてあのエンディング。
終わりの終わりまで目がはなせない。
完璧な脚本・演出である。

特筆すべきは、怪優レイリオッタの迫力ある演技。
本当に圧倒された。まじで最高。

デトロイトの場末の街並みも主役のひとつ。
雰囲気は「メメント」のような泥臭い映像風景だ。

今はやりのCGや無駄なアクションでなく、
ストーリーから湧き出てくる緊迫感は、
間違いなく一級品のサスペンス映画である。


この監督はトム君のミッションインポッシブル3(MI3)の
監督に抜擢されたそうである。MI3は、重厚なサスペンス
タッチの、考えさせられる余韻ある作品になるだろう。

新鋭監督、ジョー・カーナハン。この名前覚えておきましょう。



●yoshi 題名:トゥーウイークスノーティス 投稿日: 6月 6日(金)00時38分02秒

●トゥーウィークスノーティス みた

アンドロイドっぽい女優?サンドラブロックちゃん。

いつものように、知的かつちょっと地味なヒロイン役で
世のクレバーなOLの共感をつかもうとしております。

今回は、堅物の女弁護士と大金持ちの御曹司との恋の行方は?
という、まぁ、いわゆるラブストーリーの定番なお話です。

ノッティングヒルとかブリジットジョーンズのような傑作では
ありませんが、なかなかよい。

お約束の展開、ありがちなあのラストも許しましょう。
最後は、ほろりとさせていただきましたし。

要するに、これはカップルにお勧め。

そして結論。

ヒュー様よ、あんたはやっぱりヒュー様で、
相変わらずヒュー様なのね(なぞ)

おそまつ(笑)


北京バイオリン

中国映画。チェンカイコー監督。

ずるい。これはずるいよ。
あの場面で少年が泣きながら、バイオリンを一生懸命に弾いて、
やさしいお父さんに聴かせるのだもの。そりゃー泣くって。

しかし、物語の詳細部分がわかりにくい部分があった。

たしかに少年役のバイオリニスト(本物)の演技は
素晴らしい。だが、登場人物との感情のやりとりが
うまく表現できていなかった気もした。

それでも最後は泣いた。
けど、あの結末。
どうせならば、もっとうまく感動させられることが出来たんじゃないかな、
という不満も残りました。

そして結論。

音楽好きにはお勧め。

参)他サイトの感想



●yoshi 題名:アバウトシュミット 
投稿日: 投稿日: 5月26日(月)00時27分

●アバウトシュミット 見た。

まるごとジャツクニコルソンなり。

彼の一人舞台であります。
もう、名人芸としか言いようがないです。
各種の主演男優賞も納得。
日常の哀しい機微を余すことなく演じきりました。

で、映画の中身。
なーにかに似てるなとおもったんだけど、これ小津ですね。
間違いなく小津安次郎を意識してるのだと思う。
妻に死なれ、娘の結婚に苦悩する父。
日本風味もけっこうあったし。

でも監督やニコルソンのインタビューや関連サイトを見て少し驚いた。
わたしは勘違いしてみていたのだ。やられた。

(ネタバレ)

そもそも、あの宣伝はミスディレクション。
“すべてをなくしたとき、最高の贈り物がとどいた。
その涙の意味を伝えたい。”
というように、感動ものの映画として宣伝していた。

少し腑に落ちない気もしたけど、私も
ラストのあの贈り物でシュミットは救われたのだなぁ、
ちょっと心が暖かくなるいい話だなぁ、と思って見終わりました。

しかし、ジャック・ニコルソン曰く、
「私は、このラストシーンで笑ってほしいのです。」
と言っている。

つまりあれは自嘲的に泣いているんですね。

贈り物が届いて嬉しくて出た涙というだけではなく、
こんなものしか残らなかったという、自分を哀れに思う自虐的
涙も同時に表現していたのです。
あぁ、なんてバカらしい人生なんだ、哀しすぎるよ・・と。

だからあんなに複雑な泣き顔になっているわけです。

そういう意味でやられた。
一面、幸福にも思える感動もののラストでもあると同時に、
哀しくも可笑しいブラックなコメディ映画なのだから。



(参考)

普通、アメリカ人は、「オマハのウォーレン」と言ったら、人類史上初、株だけで億万長者になった「ネブラスカ州オマハのウォーレン・バフェット」を思い浮かべる。だから、この映画の主人公が「ウォーレン・シュミット」で「ネブラスカ州オマハ」だってわかった時点で、ああ、同じネブラスカ州オマハのウォーレンでも、世界的億万長者バフェットになれなかった、どこにでもいるシュミットなんだな、って観るのが常識だ。映画のなかに、「起業家になって、経済誌の表紙をかざりたかった」ってシュミット氏のつぶやきと、そのイメージ映像がある。それは、あの「ネブラスカ州オマハのウォーレン」限定での「シュミット」と「バフェット」の対比なのである。もっとありふれた姓「スミス」にせず、わざわざ同語源の「シュミット」にしたのは、「バフェット」に韻をかけているのだ。と、ここのサイトに書いてありました。


●yoshi 題名:ダブルビジョン 投稿日: 投稿日: 5月26日(月)00時27分


●「ダブルビジョン」見た

台湾映画。「ラマン」のレオンカーフェイ主演。
サイコホラーサスペンスドラマ。

物語は、台湾版「セブン」ともいうべき、
不可思議な怪奇連続殺人事件を描く。

家族を苦しめる過去の事件を引きずる刑事が、
宿命とも言うべき、妖しい宗教的事件に巻き込まれていく。


意表をつく佳作だった。

ホラー。謎解き。サスペンス。
いや、実は、家族の愛の物語。

タイ映画の「レイン」を見たときの感動の仕方に
ちょっと似ているかな。
あまり期待せずに見た分、感動したという意味。
予想外・まさか、泣いてしまったのです。

たしかに演出、脚本は荒い。安い感じの出来。
しかし、それ以上の感動が最後に待っている。
これはビデオになったら、みましょう。



●yoshi 題名:MATRIX 投稿日: 投稿日: 5月26日(月)00時27分

●マトリックスリローデット 見た

人工知能が人間を支配、思考を制御する世界・マトリックス。

本作では、人工知能(コンピュータ)と人間との戦いの軸をベースに
そのマトリックス世界の謎解きが本格的に始まる。

自分の存在、仮想現実の世界がどこまでなのか、
それぞれの役割の意味、、、。なぜリローデットなのか、、。
プログラミングの知識があると面白く見られるはず。

哲学的とも思える場面では退屈する人もいるだろう。
逆にわたしはあの観念的なセリフのやり取り、難解な部分が
興味深く、妙に深く感じ入った。

いやしかし、アクション面でのパワーアップは凄かった。
キアヌもFバーンも。ぶっ飛んだ。
あのカーアクションは映画館でみないといけません。

だが、完成度はない。
だって途中で終わってしまうんだもの。
思いっきり中途半端。

はやく3作目が見たい!

追記:きたない格好してるときが、現実の世界で
かっこいい装束やグラサンかけているときは、
コンピュータの中の世界だということを認識しないと
訳わかならなくなるよ。唐突に画面が変わるのでね。


参考
1.マトリックス着想の由来
2.なぜクンフーなのか

3.キルケゴールの思想
4.マトリックスは、反米思想・反体制的である(国家というシュミレーション)



●マトリックス(二回目)

凄い傑作だった。

前回、初めて見たときはキアヌの立ち振る舞いがかっこよい、
単なるアクション映画という印象しか残らなかった。
正直、理解不能、意味不明だった気もする。
なんだかわからなかった。

しかし、今回二回目の鑑賞で、マトリックスが、見事な世界観を持ち、
そしてそのコンセプトがしっかりしていることに感動した。

リローデッドを見たから、なおさら脚本、構成が、
完璧に練り上げられていたことに気がついた。

この映画は、キリスト教の知識(特に復活のくだり)、
哲学の知識(実存、デカルト、カント、二チェ、道教など)、
コンピュータの知識(OS,バグ、ウイルスなど)、
日本のアニメの理解(甲殻機動隊、AKIRAなど)、
香港映画の知識(ブルースリー、ジョンウーなど)、
などがあると、より楽しめると思う。

とにかくまいりました。
『マトリックス』の世界はかなり深いです。



●yoshi 題名:めぐりあう時間たち 投稿日: 5月25日(日)01時01分57秒

わざわざ泣くためにビデオを借りている人は多い。
大概が女性である。女性は泣くとスッキリするらしい。

ある調査によると、女性が1ヶ月間で泣く回数は、
約4回なのだそうだ。それに比して男性は約1回。

つまり、女は男の4倍泣く。

ただ、女性の泣く回数の4回には、相当ばらつきがあり、
最も多いのは2回なのだそうだ。

どういうことかというと、月20回とか29回とか
毎日のように泣いている女性が結構いるのである。
それに引っ張られて頻度が多くなっている。

概して女性は泣くことで様々なバランス
をとっているようである。


●めぐりあう時間たち 見た。

これは女性向けの映画だろう。
女性しか分からない映画のような気もする。

わたしは、はっきりいうと、さっぱりわからなかった。
彼女たちの気持ちが。

たしかにニコールキッドマンの演技は、素晴らしい。
“んもーあたしは、なにもかもが嫌なの!近づかないでよ!”
という不機嫌ビームが、随所に放たれていた。でも演技なのか?

トムクルーズとペネロペクルスの仲を思い出していただけじゃないのか?
そういう気もするが、どうだろう。

そして、この映画で最も分からなかったのは、
ジュリアンムーア役の心理だ。

意味もなく泣いているだけなのか。
本当の自分を分かっていたから泣いていたのか?
同性愛の苦悩からくるものなのか?

そもそもわたしは、バージニアウルフを知らない。
だから、わからんちん、だらけであったように思う。


★ちなみにわたしは、ちっとも女性心理を理解できない男だ。

女性が、遠まわしに不満をぶつける(イヤミ)にも気づかないし、
延々と一日あった出来事を話しつづける心理もわからん。

まして、自分と一緒にいないときに、実は影で泣いているなんて
全然、気がつかない。そうなのだろうか?
そうだったのだろうか?

自分の知らない悩みで苦しんでいたのか?
そうなのだろうか?

この映画を見て不安になる。
自分はジョンCライリーだったのだろうか?と。
(ジュリアンムーアの旦那役)

こういうような重い悩みは、はっきり伝えて欲しい。
男は基本的に感性が鈍いのだから。

でも、それが出来ないから悩むのか。
うーむ。

追記:この映画を観たという女性がたが、皆絶賛しているので少し鬱(笑)


●yoshi 題名:DI 投稿日: 5月15日(木)22時33分43秒

●DI見た。

「D.I.」はカンヌ映画祭でコンペ正式部門に初めて登場したパレスチナ映画。

「過去のない男」「ボウリング・フォー・コロンバイン」「戦場のピアニスト」など
強力候補のなかから、国際映画批評家賞の最優秀作品賞に選ばれ、
正式コンペでも審査員賞を受賞、堂々2冠受賞に輝いた。

<<ストーリー>>
イスラエル領のナザレでエリアの父が心臓発作で倒れ、
東エルサレムに住む息子エリアが病院に駆けつける。

エリアが愛するマナルはパレスチナ側のラマラの女性で、
検問所は通れず、エルサレムに入れない。
ふたりがデートできる唯一の場所はチェック・ポイントの駐車場だ。

銃口光る検問所を、愛は果たして通過できるか……。



って、そういう映画だったのか・・・。

ただ見ただけじゃわからん。意味わかわんかった。
見終わって、公式サイト見て初めて内容がわかった。
そういうストーリーだったのか。分かりにくいよ。

映画自体は、クスクスっと笑えるような不条理コメディ。
言うならば、森田芳光の「家族ゲーム」的笑いかな。
シュール。

イスラエルの国内の人種問題、長い紛争のなかでの皮肉など
深い世界が描かれているかもしれないのだけど、
いまいち理解できなかった。

感性の映画です。不思議な映画。
評価は人それぞれでしょう。


●yoshi 題名:あずみ 投稿日: 5月15日(木)22時33分43秒

●あずみ 見た

全編ちゃんばら、血糊だらけ。
ばんばん死ぬ死ぬ。血どばどば。

オープニング15分ぐらいは、一応面白かった。
が、途中からメリハリがなくなりこれは、ヤバイ、駄作、、、
これで2時間30分はツライぞ、と思った。

だけど、でた。
彼が出てきて映画として息を吹き返した。

オダギリジョー!!オダジョー!!
トッポジージョー!!(違)

やってくれました。笑かしてくれました。
妖艶な女装。大袈裟なるヨタ演技だけど、
かっこよすぎの美しすぎ。惜しむらくは、かなり脇役。

耽美漂う奇天烈な女男。
今後のオダジョーには目が離せられん。

その他。
主要な俳優、若い俳優陣はヤヴァイ。
見てられない。ありゃありゃ。。。
だが、脇の竹中直人。北村一輝、らが
演技のキモを締め、全体のバランスをとった。

大いなるチャンバラ劇。
原作を全部読んでいるので甘い評価かもしれませんが、
いい意味で裏切ってくれた。

まぁ原作の力があるから、成り立っているのだろう。

お勧めは出来ないが、おバカ系?B級映画。
こういう映画もたまにはいいじゃないかい。


●yoshi 題名:おばあちゃんの家 投稿日: 5月11日(日)23時54分20秒

●おばあちゃんの家 見た

子供とはなんて正直なのだろう。
正直ゆえ残酷だ。

なんというわがまま。
なんという自己中心さだろう。

それでも、おばあちゃんはすべて受け入れる。

孫にどんなに罵られようがなにを言われようが、
すべてを犠牲にしてまで無償に愛し、育てる。
それが孫という存在。それがおばあちゃんの本能。


韓国映画の説明を排した描写。
本来日本映画が得意なはずなのに、今やそれを凌ぐ。
分かりやすく説明しないほうが、伝わるのだ。

説明調の自然風景をわざとらしく挟んでいた『阿弥陀堂だより』
に比べてこちらのほうが出来は確実に上だ。


この映画は、懐かしさと切なさを味あわせてくれる。
だから。だからこそ後悔してしまう。
自分のお愚かさに。

あの、わがままな少年は、・・・わたしだ。
でもあの少年のやさしさは自分にはなかった。

心暖かくなる映画だけれど、
もっともっと、人に、そして親に、やさしくありたいと
あらためて教えてくれた映画です。



●yoshi 題名:きれいな涙 投稿日: 5月5日(月)22時50分20秒

●きれいな涙〜スピリット 見た

あめみゅー。

これはアニメのミュージカル。
馬が主人公。自然の中で野生の馬が成長していくストーリー。

吹き替え版だと、劇中、歌まで日本人の吹き替えです。
歌詞は、そのまんまの説明描写で、直訳(笑)。
それが、まったくもって、寒い。
ブライアンアダムスの歌、字幕版で見たほうが良かった気がする。


オープニングのスケールは気に入りました。
自然。素朴。風景。悪くない。いや、良い。
部分的にはプチッと感動。

しかし、自分の住む土地以外が火事になってもいいのか?
とか、馬に眉毛あったか?とか、いろいろなんだか、
気になる点があり、評価としては微妙。

邦題のつけかたも。どーなの。よ。




●yoshi 題名:魔界転生 投稿日: 4月29日(火)07時52分00秒

●魔界転生

窪塚洋介主演。
日本のソダ-バーグ?ともいえる平山監督の作品。

島原の乱で殺されたキリシタン天草四郎が、
手練の猛者を魔界に引き入れ、徳川に復讐するという話。

平山監督といえば『ターン』や『OUT』で
彼独特の淡々としたリズムと乾いた画調で
見事な職人芸を見せた。

しかし今回はそのリズムと画調が逆効果だったように感じた。

脚本が悪いのか、演出がダメなのか分からないが、
一つ一つのエピソードに連続した流れが感じられない。
伏線をいかしたドラマになっていない。

さらには窪塚くんは、ミスキャスト(だよね?)。
印象が、イメージが、現代過ぎて、魔界から降りた
妖しい雰囲気が出ていない。セリフを言うたび違うなぁと感じた。


そうはいっても、他の俳優人とにかく素晴らしかった。
佐藤浩市は、いままでの映画の中で一番格好よかった。
古田新太も本当に演技が巧いし、迫力あった。
そして加藤雅也。なんたる渋さ!!存在感!!男も惚れます。

それと、出てくる女性はとても綺麗でした。
最初に裸にされる生贄の女性がビックリするくらい美しい!
黒谷ちゃんと吹石ちゃんもかわいい!
麻生久美子ちゃんもおいしい役どころで光っていた。

だが、主たる演出と窪塚くんが、いただけなかった。

ある程度期待していただけに、少し残念。


●yoshi 題名:シカゴ 投稿者:yoshi  投稿日: 4月22日(火)01時02分04秒

シカゴみた。

サイコー!
十分に満足しました。
期待を裏切らぬ出来。
ジェットコースターのごとく、楽しませていただきました。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズの妖しい悪女っぷり、素晴らしい。
レニーゼルヴィガーのブリブリバカ女の演技、素晴らしい。
リチャードギアのコミカルかつ存在感ある弁護士役、素晴らしい。

途中、ギアが登場したあたりからは、ニヤニヤしっぱなし。
あの腹話術のシーン、操り人形の場面には、笑ったし、痺れました。
映画ならではの演出。

ミュージカルとしては、まっとうに作られてて、
ムーランルージュのようなあくどい演出はない。
大衆向けといえます。

わたくしは、レニーびいきなので、とくに楽しめた。
ゼタのダンスも文句のつけようがありません。

客の入りは、7割くらいだったけど、まわりの女性たちは
ことごとく絶賛していました。一般のウケもいいと思う。



クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ焼肉ロード

去年、戦国大合戦を初日に見て、即、
ここナキボーに「まごうことなく傑作!」
と興奮しながら書き込んだのを覚えています。

そして、今回、焼肉ロード。
はっきり言ってしまうと、凡作でした。
というより、クレしんとして普通の出来なのでしょう。

前ニ作の原監督作品が、大人向けに作った
大傑作なのが際立っていたということなのかもしれない。

笑えることは笑えます。
だけど、お下品すぎにも感じたし、
笑いが滑ってた気がするのです。



●yoshi 題名:リロ&ステッチ 投稿者:yoshi  投稿日: 4月12日(土)23時53分18秒

リロ&ステッチ見た

これではアカデミーは取れないでしょう。
なにか話に深みが感じられない。
キャラがかわいくないし、新鮮味みもない。

ピクサーの傑作アニメ「モンスターズインク」
の出来から比べてみるとあらゆる点で劣る。
今年のオスカー、千と千尋は圧勝だったということがわかった。

ただ、子供向け作品として楽しい要素がちりばめられているし、
こういうハッピーエンドも悪くないけどね。



007ダイアナザーディ 

将軍の息子大活躍!!
かっこよく撮られ過ぎだ、北の将軍さま。
息子もなんだか強い敵になってる。
アメリカ様においては、
敵にもならないはずなのに過大評価だ。

それにしても展開があまりにもあざといので、
おもわず悪役のほうを応援してしまった。

ハルベリーより、敵役の女性の方が全然綺麗だしね。
007が、鼻持ちナラン善玉に思えててしまった。

アクションムービーとしては、とても楽しいです。
若もの向けのデートムービーかな。


スパイダー

過去を振り返る心を病んだ男。

せつないといえば、せつないけど。
精神を病んでしまっているのだから、
そうかぁそれはかわいそうに、としか思えないのよね。

衝撃はなく。ゆるーい描き方。
クローンネンバーグ監督特有のグロもない。
脳みそバーンもない。

いわば枯れた演出。
あの傑作『デッドゾーン』系の映画ではあるけど、
この作品はいまいちかな。

でもレイフファインズは巧い。
そのうちオスカーもありえる。作品次第。



(ネタバレ)

最後の父親が叫んだセリフ。
それが事実。あとは、病んだ男からみた世界。

少年は心を病んで最初から妄想で勘違いをして、
やってしまったのだ。そして大人になってもまだ闇の中にいるのだ・・・。


演出は、かなり凝っている。

母親と愛人とが全くの別人だと思っていたら、
映画を見ている間にだんだん似てきて、最後に同じ
女になっている。
よくみるとアパートの女性も同じ女。
ミスディレレクションを駆使した展開。

それはすべて精神を病んだ人の妄想だった。

父親はただのやさしい人なのに。
母をやってないし、愛人もいないのに。


あぁ、少年はスパイダーとなって、闇の中で自らを罠にはめ
いまもどこかで彷徨っているのでしょう・・・・


●yoshi 題名アナライズユー   投稿日: 3月30日(日)23時30分25秒

●アナライズユー

唐突にデニーロを見たくなったので、急遽見にいった。
前作、アナライズミーも見てないのに。

感想。

・・・・・。

デニーロは、こうなったのか。
過剰演技がここまできたか。
これでいいのかデニーロ。
役者としての終着地点がこれでいいのか?

彼の出演作の中で最も興行収入を得られた作品が、ゴットファーザーでも
ディアハンターでもレイジングブルでもなく『アナライズミー』なのだそうだ。

結句、最後のNGシーンが一番面白い。
内容は、ないようなもの。なのね。なのね。(泣)



●yoshi 題名 キャッチミーイフユーキャン投稿日 : 2003年4月12日<土>


●キャッチミーイフユーキャン

ここ数年のスピルバーグの作品の中では一番人に薦められる映画です。

これは軽いタッチで綴られる17歳の詐欺師の物語。
実話だっていうんだから凄いね。とっても楽しい映画です。

パイロットに化けるレオ様がいい。決まってる。
だが、なんといってもクリストファーウォーケンの描き方が秀逸。
存在感、演技も申し分なし。アカデミー賞ノミネートも納得。


スピルバーグは、幼くして両親が離婚し、父親を良く知らないらしい。
やはりそうだったか。そういうことだったか。

両親が台所で仲良くしている場面や、楽しそうにダンスしている場面、
それを子供役であるレオ様が覗き見ているシーンがある。

ただそれだけの映像なのに切ないんだよね。
ただそれだけの描写で意味もなくうるうると泣けてしまった。


子供にとって、お父さんとお母さんが仲良くして、自分を愛して
くれているという以上に幸せなことがあるだろうか。

大筋のストーリーには絡まないんだけどそうした子供の視線、
失われたスピルバーグの願望が、せつなく描かれていたよ。

PS.オープニングとっても粋でした♪


yoshi 題名:青の炎 投稿日 : 2003年3月23日<日>07時11分

●青の炎みた

原作は、書くものすべてが傑作「貴志祐介」の作品。
その中では異彩を放つ東野圭吾調の切ない系青春小説。
映画は期待せず見に行った。

こういう淡々と描かれる世界は好き嫌いがはっきり別れる。
見ている人が脳内で登場人物の感情を補完していく必要がある。
だから想像力たくましい人向き。

実際、途中で何人もの人が退屈になったのかトイレにたっていた。
二人で行くと大泣きする人としら〜としてしまう人に分かれてしまう映画かな。


わたしは、よかった。
好き。まったりとして、ゆったりとした感じが。
蒼い映像。湘南道路。海辺。サーと自転車でと通りぬける感触。
教室で好きな人と目が合う場面。甘酸っぱい想い。家族の悩み・・・。

途中、ダレたけど、評価したい。
最後泣いてしまったしね。
なぜか海鳥がふわ〜と飛ぶ場面に泣いてしまった。

そしてなにより二宮君が素晴らしい。
こんなよい役者いたのか。ぱっと見は普通の若者だけれども、
見終わった後は凄い存在感のある役者に思えた。

お勧めはしないけど、二宮くんのファンなら超必見。
彼のシャワーシーンもあって、サーピス満点よ(笑。


yoshi 題名:「ボーリングフォーコロンバイン投稿日 : 2003年3月21日<金>06時36分

●ボーリングフォーコロンバイン 見た

傑作です!
見てない人は、みなさい!>アメリカ人全員も!

内容は、アメリカの銃問題を扱った
電波少年のような突撃取材型のドキュメンタリー映画なんです、が。

凄いです。これは。
ブラックコメディとしても記録映画としても
ストーリー映画としても、一級品。
音楽もサイコーぅす。
オープニングで傑作を確信しましたね。
グイグイ引きこまれて、ラストも鳥肌もの。

チャールストンへストンの悪役ぶりが、
出来すぎというか、素晴らしい(笑

時には笑い、時には胸が痛み、時にはウルウルし、
最後は考えさせられる。とにかく必見です。


★もう一つの視点から。

この映画はこの時期アメリカ人によって作られたことに意義があると思います。

監督主演のマイケルムーアの突撃取材の積み重ねによって、アメリカが他国に比べ、
いかに異常であるかが明らかにされ、銃規制の必然性が説かれます。
そして、全米ライフル協会会長のチャールストンヘストンが非道極まりなく、ブッシュがバカだ、
ということが、ノリノリで描かれていきます。

正直、こういうアメリカ人の存在をしって、かなりほっとしました。
いいぞ、いいぞ、いけいけマイコーと応援して見ていました。


しかし、注意しなければならないことがあります。

現在のアメリカのイラク攻撃を、この映画で描かれた全米ライフル協会による
銃問題の延長線上として、"単純には"みてはいけない、ということです。

広大なアメリカ大陸では警察はなかなかやってこない。
なぜ彼らが銃を持つかというと、それは自分を自分で守りたいということなのです。

チャルストンヘストンや全米ライフル協会の考え方というのは、
要するに徹底した個人主義なのです。

政府にたよらず自分のことは自分でやる主義なのです。
本当は国に税金だって払いたくない連中です。
本心、国だって信用していない。

だから彼らの本質は、戦争反対なのです。

“アメリカは世界を管理しようとするのをやめよう。外国のことはその国に任せて
おけばいいじゃないか。どうしてアメリカの若者が外国にまで戦争をしに行って
死ななければならないのか、ほっておけばいいじゃないか”という考え方なのです。

ちなみにクリントイーストウッドもそういう考えかたの人です。
わかりやすくいうと、カウボーイの発想なのです。
もっというと彼らは『大草原の小さな家』の人々なのです。

彼らは、戦争で一儲けしようとしようとする民主党系のグローバリストたちと鋭く
対立しています。

全米ライフル協会が、イラク攻撃を"推し進めて"いるわけではないのです。




補足追加:2003年4月26日の新聞記事から

チャールトン・ヘストンさん、米ライフル協会長を退任へ

映画「ベン・ハー」、「猿の惑星」などで知られる米国の俳優チャールトン・ヘストンさん(78)が、銃規制に反対する有力圧力団体、全米ライフル協会(NRA)の会長職を今週末に開かれる年次大会を最後に退任する。NRAが25日、発表した。

ヘストンさんは俳優としての名声を武器に、米国内で銃乱射事件などが相次ぎ銃規制を求める声が強まる中で、約5年間にわたりNRA会長として銃器メーカーや銃の所持権を主張するグループの保護に奮闘。米議会やホワイトハウスへの影響力を発揮した。

昨年、アルツハイマー病の兆候があると自ら発表。後任には共和党のケイン・ロビンソン元アイオワ州委員長が就任する。(共同)



補足追加:参照 私のオスカー授賞式、その後(マイケル・ムーアのLAタイムズのコラム)


オスカーの壇上から私は次のように発言した。

「私たちのプロデューサーであるキャサリン・グレン、(カナダの)ミカエル・ドノヴァンを代表し、私はアカデミーにこの受賞を感謝いたしたいと思います。ドキュメンタリー部門にノミネートされた他の方々にもこの壇上に一緒に上がっていただきました。私たちはノンフィクションが好きなので、このステージで連帯しているのです。ノンフィクションを愛するのも、嘘偽りの時代に生きているからなのです。嘘偽りの選挙結果による、嘘偽りの大統領を戴く時代に、私たちは生きているのです。たった今、嘘偽りの理由により、嘘偽りの戦争を推進しているのです。ミスター・ブッシュ、ダクトテープの作り話であれ、嘘偽りの『オレンジ警報』であれ、私たちはこの戦争に反対だ。恥を知れ。ミスター・ブッシュ、恥を知れ。ローマ教皇も、ディキシー・チックスも反対した今となっては、あんたはもうお終いだ」


友人諸君! まさしくこれこそ、私がオスカーを獲得した映画の要点なのだ―すなわち、廻し者たちはいかにして「恐怖心」をかきたて、大衆を操っているか。

いんちき愛国者たちが政治日程とディベート用語で煙に巻こうとしても、脅されることはない。戦争支持率70%という世論調査にくじけてはならない。調査対象になったのは、自分の(または近所の)子供がイラクの戦地に行かされた人々だということを忘れないで欲しい。人々は兵を心配し、望んでもいない戦争を支持するように囲い込まれたのだ。人々は友人、家族、隣人の無言の帰宅を怖れている。皆、兵士たちが生きて帰還することを望んでいるし、私たち皆、この人たちに手を差し延べ、知るべき事を知っていただかなければならない。

残念なことに、ブッシュ一族はこれでも満足しない。この侵略と征服に味をしめて、彼らはどこでも同じことをするだろう。この戦争の真の目的は「テキサスの邪魔をするな。お前の物は、我が物!」と全世界に宣言することだった。今は、平和と共にあるアメリカを信じる我々、多数派が黙っている時ではない。声を大にしよう。連中が骨抜きしようとも、それでも、ここは我々の国なのだから。

諸君と共に、マイケル・ムーア

【4月7日付ロサンゼルス・タイムズ紙】から





yoshi 題名:ダークネス 投稿日 : 2003年3月16日<日>19時33分

●『ダークネス』見た。

スペイン人のジャウマ・バラゲロ監督作。
オスカー女優。アンナパキン主演。

父親の過去の謎と子供達が感じる暗闇の恐怖が
交錯するサスペンスホラー。


謎過ぎる。なんだかすっきりせんかった。
同じような“謎だらけ”映画『カル』のようには、
はまらなかった。

いまいち素直に楽しめなかったのです。
パキンちゃんの白Tシャツ&水着姿があったのが救い(笑)

血が出たりする感じの痛い映画はあまり好きじゃないし、
ストーリーも、かなり強引に感じた。

そう考えると、韓国映画の『カル』は傑作だったな。
謎映画の傑作。すっきりしなくとも、わけわからなくとも
血だらけでも、なんでかはまったもの。


yoshi 題名:ロードオブザリング 投稿日 : 2003年3月8日<土>23時51分

●ロードオブザリング/二つの塔

前半30分で。やばい、つまらん。わからん。
出て違う映画みようかとも頭をよぎったのだが。

次第に。
アラゴルン様が出てくる場面で画面が引き締まる。

そして今回の主役?ゴラムちゃんの変幻自在の
キャラによって、指輪のテーマが浮き出されくる。
コミカルかつ哀しくも秀逸なる描写だ。

悲恋ぽい感じの片想い王女の場面もよかった。

迫力ある戦闘シーン(殺し合い)。
最大の見所である凄いCGなのだが、
これはあまり好きではない。


原作読んでると感覚がずいぶん違うのだろう。

隣の人が号泣していたが、あっしにはさっぱり?
どういう意味なのか聞きたくなる。

それと。リブタイラーちゃんのアップ。
顔が、長い!思わず笑いそうになった(笑)

結論。
なんだかんだいって、まぁ面白く見れた。
第三部も、見ます。はい。



レッドドラゴン

「羊たちの沈黙」以前のレクター博士とFBIとの戦いの話。

これ、傑作サスペンスでした。
手に汗握る展開に演出は完璧。

あたかも『羊たちの沈黙』に倣って物語は展開して、
それに繋がるように仕組まれた見事なラスト。
(納得しないとこもあるが)

うまいなぁ、と唸った。
エメリーワトソンもいいいし、エドノートンもさすがだ。
レクターのお腹のでっぷりは気になったが、
これら演技者の緊張感ある演技は見ものです。

微妙にエロティックな描写もいい。


しかし、この映画が名作たりえないのが
映像美がないこと。雰囲気というか、
そういうものが、手薄。安い感じ。
これで、普通の出来のよい映画になってしまった。

あと犯人役の印象が弱いのも惜しい。
本当はショーンペンだったらしいが、そっちで見たかった。

でもよく出来た作品でした。


yoshi 題名:戦場のピアニスト 投稿日 : 2003年2月25日<火>03時19分

●戦場のピアニスト

とにかくあの場面は圧巻だった。

心の奥を叩くような、叩きつけるような、
ショパンの「バラード第一番ト短調作品23」。

主人公シュピルマンが、おそるおそるピアノに触れ、
ぎこちなく弾き始める。・・・音が、つたない。
指が震えている。

あの廃墟の一室の場面。

思わず目の前が涙で曇った。

ここは泣かせようとしているシーンではない。
だけど、切ないような、苦しいような、嬉しいような、悲しいような・・・
そういう気持ちになった。

シュピルマンの指は飢餓も恐怖も忘れ、
本能の赴くまま、止まろうとはしない。
流れるようなショパン特有の高音の旋律が響き渡る。

映画館が深深と冷え込むあの一室のように一瞬感じた。

何もかもが渇望されたなかで、
唯一心の支えとなっていたピアノに出遭う、
その場面は片想いがかなった恋愛映画のようにも思えた。


これは単に戦争の悲惨さを描いた映画ではないだろう。

これはアンハッピーエンドなんだよ。
これから苦しんで生きて行かなければならない音楽家の話なんだよ。
だから、ラストの拍手だって、喜んでいない、喜べないんだよ。
そうポランスキー監督は言っているように感じた。

苦しみを忘れるためピアノを弾き、
ピアノを弾いたあとまた苦しみを思い出す。

ピアニスト・シュピルマンは、
そういう人生になってしまったのではないか。

生への固執があまりにも悲しい。そういう映画だったように思う。

参考)ショパンについて/midi


yoshi 題名:至福のとき 投稿日 : 2003年2月19日<水>00時10分

幸せとはなんだろうか。

お金持ちになること?好きなひとに愛されること?
なんでも我侭が通ること?健康でいられること?

いずれにしても、それらは永遠には続かない。
いつか終わるものだ。

そして、不幸がなければ、幸福もないはずだ。


以前、北野武が、インタビューでこんなことを言っていた。

「昔、漫才やっていた仲間が、まだ貧乏暮らしして。
そいつの家に行ってみると、家族囲んで鍋つついてるんだよね。
それで具の奪い合いとかで、たわいもない夫婦喧嘩してるんだよ。
なんかすごい羨ましくて。俺なんかお金もずいぶんとあるけど、
人生は、そいつの方が勝っているなと思うんだよね・・・」


かないそうにない願望を望んでいる、その状況が幸せなのかもしれない。
手に入れた瞬間にそれは幸せではなくなってしまうだろう。

たとえば、長い間、目が見なかった人が、目が見えるようになったら
本当に幸せになれるのか?

当然生活が楽になり、便利になって、美しいものなどを見れて
幸せを感じることになるに違いない。でも、一面では見なくてもいいことを
知って、別の苦しみや悩みをもつことになるだろう。


●チャンイーモウ監督の「至福のとき」を見た。

これは不幸な生い立ちの盲目の少女が、いろいろ考えた挙句
ひとりで歩き出す、という話である。

少女は、あるきっかけから、優しさというものを与えられ、
思いもかけず、至福のときを得られる。
だが、それは目が見えないから得られたものだ。

そして、彼女は未来を歩き出す。
前を向いて歩き出す。
あるものを失ったことすら知らないで・・・


たしかに、ベタでご都合主義な展開では、あります。
だけど、わたしはこういう映画が好きだ。
どうしても泣いてしまう。こういうやさしさに弱い。

あのラストは、観客にゆだねているのだと思う。
あれは彼女にとってのアカルイミライのはずだよね・・・


yoshi 題名:アレックス 投稿日 : 2003年2月16日<日>14時51分

●アレックス見た。

しばらく尾を引きそうだ。これは。かなりヘコむ。

絶対デートで見に行ってはいけない。
間違いなくお勧めできない映画だ。

北野武の描く暴力的な映像が、お子様向けに見える。
そのくらい不快で気持ち悪く野蛮だ。そして残酷だ。
ギャスパーノエ監督の悪意?、いや、これが現実なのだろうか。


グラグラするカメラ、顔面をぐじゃぐじゃにするまで
叩き潰す生々しい殺戮描写の冒頭15分で退出するもの数名。

中盤あたりの精神的にも肉体的にも残酷なるレイプシーン
で何組かのカップルが退場した。

モニカベルッチの美しさ、ベティブルーのような危険な愛を
期待して見に行ったら大変だ。途中退場者は、10名以上いた。
全然エロくないのだ。それどころか、衝撃で不能になる。まじで。


しかし、映像の残虐さ、ショッキングさを抜きにしてみると、
メメントのように時間を逆回しにして、その殺戮の背景を
解き明かしていく手法は見事だった。

殆どのシーンが1カットで織り成された12のシークエンス。

元彼(ピエール)と今彼(マルキュス)と彼女(アレックス)。男2人に女1人。

徐々に時間が逆戻りして、幸せが溢れていた過去の姿が映し出される。
幸せの絶頂、もう取り戻せないその時間・・・

途中退場した人は、不快だけが残った映画だろう。
せつなさとやりきれなさ。

こいつはキツイよ。


追記:

悪意ある邪悪な映画だとは思う。

けど、実はこれを見終わって家に帰る途中、
急に胸が苦しくなり涙が込み上げてきた。

それはピエール(元彼)の想いが、わかったからだ。
マルキュスの暴走を静止しようとしていたピエールが、
あんなに凶暴になった気持ちをようやく理解したからだ。

ピエールは、本当に本当にアレックスを愛していて、彼女の幸せをずっと願っていた。
誰よりも。なによりも、、、、

まったく、胸が苦しくなる映画だ。これは。


さらにネタバレ追記:

ピエールが叩き殺したレイプ犯が別人でとその隣にいたのが真犯人だと
後で分かったときは、いてもたってもいられず、脳髄が煮えくりがえりました。
はあぁ〜。うおおぉ〜。


yoshi 題名:猟奇的な彼女 投稿日 : 2003年2月13日<木>00時57分

●猟奇的な彼女

乙女パスタに感動ぉ〜!!
ゲロゲロ(笑

てわけで。
ほっこりと。ね。

心が暖かくなる。ほっとさせられる。
そんな映画かな。


気の弱い若者が、気の強い女性に振り回される話なんだけど
実はそれだけじゃない。

其の裏にはせつない理由があって、それで・・・・

ジヒョンちゃんのアップ見るだけで、男子は満足するよ。
テーマ曲。懐かしい。あのころのメロディだね。

カップルで見て欲しい映画かな。
やさしい気持ちになれると思う。

少しガハハと笑って、少しウルルと泣ける。
なんにも考えず、映画的な期待なしに見て欲しい。


ラストプレゼントと同じく、作りはベタですけど。
80年代のトレンディドラマが好きだった人ならOKでしょ。

http://1yoshi.zero-city.com/


yoshi 題名:タイタニック 投稿日 : 2003年2月10日<月>00時32分

●タイタニック

告白しよう。
実はわたくしタイタニック、結構好きなんでふ(笑

でも、これはバカにできないよ。
緻密な脚本、数多くの伏線、大画面での迫力
アイリッシュな音楽、音響、なにもかも素晴らしい。

主役二人のキャスティングを除けば完璧といっていいでしょう(笑

というわけで、近所の映画館にかかったので、
またもや見にいってしまった。
今回は、初めて一人での鑑賞だよ。


デカプーは、改めてじっくりと見たけど演技うまいと思う。
こういう映画だもの。うまく演じてるよ。
ケイトウィンスレットも熱演してるね。

でも、ローズ(太い!)がお嬢様に見えないのと、
ジャック(野性味なし!)が根無し草の画家に見えないのは、
いかんともしがたい。

だけど、この映画の中から溢れるでてくるなにかに
何回見ても圧倒されてしまうのよね。

熱さというか、勢いというか、情熱、というか、
そういうもので、すべてを吹き飛ばしてしまうんですよ。

「シュリ」とかもそうだけどね。

今回分かったことは、音楽が泣かせるんだなぁということでした。


以上


yoshi 題名:アイリス 投稿日 : 2003年2月9日<日>05時39分

●アイリス見た

実在作家の半生モノ。
やはり、心に染み入る良作でした。

それにしても、ケイトウインスレットの脱ぎップリは凄い。
でも。ああいう裸(→18禁)なら、脱がないでもいいのになぁ。。
もしかして、自分から脱がして!といったのかしら(笑

確かに、胸の奥にじんとくる映画なのだけれど、
前評判のわりにはそれほどなける映画、というわけでも
なかったような気がする。

もちろん、泣きましたよ。ええ。

アイリスがラスト近くで踊るシーンとかでね。
でもそれは、なにか可哀相という涙のような気がする。
元気だった人がああいう風になってしまったという。

アルツハイマーが、アイリスにもたらしたもの・・・

徐々に言葉という生きがいを失っていく恐怖。
愛する人にわずらわしさや、苦悩を与えること。
想いだけでは解決しない絶対的な結末。


しかし、ジムブロードバンドの哀しみの演技は圧倒的でありました。
その演技は、必見といえるでありましょう。
アイリスを見つめる姿は、胸を打ちます。

天国にいっても、彼らは必ず結ばれるのでしょう。
そう、羨ましく思ったのも事実です。


愛とは・・・なんなのか。
以下の言葉を唐突に思い出した。

「愛とは、本当に相手を愛するならば、生きることなんだ。
生きて生きて、愛する人を看取り、一人残される悲しみを受けることなんだ。
愛とは生きることなんだ」


yoshi 題名:アカルイミライ 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時50分

●「アカルイミライ」 見た

黒沢清監督。

こやつ。難解というジャンルを作ったのう。
フランスなど海外でとても評価は高い。
確かに演出は素晴らしいし、退屈はさせない。

だが、とにかく、微妙に、全然、わからない。(←どっちだよ)
ポーンと投げつけて、皆さん勝手に解釈してください、
というような、映画を作る。

自分の作りたい興味のあることだけを映像化している感じだ。
そういうわがままが許される、この監督は幸せものだ。


映画は、鬱屈した若者が大人たちの理解を超えて
なんとなく、どこかへ突き進んでいくという話である。
テロや革命を想起させる作りもなっている気もする。
しかしそこには答えはない。

俳優陣は、みんなよいよ。浅野忠信はいうまでもなく。
オダギリジョーが特によい。
そして、かっこいい。彼はこれからビックになれるのか?
今後、要、注目。


yoshi 題名:黄泉がえり  投稿日 : 2003年2月8日<土>07時49分

●黄泉がえり 見た。

なぜ、あの場所が阿蘇なのだろうか。
阿蘇のソは、蘇り(よみがえり)だからかな。
うーむ。深いぜ。

オープニングのピアノが映し出されるシーンは
日本映画とは思えず、ぞくっと鳥肌が立ちました。

あのRUIとミュージシャンとのエピソードは、
無性に切なかった。(一瞬ドリカムを想起した)
この物語を、もう少し描いて欲しかった気がします。

でもRUIの歌、3曲フルコーラスやっちゃうってのは、
プロモと映画の融合ができる前例を作ったかもしれない。
成功してるという意味で。
たださすがにこの場面は長かったけど。(歌自体はよかった)

わたしは伊藤美咲ちゃんのエピソードに泣きました。

あれだけ泣きのツボがバラエティに
並んでいれば必ずどれかで泣くでしょうね。

全体的には、エピソード群のバランスなど、
気になる点は多々あったけど、いい映画だったと思います。


yoshi 題名:壬生義士伝 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時49分

●壬生義士伝見た。

手堅くまとめたな。滝田洋二郎監督。
浅田次郎の原作を読んでいる途中で見に行った。

原作を全部読んでいれば、もっともっと細かい描写の意味が分かったはず。
登場人物たちの想いや、苦しみや、やさしさが分かったはず。
原作には一つ一つ、一人一人の描写が色濃く描かれているから。

それでも、まあ良かったと思う。
冗長な演出の部分もあったが、俳優たちが良かった。
中井喜一のお金をせびる演技は秀逸だったし、
佐藤浩一はかっこよかった。

あと夏川結衣さんは、綺麗というか、可愛いというか。
あっしは、かなりファンです。(ふが

「たそがれ清兵衛」の宮沢りえよりすきだなぁ。
結衣萌え(笑


yoshi 題名:ラストプレゼント 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時47分

●ラストプレゼント見た。

泣いてしまった。いろんな場面で。すごく。
恥ずかしながら いっぱい泣いてしまった。
ありがちなメロドラマなのに。
彼らの行動に対して違和感もあったのに。

チャップリンの「ライムライト」に少し似てるよね。
最後のシーンとかね。主人公が芸人だしね。


一生懸命、ただ一人のために精一杯生きること。
自分が幸せになることが、その人を幸せにするのだ、ということ。
そういうことを、お互いが何も言わずに分かり合えること。

それはとても素晴らしいことなのだと思う。
そういう人にめぐり合えたら本当に幸せになれるのだろう。
それが幸せというものなのだろう。

ということで、ちょっぴり感傷に浸ってます。


TRY

意外に楽しめた。
そこそこ面白かった。

映像の安っぽさ等、悪しき日本映画全快ですが、
俳優の力で見せきった感じです。

2時間ドラマを見るつもりで楽しみましょう。
年寄りとか昔の人にお勧めできます。
とにかくさっぱりとした分かりやすいコンゲームでした。


yoshi 題名:ギャングオブニューヨーク 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時43分

●ギャングオブニューヨーク

つまらなかった。

単なる移民たち同士のNYの抗争の歴史。
要は、アメリカ大陸に先にきた英国移民(ネイティブ)と
後からきたアイリッシュ移民のギャング紛争の歴史である。
本当の先住民たちの存在すらない薄い歴史だ。

なにより、レオ、Dルイス、ディアスたちの葛藤と苦悩が伝わってこなかった。
こんなのならばジョンウーに監督させたほうがカタルシスが生まれて
面白かったかもね。男たちの挽歌のように。

唯一、ダニエルデイルイスは素晴らしかった。
彼を中心に描くべきだった。


ウォークトゥーリメンバー

主役は、実力派アイドル歌手マンデームーン(17)ちゃん。
最後まで化粧っけがなく、ピュアな可愛さが、いまどき珍しい。
イライジャ・ウッドの元カノらしいが。

これは、直球恋愛映画。
超ベタベタな展開なのです。

中高学生のカップルにお勧めしたい。
こういう恥ずかしいくらいロマンチックな映画で愛を深めてくれ。
教育的にも問題ない。

泣ける映画だしね。こういうラブストーリーは普遍だろう。
だから乙女心をもつ、多少年をとった女性もOKかな(笑)

わたしは結構好きよ。
かなりウルウルしたもんね。


それと、アメリカの保守化を痛感した映画でもあった。うん。


yoshi 題名:AIKI 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時42分

●AIKI

本当に見てよかった。
交通事故に遭って半身不随になった若者が合気柔術にであって
成長していく話。ただそれだけなのに。

なぜこんなに笑えて、泣けて、感動して、勇気が出るのだろう。
そして励まされるのだろう。

映画的には、荒っぽいけど、徐々に引き込まれ
いつしか主人公の気持ちになって、泣き笑いしていた。

この映画を見て、人生観が変わるひともいるのではないか。
そう思わせるほどにいい映画だと思う。

あと、火野正平がいい味出していた。

PS.終わった後、めずらしく拍手があがりました。


yoshi 題名:運命の女 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時41分

●運命の女

こういう映画が好きだ。
人物描写が優れていて、心の機微が画面に映し出されるような。
余韻があり、見終わった後、しばらく思いを廻らす事ができるような。


それにしてもエイドリアンライン監督の演出は見事だった。

ダイアンレインの演技は言うまでもない。
列車の中で不倫相手の若者との情事を思い出して、
ひとり耳を真っ赤にして思い出し笑いするさま。
官能を身体全体で吐露する表現のうまいこと。

ギアもよし。後半の展開で一転主役になる。
その混乱振り、哀しみ、葛藤。
よろしいじゃないですか。

不倫相手の若者もかっこいい。
これだけでも女性にお勧めできる。

イルハンくんばりのいい男。

そしてエレガントな音楽。ピアノの旋律も素晴らしい。
それが時には優雅になめらかに響き、時には残酷に奏でられる。


『チョコレート』のハルベリーを思い出させる(それ以上の)
ダイアンレインの名演技はアカデミー賞確実か。

シンプルなストーリー展開だし、見事なオチがあるわけではないので
好き嫌い分かれるだろうけど、
わたしはこういう議論できるような感じの映画が好きなのだ。


yoshi 題名:グローリー 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時40分

●『グローリー』見た。

アメリカを二分した内戦、南北戦争。
奴隷解放に向かいつつも、黒人偏見の残る時代背景。
そのなかで黒人の軍隊を指揮した白人の軍人を描いた映画。

壮大な雰囲気をもった戦争映画ではあるが、しかし
これは、そこにいる人間たちを描いた秀作であった。

これでアカデミー賞をとったデンゼルワシントン。
モーガンフリーマンも負けていない。
役者がそろった映画。


監督は、エドワード・ズウィック。
戦火の勇気、レジェンド・オブ・フォール等も撮っていて、
そしていま、『ラストサムライ』を撮影中。

トムくんの『ラストサムライ』はどのような映画になるのだろうか。
そういう意味でこの映画を見た。

ラストサムライは、幕末の混乱を描いた人間絵巻になるのでしょう。
爽快な映画というより、わりと重い感じの映画になると思う。
結論としては、十分期待できる、と思った。

渡辺謙、デューク真田がどう映るか楽しみでもありんす。

●『パーフェクト・ワールド』みた。

泣ける映画でした。
それもしつこく泣かせる。
でもって泣かされました(笑)。

親と子、そして父と息子。
そのあるべき想いがよくあらわれていました。

これは、そう、イーストウッド監督の隠れた名作
「センチメンタルアドベンチャー」を思い出させます。
隔絶した親と子(のような存在)を取り持つロードムービー。

クリントイーストウッドは監督として
やはりぬきんでている人だと思った映画でした。


yoshi 題名:K-19 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時36分

●K-19見た

う〜む。
初めて潜水艦ものを見たという人なら感動するでしょう。
傑作をしらない若者たち。映画初心者たち。
まぁ、大いにみなされぃ。

原子力潜水艦。放射能漏れ。艦長と副艦長の対立。
パニック。仲間割れ。愛国心。

ユーボートやクリムゾンタイド、レッドオクトーバーを追え
などを見てしまっていると、この映画はただの普通の映画に
なっちゃうのです。

というか、同じ題材、プロットでやりすぎっ!!

しかし、アメリカとロシアが政治的に仲良くなったら、
あからさまにソ連の軍人の気骨褒め称えるやつをつくるとは、
ハリウッドは分かりやすい。

それにしても、
ハリソンフォードはうまいのか下手なのか。



yoshi 題名:マイノリティリポート 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時36分

●マイノリティリポート見た。

単純に面白かったyon♪

これは多くの人が楽しめるのでしょう。
普段映画を見ない方にもお勧めできます。

終盤、あのトム君が撃つか撃つまいかと、
悩むところは、ちょこっと泣けました。
小道具も面白かったし。
嘔吐棒、スパイダーなんとか、etc・・
ツッコミどころ多し。

しかし最も突っ込みたい所とはー。
予知で使われるあの犯罪予防装置。
なんで赤球に名前が書いてあるやつが
コロコロコロリンなの〜。

商店街の福引のぐるぐる回すやつか!!
とか思ったyo(笑)


あとね、少し詰め込みすぎかなという気もした。
脚本家が5人ぐらい代わっているらしいです。
その上スピちゃんのエッセンスが塗してある感じ。

ETとか、AIなどでも感じることですが、
スピちゃん的優しさが映画の最後に加わるのよね。

良くも悪くもね・・・(謎)


yoshi 題名:ブラッドワーク 投稿日 : 2003年2月8日<土>07時34分

●ブラッドワーク見た。

これは、B級映画の傑作でしょう。
70年代だったなら。

でも拾い物ですよ。これ。

冒頭イーストウッドが、もう若い頃のように走れない。
って、そういう設定。彼が心臓が悪い役なんです。

内容はというと、
引退した優秀な刑事が、事件に巻き込まれるという良くある話です。
そこには、怪しくも切ない展開があった(謎

だけど、ご老体のベッドシーンは勘弁して欲しかった(笑)
そういう突っ込みどころも満載といえます。

ともあれ、JAZZYな雰囲気、懐かしい風味。
とっても粋な映画です。

こういう良作を若い人にも見て欲しい。
爆発やCGがなくて、物足りないかもしれませんけど。



 (2003年7月〜)   

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